僕は朝6時に起きて車で駅から歩いて3分程度のところに駐車場を借り、7時の電車に乗って7時40分頃会社に着いてました。
他の人達はまだ来ていません。
僕が一番遠いところから来てたんですが、一番若造だったので事務所の2階の掃除当番をさせられていました。
とにかく定着率の悪い会社で、1年で10数人の人が入社してくるのに一ヶ月も持たずに辞めていき、1年後には僕ともう一人の人しか残っていませんでした。
ですから僕は一年後に主任、2年後に課長になっていました。
まあ幹部も30才そこそこの人達がやっている若い会社でしたから、色々至らなかったり、会社起業の精神をもっている幹部職員と、そうでない安定と保障を求めてくる人達の間に強烈な温度差があったのは事実ですから、結果として安定性に欠けていたのは仕方がないことかもしれません。
そういう中で僕は仕事をしていたので、結構屈辱的な経験も多々ありました。でもそういうのって一般民間企業では当たり前のことですから、しょうがないのかなと思うようにしてました。
また人間には器量というものがそれぞれあって自分自身の人間的な修行が足りないためにこういう人が自分のまわりにいる羽目になるのだと思いました。
もっと後には、どんな人にも良いところは必ずあって、そういう良いところを引き出してあげるようにお付き合い出来るようにならなければ、社会人として不平不満だけが先行し、自分の成長に繋がらないし、どんな人とも良い繋がり方が必ずあって、それを見つけることが出来るようになることが、この職場での僕の課題なんだと思うようにしました。
まるで仏道修行者のようでしたね。
怒っている人の怒りの感情は別にして、自分に伝えたいメッセージとは何かを考えて、受け取る訓練をしました。
わき上がってくる、自分の感情を胸の上の部分でグッと抑えて、心を平衡状態にして自分の心から感情を押しだし、相手の言うところの真実だけをつかみ取ろうとする。
精神的にタフでなかった(小心者で泣き虫)僕にはかなりきつい修行でしたが、「この人はここのところを乞う直すと良いよ」と伝えてくれている。と言葉を組み立て直して、「ハイ!分かりました。これこれこういうことですね。ごめんなさい」というとたいていの人はそれ以上激情しません。
感情が激化するのは、相手がそれに乗るからで、その相乗効果が引き返せない事態を招きます。
でも疲れます。
それが夕方の8時45分まで毎日続くのです。
9時頃の電車にのり、自分の街の駅について駐車場まで歩き、運転して帰ると10時直前になっています。
肉体的というより精神的に疲れてしまって、食欲が湧きませんでした。そして、「やせた」というよりも「やつれて」細くなっていきました。
彼女と付き合うようになってからは更に遅くなります。
休日のデートは昼から会えますが、夜のデートは9時に待ち合わせになります。
そこからご飯食べたりするだけで、もう終電近くになってしまいました。
あるとき、時刻表がかわり終電の時間を逃してしまったことがあります。
僕はしょうがないので近くのビジネスホテルに飛び込みました。
心配した彼女が一緒についてきます。
僕はそれだけでドキドキしました。
でもキスをしたくらいでそんな場所に行けるわけがありませんから、その日はホテルの予約をして(部屋があったので)その後彼女の家まで送っていって帰りました。
この経験を通して分かったのは彼女はホテルに行くことについてまるで無警戒のようだということです。というより知らないと言った方が良いかもしれません。
そして悪いことに僕も無知でした。
部屋に戻って鍵を閉めて10分ぐらいすると、複数の部屋から、女性のあえぎ声が聞こえてきました。
最初、僕は有料テレビの音かと思いましたが、有料テレビで、壁を蹴ったり、水の流れる実感を伴った音はしませんよね。
僕はなかなか眠れませんでした。
「フロント」と書かれているところには壁にくりぬいた穴のようなものがあり、そこがフロントでした。おじさんが608号室です。というし、ビルの外観も普通の白だし、部屋の写真も変じゃないから、ビジネスホテルだと思いこんでいました。でも各部屋の写真があったり部屋の名前が「地中海」だったりするところに気がつかなくちゃいけなかったのでしょうか。
いわゆるラブホテルのイメージは、極彩色でネオンギラギラのキャッスルで、内装もベッドが丸く、回転して、天井が鏡張りで、布団が赤くて、風呂場が部屋から透けて見えてて、ベッドの頭のところにスイッチ類がいっぱいついているといったものですが、そこは全然違いました。
ただ客層がソレ目的できてただけで、壁が若干薄かったようなので、声の大きい人が響いてしまったようなのだと思いこもうとしました。
そして彼女をこんなところに連れてきたら大変なことになるなと思いました。
でも僕は次のデートの時もそこのホテルに宿泊し、しかも彼女もその部屋に入ることになるのです。
他の人達はまだ来ていません。
僕が一番遠いところから来てたんですが、一番若造だったので事務所の2階の掃除当番をさせられていました。
とにかく定着率の悪い会社で、1年で10数人の人が入社してくるのに一ヶ月も持たずに辞めていき、1年後には僕ともう一人の人しか残っていませんでした。
ですから僕は一年後に主任、2年後に課長になっていました。
まあ幹部も30才そこそこの人達がやっている若い会社でしたから、色々至らなかったり、会社起業の精神をもっている幹部職員と、そうでない安定と保障を求めてくる人達の間に強烈な温度差があったのは事実ですから、結果として安定性に欠けていたのは仕方がないことかもしれません。
そういう中で僕は仕事をしていたので、結構屈辱的な経験も多々ありました。でもそういうのって一般民間企業では当たり前のことですから、しょうがないのかなと思うようにしてました。
また人間には器量というものがそれぞれあって自分自身の人間的な修行が足りないためにこういう人が自分のまわりにいる羽目になるのだと思いました。
もっと後には、どんな人にも良いところは必ずあって、そういう良いところを引き出してあげるようにお付き合い出来るようにならなければ、社会人として不平不満だけが先行し、自分の成長に繋がらないし、どんな人とも良い繋がり方が必ずあって、それを見つけることが出来るようになることが、この職場での僕の課題なんだと思うようにしました。
まるで仏道修行者のようでしたね。
怒っている人の怒りの感情は別にして、自分に伝えたいメッセージとは何かを考えて、受け取る訓練をしました。
わき上がってくる、自分の感情を胸の上の部分でグッと抑えて、心を平衡状態にして自分の心から感情を押しだし、相手の言うところの真実だけをつかみ取ろうとする。
精神的にタフでなかった(小心者で泣き虫)僕にはかなりきつい修行でしたが、「この人はここのところを乞う直すと良いよ」と伝えてくれている。と言葉を組み立て直して、「ハイ!分かりました。これこれこういうことですね。ごめんなさい」というとたいていの人はそれ以上激情しません。
感情が激化するのは、相手がそれに乗るからで、その相乗効果が引き返せない事態を招きます。
でも疲れます。
それが夕方の8時45分まで毎日続くのです。
9時頃の電車にのり、自分の街の駅について駐車場まで歩き、運転して帰ると10時直前になっています。
肉体的というより精神的に疲れてしまって、食欲が湧きませんでした。そして、「やせた」というよりも「やつれて」細くなっていきました。
彼女と付き合うようになってからは更に遅くなります。
休日のデートは昼から会えますが、夜のデートは9時に待ち合わせになります。
そこからご飯食べたりするだけで、もう終電近くになってしまいました。
あるとき、時刻表がかわり終電の時間を逃してしまったことがあります。
僕はしょうがないので近くのビジネスホテルに飛び込みました。
心配した彼女が一緒についてきます。
僕はそれだけでドキドキしました。
でもキスをしたくらいでそんな場所に行けるわけがありませんから、その日はホテルの予約をして(部屋があったので)その後彼女の家まで送っていって帰りました。
この経験を通して分かったのは彼女はホテルに行くことについてまるで無警戒のようだということです。というより知らないと言った方が良いかもしれません。
そして悪いことに僕も無知でした。
部屋に戻って鍵を閉めて10分ぐらいすると、複数の部屋から、女性のあえぎ声が聞こえてきました。
最初、僕は有料テレビの音かと思いましたが、有料テレビで、壁を蹴ったり、水の流れる実感を伴った音はしませんよね。
僕はなかなか眠れませんでした。
「フロント」と書かれているところには壁にくりぬいた穴のようなものがあり、そこがフロントでした。おじさんが608号室です。というし、ビルの外観も普通の白だし、部屋の写真も変じゃないから、ビジネスホテルだと思いこんでいました。でも各部屋の写真があったり部屋の名前が「地中海」だったりするところに気がつかなくちゃいけなかったのでしょうか。
いわゆるラブホテルのイメージは、極彩色でネオンギラギラのキャッスルで、内装もベッドが丸く、回転して、天井が鏡張りで、布団が赤くて、風呂場が部屋から透けて見えてて、ベッドの頭のところにスイッチ類がいっぱいついているといったものですが、そこは全然違いました。
ただ客層がソレ目的できてただけで、壁が若干薄かったようなので、声の大きい人が響いてしまったようなのだと思いこもうとしました。
そして彼女をこんなところに連れてきたら大変なことになるなと思いました。
でも僕は次のデートの時もそこのホテルに宿泊し、しかも彼女もその部屋に入ることになるのです。
若い時は全然悟ってなかったなー。
私もまっったく無警戒で、べつに変なこと期待されてると思わずついてゆき、キスされました。
次にいったときには押し倒されました。
ほんとーにびっくり!!!
こういう無警戒な人もいるんです…
だってほんとにしらなかったのだもの。
次の展開はいかに…?
だから色んな風に考えてたんだと思います。
でーも精神的には随分参っていて、そのころの写真の顔は今よりずっと老けた顔してました。
意外といるんだなあ。
女性のことは知りませんが男ってのは自分の勝手な気分で自分の都合の良いように盛り上がっていきますから。
そして暗いところとか個室とか二人きりとか場所やシュチエーションだけで許可が出てると思いこみますから始末が悪いのです。
きついようでも、端から今日はここまでって言わないと…、じゃなくて男の気分が盛り上がりそうな場所には近づかないことですね。
そう言った考え方が出来るのはすばらしいことですね。
私も、頭の中ではわかっていても・・・なかなか。
まだまだ修行が足りません;;;
それにしても、anikiさんは、次を期待させる締めくくりがうまいですなぁ~。
最後は期待させても実は構想がまとまってなかったりします。
予告編みたいにフラッシュめいたものしかありません。
トホホ