「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

結婚と離婚と仕事とSEX Ⅶ  ダスティンホフマンには…12

2005年10月18日 23時09分15秒 | 結婚観
 僕は朝6時に起きて車で駅から歩いて3分程度のところに駐車場を借り、7時の電車に乗って7時40分頃会社に着いてました。

 他の人達はまだ来ていません。

 僕が一番遠いところから来てたんですが、一番若造だったので事務所の2階の掃除当番をさせられていました。

 とにかく定着率の悪い会社で、1年で10数人の人が入社してくるのに一ヶ月も持たずに辞めていき、1年後には僕ともう一人の人しか残っていませんでした。

 ですから僕は一年後に主任、2年後に課長になっていました。

 まあ幹部も30才そこそこの人達がやっている若い会社でしたから、色々至らなかったり、会社起業の精神をもっている幹部職員と、そうでない安定と保障を求めてくる人達の間に強烈な温度差があったのは事実ですから、結果として安定性に欠けていたのは仕方がないことかもしれません。
 
 そういう中で僕は仕事をしていたので、結構屈辱的な経験も多々ありました。でもそういうのって一般民間企業では当たり前のことですから、しょうがないのかなと思うようにしてました。

 また人間には器量というものがそれぞれあって自分自身の人間的な修行が足りないためにこういう人が自分のまわりにいる羽目になるのだと思いました。
 もっと後には、どんな人にも良いところは必ずあって、そういう良いところを引き出してあげるようにお付き合い出来るようにならなければ、社会人として不平不満だけが先行し、自分の成長に繋がらないし、どんな人とも良い繋がり方が必ずあって、それを見つけることが出来るようになることが、この職場での僕の課題なんだと思うようにしました。

 まるで仏道修行者のようでしたね。

 怒っている人の怒りの感情は別にして、自分に伝えたいメッセージとは何かを考えて、受け取る訓練をしました。

 わき上がってくる、自分の感情を胸の上の部分でグッと抑えて、心を平衡状態にして自分の心から感情を押しだし、相手の言うところの真実だけをつかみ取ろうとする。

 精神的にタフでなかった(小心者で泣き虫)僕にはかなりきつい修行でしたが、「この人はここのところを乞う直すと良いよ」と伝えてくれている。と言葉を組み立て直して、「ハイ!分かりました。これこれこういうことですね。ごめんなさい」というとたいていの人はそれ以上激情しません。

 感情が激化するのは、相手がそれに乗るからで、その相乗効果が引き返せない事態を招きます。

 

 でも疲れます。

 それが夕方の8時45分まで毎日続くのです。

 9時頃の電車にのり、自分の街の駅について駐車場まで歩き、運転して帰ると10時直前になっています。

 肉体的というより精神的に疲れてしまって、食欲が湧きませんでした。そして、「やせた」というよりも「やつれて」細くなっていきました。

 彼女と付き合うようになってからは更に遅くなります。

 休日のデートは昼から会えますが、夜のデートは9時に待ち合わせになります。

 そこからご飯食べたりするだけで、もう終電近くになってしまいました。

 あるとき、時刻表がかわり終電の時間を逃してしまったことがあります。

 僕はしょうがないので近くのビジネスホテルに飛び込みました。

 心配した彼女が一緒についてきます。

 僕はそれだけでドキドキしました。

 でもキスをしたくらいでそんな場所に行けるわけがありませんから、その日はホテルの予約をして(部屋があったので)その後彼女の家まで送っていって帰りました。
 この経験を通して分かったのは彼女はホテルに行くことについてまるで無警戒のようだということです。というより知らないと言った方が良いかもしれません。

 そして悪いことに僕も無知でした。

 部屋に戻って鍵を閉めて10分ぐらいすると、複数の部屋から、女性のあえぎ声が聞こえてきました。

 最初、僕は有料テレビの音かと思いましたが、有料テレビで、壁を蹴ったり、水の流れる実感を伴った音はしませんよね。

 僕はなかなか眠れませんでした。

 「フロント」と書かれているところには壁にくりぬいた穴のようなものがあり、そこがフロントでした。おじさんが608号室です。というし、ビルの外観も普通の白だし、部屋の写真も変じゃないから、ビジネスホテルだと思いこんでいました。でも各部屋の写真があったり部屋の名前が「地中海」だったりするところに気がつかなくちゃいけなかったのでしょうか。

 いわゆるラブホテルのイメージは、極彩色でネオンギラギラのキャッスルで、内装もベッドが丸く、回転して、天井が鏡張りで、布団が赤くて、風呂場が部屋から透けて見えてて、ベッドの頭のところにスイッチ類がいっぱいついているといったものですが、そこは全然違いました。

 ただ客層がソレ目的できてただけで、壁が若干薄かったようなので、声の大きい人が響いてしまったようなのだと思いこもうとしました。

 そして彼女をこんなところに連れてきたら大変なことになるなと思いました。

 でも僕は次のデートの時もそこのホテルに宿泊し、しかも彼女もその部屋に入ることになるのです。

 

お祭り終わりました。

2005年10月17日 23時31分03秒 | 日記
 なんか最後はとっても盛り上がったみたいです。

 みなさんいい顔してました。


 レイザーラモンは大受けで今年の主役はもらった!て感じになりました。

 ただ、HG役はかなり勇気が必要だったらしく、勢い付けるために日本酒呑みまくってしまったため、屋台の中でダウンし、肝心の踊りに乱入できず、悔しい思いをしました。
 特に最初は「こんなもん、呑まずに見てられっか!」と嘆いていた父親が、自分の息子が会場の人気者になり、特に小さな子どもたちの人気者になっている姿を見て考えを改めたのに、晴れ姿を見せられなかったのは残念でした。

 「肝心なときに役に立たない!」と吐き出すように言ったのはオヤジならではのセリフですな。

 でも一度受けると分かると、2番目に出る奴は沢山にて、俺がやる!と最後は奪い合いになってしまったご様子。

 記念撮影をしたり、ポーズを付けて子どもたちを追いかけ回したり、好き放題の暴れようでした。

 夜になるといっそう過激になり、スポットライトを受けて仁王立ちになる姿は結構みんなを痺れさせました。

 来年からその年を飾るきわもので祭りを盛り上げようってことに方針が固まりつつあるが大丈夫なんだろうか?

 でもああいう騒ぎを見ていると、時代も変わったなあ~

 僕らの祭りじゃないなあ~という感じがしてきて、少しだけ寂しい気持ちになりました。

レーザーラモンHGのコスチューム お祭りだぜ!フゥー!

2005年10月15日 23時56分17秒 | 日記
 今日はあいにくの空模様、屋台引き回しも途中で断念!

 屋台を引き回して騒いでいると、時間は結構短いが会所で話になってお酒を呑んでるだけだと、時間の経つのが遅い遅い。

 結局、いつもより相当早い時間で家に帰ってきたから、「躍る大捜査線」を見てしまいました。

 そしてブログを更新しています。

 画像は見てのとおり、レーザーラモンHGのコスチュームです。

 今年の宴会の主役をとるのは間違いなくこの衣装でしょう。

 というわけで、ウチらの地区も屋台が集合する場所で賑やかしでやろうってことになって、探したんだけど近所のおもちゃ屋さんやホビーショップにはありませんでした。
 
 で、ネットで検索してみると、出てました出てました。

 ヤフーオークションのレーザーラモンのコスチューム

 スッゲー高いでやんの。

 1万3千980円!

 本革かよ!ってツッコミ入れたくなりました。

 それでいつも街に仕事に行ってる僕に白羽の矢が立ったのです。


 仕方がないので一生懸命探しました。

 嘘です。

 一件目に見つけました。

 しかも5980円!

 消費税を入れても6280円だったと思う。

 さらにしかも、13980円との違いはサングラスのみ。

 ストラップもついてないか。

 とてもお得な買い物でした。

 最後の1着だったし…。

 これで主役はウチらの地区のものだ。フゥー!


 そうでなければ恥ずかしさをこらえて買ってきた僕の立場がない!

 ちなみに着るのは僕ではありません。残念!  は去年のヒット。
 

やらなきゃいけないことはなんですか? トラックバック練習版のお題

2005年10月15日 00時19分55秒 | 日記
 その一
 まず明日からのお祭りを無事乗り越えること。

 今年は無闇に忌中のお宅が多くて、お囃子禁止区間が随分あるので、子どもたちは太鼓が叩けないといって欲求不満が募っている様子。

 少しでも良いから思いっきり叩ける時間があればいいなと思うのです。

 だから台風さんよ、もう少し沖合で我慢して、できれば真東に移動して欲しいものです。

 その二

 アップが遅れている「結婚と…。」の記事を書かなくちゃ!

 構想も結末も出来ている(事実だから当たり前)のだけけれど筆が進まない。

 実話なので、関係者に迷惑がかからないように慎重になっているのと、僕自身の内部の問題、結婚というものを真剣に考えている人のために、何事かの考える契機となってくれることを望んで書き始めた稿であるし、二十数年前の話なので、とっくに僕の心の中で時効が成立した出来事と思っていたのですが、書いていると意外とそうでない部分が多くて、正当化しようとする自分と、できるだけ事実をありのままに書かなくてはいけないという妙な正義感とがせめぎ合っている。

 ただ僕の結婚に至るまでは、まだまだ先の話で、「スターウォーズ」なみのエピソード数が必要かなと思ったり(見栄っ張り!ではなく、それだけ恥を上塗っただけのこと。ダークサイドにも入ります)して、当初の目的からするとかなり気が遠くなるので、今一度肩の力を抜いて、ポツポツ書いて書いて行こうと考えてます。

 応援も励ましも頂いていて感謝してるのですが、それでも「僕は一体何やってるのだろう?」と思うこともしばしばなのです。

 今日は何だか愚痴っぽいのでこの辺でやめます。

 というわけで明日と明後日は書ける保障がございません。悪しからず。 

祭りだ!

2005年10月13日 23時39分08秒 | 日記
 他の街の祭りばかりとりあげていたら、自分のところの祭りが迫ってきた。9月の下旬から準備に入り、毎日9時まで屋台小屋で準備にいそしむ毎日でした。

 僕は去年祭典実行委員長(通称:祭り青年の親方)をやったので半ばOB気分でいる。

 その分、楽だけどどこかで寂しい感じがする。

 明日は祭り前日で宵宮。

 いよいよ怒濤の酒飲み期間が始まる!


 でも台風がすこし心配。

 雨ョ振るなよ~。

 こちとら引退したって祭り好きには変わりはないんだから…。

ks’デンキ オープンの前日

2005年10月12日 23時21分10秒 | 日記
 明日僕の街ではks’デンキがオープンする。明日の朝10時に開店なのだそうだが、さっき前を通ったらもう人が並んでいた。

 並んでいるのは日系のブラジルの人らしかった。

 日本に来て少ない給料をやりくりして、少しでも安く電気製品を買おうとしているのか、それともまたそれを転売して現金に換えようとしているのか分からないけど、どのみち明日が仕事のサラリーマンにとっては無縁なこと。

 僕の住んでいるところは、ここ10年で「ジャンボエンチョー」(ホームセンター)「静鉄ストアー」(スーパーマーケット)、「市民病院」、「パチンココンコルド」「警察署」と立て続けに田んぼが建物に変わってきている。

 変わったのは昼間の風景だけじゃない。

 夜にも24時間態勢でパチンコのネオンが輝き、「ここは観戦国道沿いかよ!」とツッコミを入れたくなるほど、明るくなった。

 コンビニも一店舗追加。

 近い将来に今をときめくイオングループの象徴郊外大規模店舗の先駆者「ジャスコ」が計画されているらしい。

 大丈夫なのかね、ウチの街は…。

 需要と供給のバランスは現在でも狂っていて、共倒れの危険性があるというのに、それに拍車をかけるようなマネはよした方が良いと思う。

 とカミさんに意見を求めたら、「ユニーじゃなければ良いよ。」だとささすがお母さん!

 僕の提示した論点は見事にかわし、ボケ解答頂きました。


 わずか6万足らずの人口しかない街なのに、スーパーマーケット6店舗、ドラックストアー6店舗ありますよ。いや牧ノ原まで含めるとスーパーは7店舗になりますね。

 いやはやみんなストレスで病気にならないようにしましょう。 

リアルに怖いカウンターと郵政民営化法案可決

2005年10月11日 22時45分27秒 | 日記
 夏ではありませんが、結構背中にくるお話を2つほど紹介します。

 一つ目は砂漠化リアルタイムカウンターです。
 なに?この早さ!ってういう速度で地球が砂漠化している現状が分かります。


 もう一つは財政赤字問題リアル財政赤字カウンターってやつです。


 これを見ると僕らは体の良い結婚詐欺師みたいのに騙されていて気付いたら首括るしかないような状態に追い込まれているんじゃないだろうか。

 今日郵政民営化法案が可決したけど、その程度の改革で回復できるほど規模ではないんじゃないかと絶望的になる。

 何てったって1秒間に100万円の割合で増えていくんだよ。


 そうすると僕らは定年までにせいぜいお金を貯めて、老後は海外に移住して安い生活費でのんびり暮らそうという計画がまじめに考えなくてという気になる。

 やな国だねえ~。

豊悦版 「太宰治物語」

2005年10月10日 23時05分33秒 | 日記
 太宰を豊川悦司、妻の美知子を寺島しのぶ、太宰の愛人・太田静子を菅野美穂が演じる。太宰が、先輩作家の井伏鱒二(橋爪功)の世話で美知子と結婚し、愛人の山崎富栄(伊藤歩)と玉川上水で入水自殺を遂げるまでを描く。

 太宰は、人に求められると断れず、喜んでもらうことが何よりも好きだった人物として登場する。太宰を慕って来る弟子や女性に甘く、すぐに受け入れてしまうことから、美知子や子どもたちと築いた家庭が次第に壊れていく。

 撮影中、プレッシャーを感じ続けていたという太宰役の豊川は、「実在の人物を演じるのは、架空の役よりはるかに難しい。演じるにつれ、太宰とかけ離れていくのではないか、という懸念があった。演じる以上は、太宰を知る親族や関係者に納得してもらう人物像を作ろうと思っていた」と語る。

 また、豊川は、制作側の意図する「明るい太宰」を発見する機会にもなったという。「彼の天真爛漫(らんまん)さや純粋さという側面は、これまであまり描かれてこなかったのではないか。この作品と出合い、従来のイメージが変わっていった」と強調する。



太宰(豊川悦司=写真左)は、妻・美知子(寺島しのぶ=中央)や愛人・太田静子(菅野美穂=右)との間で苦悩し、名作群を生み出す 妻・美知子も、「人間・太宰治」を描く際の重要な役どころだ。寺島は、「天才と言われている人の奥さんというのは大変だなと思った。身内でなかったら魅力的な人なのに、とも感じた。その一方で、子どもを持つ美知子は強い母としての存在感があり、感心しながら演じた」という。

 脚本を担当した田中晶子は、精いっぱい真っすぐに生きようとしながら、世の中と折り合いがつかず、次第に進路が狂っていく太宰の姿を丹念にたどっている。

 「太宰は、一般に破滅型というイメージが強いが、ドラマで主に描く太宰は作家生活の中期に当たり、数々の名作を生み出した非常に充実していた時期。妻の美知子から見た太宰の生活や、夫婦の関係が壊れていく過程を表現したかった」

 「太宰は、ふだんの生活に生きがたさを感じていた人。現在でも、同じような感覚で、ニートやフリーターになっている人たちの共感を呼ぶのではないか」と語る。

 貴島誠一郎プロデューサーは、「さまざまなとらえ方をされている太宰の日常や夫婦生活はどんなものだったのか、という興味からドラマを制作した。天才作家だが、身近な存在となり、視聴者にも共通点を見いだしてもらえると思う」と話している。


 今、太宰をやるならこの人しかいないのかなあ、と思ったりします。

 津島美和子さんは寺島しのぶさんでばっちりだし菅野美穂さんはしっかり太田静子を演じていたね。

 何てったって橋爪功さんの井伏鱒二が良かったねえ。

 こういう作家の半生を描いた作品ってのは原作家や脚本家の対象作家をどう捉えるかというコンセプトが色濃く出てしまってあまり見ないようにしていた。スペシャル時間枠と言っても三時間枠がせいぜいだから、その中で人の人生を筋の通ったものにしてしまおうというのが最初から無理があるのだが、それでも太宰とくれば見てしまうのが僕の辛いところです。

 でもまあ良くできた作品なのではないでしょうか。

太宰のはにかみがもう少し出ても良いのでは良いと思ってます。

 彼は津軽人です。東北の一番奥にあります。

 太宰は裕福な家に生まれましたが、親や男の兄弟とは離れて暮らし、後に名作「津軽」を生み出すことになる、子育て係の「たけ」さんと女兄弟に囲まれて暮らします。

 

 彼の話し方(文体も含めて)の原点はそういった環境で培われた女性に近い優しげなものと、津島修治(つしましゅうじ)という本名を(つすますーず)と発音していた訛りの強さに対するコンプレックスにあると僕は睨んでます。
 
 そしてどんなに訛りを修正しても直らなかったと思われる津軽弁の助詞を省く構文が彼の文章に独特の甘えかかるリズム感を与えているのではないでしょうか。

 これは僕の勝手な論ですので簡単に信じてはいけません。

 太宰の魅力は二人称にある語りかけの文章に女性が引きこまれるためだという人がいます。それも確かにそうでしょう。でもそれだけでなく僕が挙げた点も含めて考えて頂ければ、よりはっきりとしてくるかと思います。

 わがままでありながら傷つきやすく、自分の身を投げ出すような優しさを見せるかと思えば、今生の敵のように冷たく突き放すこともある、そんな太宰を描ききるとことが出来るかといえば、どうも出来そうもないと答えるしかないようなのです。
  

3億円があったら リターンズ 日本全国お祭りめぐり5

2005年10月10日 18時03分22秒 | 文化論
  この稿は3億円あったら日本全国特等席で見たいお祭りを見ようっていう趣向で書いてます。トラックバック練習版のお題としては、とうの昔に過ぎ去っていますが勝手に書いています。


 7月も下旬になると福島県の相馬では街中を馬が歩くようになりますな。街中が馬のウンコだらけになります。

 毎年7月23日24日25日に開かれる相馬野馬追いは是非とも一度見てみたいというより参加してみたいお祭りです。

 中でも24日に行われる神旗争奪戦には出てみたいのです。

 午後1時、山頂の本陣から戦闘開始の陣螺が鳴り渡ると、満を持していた数百騎の騎馬武者たちが、夏草茂る雲雀ヶ原一面に広がる。天中高く打ち上げられた花火が炸裂し、二本のご神旗がゆっくり舞い下りてくると、数百騎の騎馬武者がこの旗を目指しどっと駆け出し、ご神旗下に群がり鞭を振りかざし勇壮果敢に奪い合います。雲雀ヶ原祭場地は、戦場と化し祭りは最高潮に達する。

 と解説にもあるように男の子だったら一度はやってみたいと思うのではないでしょうか。

 会場となる公園というより広場には行ったことがあるのです。友人がすぐ傍に住んでいるものですからね。

 尤も彼は夫婦は地元民でなく旦那の方は同じ福島でも白河の出身ですから祭りには縁がないそうです。

 奥さんの方はこれはもう鹿児島の女ですからぜんぜん違います。

 そういえば福島って太平洋側の「浜通り」、福島、郡山を擁し東北本線が通る「中通り」、会津若松を中心に結束の固い「会津」では人間の気質がまるで違うのだそうですがどうなんでしょうね。

 僕たちの静岡県も東西に長い県ですから、名古屋文化圏に属する()とにかくなんでもやってから考えようとする”やらまいか”精神の「浜松文化圏」と(どんなに盛り上がっていても一人が”かったるいでやめざーや”というとすぐに冷めて”そんじゃあやめるか”になってしまう)精神だが京都の文化を受け継ぎ品が良くて落ち着いた感じの「静岡文化圏」と、観光が主産業で、どちらかというと東京の下町に近い感性を持つ「伊豆文化圏」とがあって人間性も趣味も違い、お互いを快く思っていない傾向がある。

 静岡の人間は浜松の人間を「下品」でずるいといい、浜松の人間は静岡の人間を「お品ぶってる」(ぶりっこの静岡方言)うえに人間が冷たいと蔑んでいる。

 福島の人達もそうなのかな。

 県内の対立は青森もあるというし(津軽と下北)島根にも(出雲と松江?)とかあるそうだし、隣の愛知県では尾張の国と三河の国とでは人間の気質がまるっきり正反対だときいたことがある。


 話が随分それた。

 
 神旗争奪はできなくても馬に乗って完全武装して全速力で黒沢映画のように駆け回りたい1というのが生涯の希望になっている。

 無理だろうなあとおもう。

 相馬の人々はこのお祭りのためだけに、馬を育てているのだそうである。

 もちろん最近では、他の専門的な人からレンタルで借りてくる場合もあるのだそうだが、馬のことがホントに好きでないとこのお祭りには参加できない気がしてきている。

  

映画「スピード」はもう見れない。

2005年10月10日 00時10分41秒 | 妄想
  ビルのエレベーターを爆破した男が、ロサンゼルス市警のSWAT隊員であるジャックに挑んできた。時速80キロ以下になると爆発する爆薬をバスに仕掛けたというのだ。ジャックはバスにとび乗ったが…。 キアヌ・リーブスがSWAT隊員のジャックに扮し、スリル感満点ののノンストップアクションを展開する。重傷を負った運転手に代わって、免許停止中にもかかわらず大型バスのハンドルを握る。この見かけとは逆の強い女を演じるのは、サンドラ・ブロックだ。そして執ような爆破犯には、嫌な男を演じさせたら天下一品のデニス・ホッパーが扮している。監督は、これが第1作目のヤン・デ・ボン。撮影監督時代の流麗なカメラワークを生かし、文字どおり息をつかせぬ緊張感あふれる傑作を作りだした。

 隣町のお祭りを見に行った母娘を迎えに行って何気なくテレビを付けたら、やってたんで見てました。

 今までにも何度か見た映画ですが、その度にドキドキさせられて新鮮さを持てる映画だと思ってます。
 バスを脱出した時点でカミさんに「早くお風呂に入ってよ!」と怒られたので、急いで入ってすぐに出てきて続きを見ようとしたら、すでにラストシーンだった。
 地下鉄で犯人と闘って勝つところまでは覚えてたんだけどラストシーンははっきりしてなかった。

 この映画の魅力のほとんどは、暴走するバスで繰り広げられる出来事だろうと思うのでラストシーンはそれほど印象に残らない。

 でも今回そのシーンを見て、これは、この映画はもう見ない方が良いと思ってしまった。
 暴走する地下鉄内に手錠をかけられたままで取り残されるヒロイン(サンドラ・ブロック)を助けるためにヒーロー(キアヌ・リーブス)は車両のスピードを最大限にしてカーブでわざと脱線させて、助かろうと目論む。

 カーブ・過速度・脱線・電車…。ここまで書かなくても分かると思うけど、そのシーンは「尼ヶ崎列車脱線事故」を追体験させるものでした。

 大きく揺れる車両、浮き上がる鉄の車輪、そして脱線、激しい金属音と共に車両が横向きになり、一部がコンクリート柱にぶつかりへし折れる。二人の乗った先頭車両だけが、工事途中の地下鉄出口から奇跡的に道路上に飛び出して横倒しになって止まる。

 あまりにも光景が重なりすぎることと、強烈な印象がまだ鮮明さを失わないままでいることを僕らに教えてくれる映像となっている。

 僕がただ過敏すぎるだけなのであろうか。