AN現代針灸治療

ANとは「にただあつし(似田敦)」のイニシャルです。現代医学的知見に基づいた私流の針灸治療の方法を解説しています。

章門、京門および跗陽の取穴

2011-01-05 | 経穴の意味

1.章門と京門の取穴
 章門(脾の募穴)は第11肋骨尖端下端にとり、京門(腎の募穴)は第12肋骨尖端下端にとる。それは分かってはいても、実際に第11肋骨尖端や第12肋骨尖端を触知するのは意外と難しい。しかし簡単に取穴できる方法を発見した。
 側臥位になった被験者の、上になった上肢の上腕を、被験者自身の頬に接触させるほど外転させる。すると脇下の結合織が引き伸ばされ、結合織下の肋骨下が触知しやすくなる。
 経穴の知識をもった者が被験者であれば、被験者自らの指で肋骨下を探ることで、容易に第11肋骨端や第12肋骨端が触知しうる。(下の写真:モデルは初登場、助手の戸川純君)

 

2.跗陽の取穴方法
 跗陽は、崑崙(アキレス腱と外果の中点)の上方3寸に取穴する。現代針灸派にとってはほとんど注目されないが、陽蹻脈の郄穴なので、奇経治療家にとって診断点であり治療点でもある。
 跗陽の反応を診るには、被験者を仰臥位にし、患肢の踵骨後方に、検者の手掌を入れ、手掌は、踵とベッドにはさまれた状態にする。すると患肢はベッドから少し持ち上がった形になる。その状態のまま、検者のもう片方の指で、アキレス腱部を撮上あるいは撮下するようにする。すると跗陽穴あたりで隆起を感じ取ることができる(隆起が見つからなければ、反応していない)。この隆起中央に跗陽と取るようにする。



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