「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

映画「スピード」はもう見れない。

2005年10月10日 00時10分41秒 | 妄想
  ビルのエレベーターを爆破した男が、ロサンゼルス市警のSWAT隊員であるジャックに挑んできた。時速80キロ以下になると爆発する爆薬をバスに仕掛けたというのだ。ジャックはバスにとび乗ったが…。 キアヌ・リーブスがSWAT隊員のジャックに扮し、スリル感満点ののノンストップアクションを展開する。重傷を負った運転手に代わって、免許停止中にもかかわらず大型バスのハンドルを握る。この見かけとは逆の強い女を演じるのは、サンドラ・ブロックだ。そして執ような爆破犯には、嫌な男を演じさせたら天下一品のデニス・ホッパーが扮している。監督は、これが第1作目のヤン・デ・ボン。撮影監督時代の流麗なカメラワークを生かし、文字どおり息をつかせぬ緊張感あふれる傑作を作りだした。

 隣町のお祭りを見に行った母娘を迎えに行って何気なくテレビを付けたら、やってたんで見てました。

 今までにも何度か見た映画ですが、その度にドキドキさせられて新鮮さを持てる映画だと思ってます。
 バスを脱出した時点でカミさんに「早くお風呂に入ってよ!」と怒られたので、急いで入ってすぐに出てきて続きを見ようとしたら、すでにラストシーンだった。
 地下鉄で犯人と闘って勝つところまでは覚えてたんだけどラストシーンははっきりしてなかった。

 この映画の魅力のほとんどは、暴走するバスで繰り広げられる出来事だろうと思うのでラストシーンはそれほど印象に残らない。

 でも今回そのシーンを見て、これは、この映画はもう見ない方が良いと思ってしまった。
 暴走する地下鉄内に手錠をかけられたままで取り残されるヒロイン(サンドラ・ブロック)を助けるためにヒーロー(キアヌ・リーブス)は車両のスピードを最大限にしてカーブでわざと脱線させて、助かろうと目論む。

 カーブ・過速度・脱線・電車…。ここまで書かなくても分かると思うけど、そのシーンは「尼ヶ崎列車脱線事故」を追体験させるものでした。

 大きく揺れる車両、浮き上がる鉄の車輪、そして脱線、激しい金属音と共に車両が横向きになり、一部がコンクリート柱にぶつかりへし折れる。二人の乗った先頭車両だけが、工事途中の地下鉄出口から奇跡的に道路上に飛び出して横倒しになって止まる。

 あまりにも光景が重なりすぎることと、強烈な印象がまだ鮮明さを失わないままでいることを僕らに教えてくれる映像となっている。

 僕がただ過敏すぎるだけなのであろうか。


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