「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

アフターファイブと化粧品売り場

2005年10月19日 23時11分56秒 | 人々
 今日は出張で静岡市に行きました。

 東名高速を使いたいのに今月は金欠病で、カミさんに「お金をちょうだい」って言ったら少し余分にくれて「お母さん(カミさんの実母)にケーキでも買ってきてよ。」と言われたため、専門店の目星がつかない僕はデパートに寄って帰った。

 静岡伊勢丹のケーキ売り場は地下1階。

 5時を回る頃にデパートに入った。

 デパートの1階正面は小さなブティックとカバンや靴などの小物類を売り場がデパートの真ん中を向いて並んでいる。

 そしてデパート1階の香りを代表するのが正面ど真ん中にある化粧品売り場だ。


 以前僕は静岡市内に住んでいたことがあって、そのころの趣味といえば市内を自転車で走り回ることだった。

 で、あるときデパートに5時半過ぎに入ってビックリしたことがある。

 デパートの化粧品売り場といえば、小さなカウンターに綺麗にお化粧した迫力のあるお姉さん達が立っていて、女性がお店に入って来ようものならドンドンアドバイスして化粧品一式買わせちゃうわよ!ってな勢いで待ちかまえている。

 それまで日曜日ぐらいしかデパートに入ったことのない僕にとっては、たまにB・A(ビューティアドバイザー)と話している人がいると勝手ながら「いっぱい買っちゃうんだろうなあ~」と同情していました。

 でもその日は違っていました。売り場には明らかにOLさん達とは違うファッションセンスのお姉さん達が、B・Aさん達と五分に渡り合っていました。

 彼女たちはおそらく夜の歓楽街(静岡では両替町)で働くべく、戦闘準備を整えているのでしょう。

 なんだかとっても感動してしまった経験を持っています。

 夕方近くの伊勢丹のコスメティックを通り過ぎながらそんなことを思い出しました。

 僕は街を見るのが好きです。時間によっては凄くファッショナブルなんだけど、別の時間には全く違う表情を見せる街が好きです。

 人間も同じで、あくせく働きながら一瞬の輝きが見える人や輝いていても、とても人間くさい部分を見つけたりするのが好きです。

 おまえはどうなんだ?

 と言われれば、僕もあくせく働く一人です。

 でも今日のように出張の終わった後だったり散歩代わりに自転車で遊んでいるときなどにそういう光景にぶつかったり発見できたりするととても嬉しくなったりします。

 僕の友人というか後輩にあたる人なのですが、その人は作家になりたくて、人間が好きで、女性が好きで、女性の生き様を勉強したくて、東京渋谷の道玄坂にあるOS劇場(ストリップ)に取材と称して楽屋に入り込み随分踊り子さん達と仲良くなった人がいます。

 僕はそこまではとても出来ませんので、遠くから眺めているだけですが(ストリップじゃありませんよ)人間や誰しもがもっている格好いい部分と生活感を垣間見るのが好きなのに変わりはないと思っています。