Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

無言で静かに

2016-05-26 23:54:15 | メイの教訓

伊勢志摩サミットが開幕しました。
いよいよ明日の午後にはオバマ大統領が広島を訪問します。

私は政治的な話は苦手ですから
それについて論じることもできませんが
昨日、水曜日の朝日新聞の大きな紙面で掲載された
塩野七生さんへのインタビューは
その是非を論じる前に
静かに、ひたひたと、悲しいまでに心の奥に届きました。

「謝罪を求めず、無言で静かに迎える方が、謝罪を声高に求めるよりも、断じて品位の高さを強く印象づけることになるのです。」

それはおそらく
古代ローマを書き続け、今は古代ギリシャの歴史について執筆中の
塩野さんだからこその視点なのでしょう。

5段にわたって書かれた彼女の言葉は
凛として、涼やかに、私の心を揺らがせます。

「ただ静かに、無言のうちに迎えることです。
 大統領には、頭を下げることさえも求めず。
 そしてその後も、静かに無言で送り出すことです。」

「われわれ日本人は、深い哀しみで胸はいっぱいでも、それは抑えて客人に対するのを知っているはずではないですか。泣き叫ぶよりも無言で静かにふるまう方が、その人の品格を示すことになるのです。」

賛否両論はあるでしょうが
これこそが塩野さんの「品格」なのでしょう。

取材を終えた記者の感想がまたふるっています。

「てっきり『謝罪を求めないなんて、日本はだらしない』と語ると思っていた。
 そんな予想は大はずれ。『ぜひ会って取材を』とお願いしたが、即座に『だめ』。
 次作の準備中で今はだれとも会わないという。電話とファックスを何度も重ね、記事化した。
『無言こそ雄弁』。これも塩野流のリアリズムであり、逆転の発想なのだろう。」

大統領になる前の若きオバマさんに、あるパーティーでお会いしたことがあります。
大統領になってからのオバマさんには、「キャピトルヒル」と呼ばれる国会議事堂がある場所で
偶然すれちがったことがあります。

爽やかな風を身にまとったような人でした。

どうぞ明日が新たなる良き出発の日になりますよう、、、、

(写真はシアトルの家の東の窓から見た早朝の光景です。
 富士山によく似た形をしていますが、レイニア山です。)

どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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