AN現代針灸治療

ANとは「にただあつし(似田敦)」のイニシャルです。現代医学的知見に基づいた私流の針灸治療の方法を解説しています。

乳汁生成に対する古典的考えと乳房症状に対する針灸治療

2020-12-26 | 産婦人科症状

1.乳の生成過程の生理

1)乳腺葉が血液から乳を生成する

小腸から吸収された栄養素は、肝臓に集められた後、血液によって全身各所へ運ばれる。乳房の中には、乳頭につながる太い乳腺が何本も通っている。この乳腺の根元には、乳腺葉があり、乳腺葉には多数の毛細血管が張り巡らされて、乳腺細胞が並んでいる。
乳房基部に運ばれた血液が乳腺葉の毛細血管に届くと、乳腺細胞は血液中の赤血球は取り込まない一方、白血球、アルブミン、グロブリン、各種栄養素を取り込んで母乳を生成する。

2)血液は赤いのに、乳汁が白いのはなぜか


血液が赤いのは、ヘモグロビン色素を含む赤血球が赤いため。(タコやイカなどはヘモシアニンという青い色素を使って酸素を運ぶため、その血液は青く見える)。

乳が赤く見えないのは、赤血球を含まないからである。白く見えるのは、脂肪分やタンパク質の小さな粒子が溶け分散してコロイド溶液状になっていて、分散した粒子に当たった光がランダムに散乱して、さまざまな色(=波長)の光が均等に混ざることで白く見える。白い色素が溶けているからではない。


2.乳汁の生成の東西古典理論

1)ギリシャの哲学者アリストテレス(BC384-BC32)は、「乳は調理された血液である」とした。妊娠以降浄化排泄(月経)は胎児が女ならば30日、男なら40日続いたあと、血液は方向を変えて乳房に入り熱せられ凝固され、空気の作用で白くなったと考察した。

2)東洋医学でも乳汁は血液から造られるとした。そして出産に伴う膣からの出血やイキミにより、肝の働きが低下して蔵血作用や疏泄作用が低下すと血が回らなくなり、乳汁も出にくくなると考えた。

3)アリストテレスや東洋医学理論が上記のように考えた理由として、授乳中の女性には月経がないことを観察することで、乳が血に変わると考えていた。


2.乳汁分泌不足の針灸治療報告(立浪たか子氏)

乳汁分泌不良の婦人99例に対して、「乳房マッサージ群」と「乳房マッサージ+円皮針群」に2分して治療効果を調べた。円皮針は中府・膻中・少沢に貼附し週に1回交換。希望があれば数回繰り返した。この結果乳房マッサージ+円皮針群の方が有意に効果あった。 針灸は乳房マッサージに併用して行うことが大切である。
乳汁分泌不足には、内分泌の問題と、産後の体力低下情緒因子の問題がある。針灸治療は後者に対して効果ある。 (立浪たか子:乳汁分泌促進のためツボ療法とその効果の検討;母性衛生、第38巻4号)  


3.鬱滞性急性乳腺炎による乳房痛の針灸治療   

一般的処置としては、乳房を温めたタオルで温罨法をしたり、頻回の搾乳が効果的(乳房に熱があるようならば、冷湿布)。感染予防目的に抗生物質投与。乳房マッサージ(乳管閉塞を開通させ、シコリをほぐしてゆく)。ひどい場合には薬で一時的に乳汁分泌を止める。

1)乳房要因に対する針灸治療

①乳房の硬結部に対する局所刺針と、膻中施灸(せんねん灸など)、肩井、天宗などが知られる。針灸治療では細針で乳腺の周囲に4本程度、針先が乳腺の底辺にする角度で3.5㎝刺入(郡山七二)。

   
②深谷伊三郎は特効穴として、肩甲骨棘下窩にある天宗(膏肓でもよい)への多壮灸を推奨している。
似田考察:小腸経の天宗をとるのは、古典では乳汁分泌は小腸経に関係するとされていること、整体観として、乳房は肩甲骨に対比するものであり、乳頭部に対応するのが天宗になるため。 (ちなみに鎖骨に対比のは肩甲棘)    


③膻中を治療点として選ぶ理由は、大胸筋+胸鎖乳突筋の線維が交わる点が膻中だと考えるため。


④大胸筋の上に乳房脂肪組織が載っている。乳房外縁から、細い針でこの境の膜を、ゆっくりとほぐすように横針、置針するとよい(加藤雅和氏)。 


2)ストレス改善目的の針灸治療


母親は生まれたばかりの赤ちゃんの世話で、慢性疲労状態で、かつ情緒不安定となりがちで、ホルン系に変調をきたしやすい。こうした者への治療は、ストレス改善目的で治療を行う。とくに肩こりと背部圧迫感の改善に主眼をおいた治療を行う。頻回授乳と休息が大事。


女性の機能性不妊症の針灸治療と治療成績

2015-05-17 | 産婦人科症状

全国には婦人科疾患の針灸治療を謳った針灸院が少なからず存在している。月経痛などは速効性があるのであまり問題はない。逆子の治療は短期間なの治療の成否とは関係なく問題は少ないだろう。しかし不妊症はどうだろうか。結果が出るまで数ヶ月以上を必要とし、かつ結果が成功・失敗の二択になる。高額な治療費をもらっている以上、治療者としては結構な冒険だろう。それでも妊娠する確率が、ある一定以上であれば、治療失敗もやむを得ない面があると思うが、実際はどんな具合なのだろうか。


1.女性の機能性不妊症について
 
1)女性の機能性不妊症の原因


受精卵が着床するためには、子宮内膜の血流量が豊富なことが重要な条件であることが知られている。その子宮内膜の血流量を減少させる要因にストレスである。ストレスがあると、鬱血の増大および末梢循環を減少させ、「冷え」をひどくする元凶となる。冷えが瘀血を生じて、子宮・卵巣・卵管の血流量を減少させると、おのずと卵胞の発育成熟も遅れて無排卵になる。同時に子宮頸管粘液の分泌機能に障害をきたして授精・着床障害を起こすことも考えられる。

 
2)不妊症に対して針灸ができること    


自分自身の生命が不安定な状況では、新しい生命を誕生させる余力がない。機能性不妊症では、基本的には母体がある一定以上に健康体である必要があるのだろう。不妊に対して針灸ができるアプローチとしては、子宮・卵巣に対する血流動態の改善と、ストレス改善が考えられている。具体的には次のようである。

  
①胚の質が改善

卵子自体の質の改善は困難だが、卵胞の発育不良の改善を目指すことができる。
  
②着床側の子宮内膜の環境の整備

子宮内膜が厚くならない場合にその改善を目指す。内膜が8ミリ以上と未満とでは、体外授精の妊娠率も有意に異なる事が知られている。内膜の状態は妊娠率を左右する。大切なのは子宮周辺の血行の促進が内膜の厚さに関与するという研究結果があることで、局所の血行促進は、針灸の得意とするところである。
  
③ストレスの緩和  

卵巣は視床下部から脳下垂体を経て、ホルモンによる指令を受けるが、ストレスが大きいと、この指令に不調和を起こす。ゆったりとした治療でストレスの緩和を行なう。


2.不妊症に対する針灸の治療成績


不妊の針灸治療を受けようとする者は、人工授精や体外受精を行っていることが多いので、針灸単独での治療効果は判然としないが、総合的にはだいたい5割程度の妊娠成功率であるとされている。現代医療での成功率が3~4割程度なので、1~2割程度の上積みが針灸の効果といえる。

 
1)越智正憲(産婦人科医)の見解

東洋医学だけでの機能性不妊症施術の妊娠率は5%以下に過ぎない。その理由は、機能性不妊症の90%以上は、卵管采でのピックアップ障害か精子の受精障害であって、これらの障害には東洋医学の効果は全くない。
(越智正憲:「概説 不妊症の検査と施術」医道の日本 第752号 
平成18年6月号より)
 
2)形井秀一の治療成績

約3年間に不妊患者20名に対して針灸治療を試みた。11回以上治療を受けた15例についての平均治療回数は27.4回、治療期間は平均11.7ヵ月だった。このうち妊娠に至ったのは4例だった。この4名はいずれも21回以上治療をした者だった。妊娠した4例の治療回数は13~27回で治療日数は95~274日であった。
(形井秀一:婦人科疾患に対する鍼灸治療「鍼灸臨床の科学」医歯薬出版、2000.9.25)
※単純にいえば、妊娠成功者は、4/20で、成功率5%になる。

3.針灸治療の方法 (三島泰之「身近な疾患35の治療法」医道の日本社)


針灸治療の成否は、もちろん最終的に妊娠できたか否かで判断するのだが、針灸を継続して実施するためのモチベーション保持には、成功への手がかりや手応えが必要であろう。


三島泰之は、治療が効果的に作用しているかどうかの目安が次のものになるという。

①長めだった生理周期が、28日型に近づく。
②基礎体温の高温期が長くなる。
③投与される薬剤量が減っても、同じ効果が得られる。
④骨盤の歪みの是正:腸骨稜の高さに左右差、脚長差
⑤腎虚所見の是正:下腹・腰・足の冷え、小腹不仁(下腹部の空虚)
⑥瘀血所見の是正:小腹急結、小腹硬満
   ※少腹急結左下腹部に擦過痛があり、索状物がある。瘀血証。桃核承気湯の適応。
     少腹とは、側腹のこと。
   ※小腹硬満:下腹部に堅硬な抵抗物があり膨満感がある。瘀血症で桂枝茯苓丸が適応となる。  
       小腹とは下腹、大腹は上腹のこと。

 


逆子に対する至陰の灸の文献的検討

2012-11-29 | 産婦人科症状



逆子に対し、至陰の灸が効果があることは、鍼灸師の間で知識として存在していたが、試みるチャンスも少ないことから、半信半疑のまま放置されていた。しかし1984年、林田和郎医師(当時、東邦医大)は、584人の骨盤位に対する三陰交の灸頭針治療により、525人(89.9%)の妊婦が正常
位になった(林田和郎:東洋医学的方法による三陰交施灸の効果、日本東洋医学会雑誌、1(3):7,1950)  ことを発表して以来、産婦人科医の間で注目を浴びるようになった。
 
私自身は、産婦人科領域の針灸治療について、あまり興味を持てなかった。しかしこの度の現代鍼灸科学研究会での鈴木学先生の報告「症例報告:逆子(骨盤位)」が面白かったので、鈴木先生の報告内容を紹介しつつ、自分でも少々調べることで、この稿をまとめてみた。

1.逆子の病態


胎児が小さいうちは子宮の羊水内で自由に位置を変えている。次第に胎児が成長するにつれ徐々に子宮に余分なスペースがなくなる。胎児の位置が固定化してくる妊娠7ヶ月頃になると、超音波検査により逆子の有無が確定できる。


2.針灸治療の成績 

   
早めに針灸治療を開始することは差し支えないので、妊娠後期の28週以降の妊婦が、逆子の鍼灸治療の対象となるが、この時期に逆子矯正できたとしても、単なる自然経過であって、針灸の作用と結論づけるのは難しい。医学的には30週以降が勝負になる。

   
砺浪総合病院東洋医学科(富山県)では、妊娠28~32週で逆子だった妊婦に、<とやまプロトコール>と称する針灸パターン治療を行い、210例中187例で改善した(89%有効)。しかし同じ方法を亀田総合病院(千葉県)で妊娠34週を過ぎた
逆子の妊婦に行ってみると、逆子矯正率47%に低下した。なお亀田総合病院の産婦人科医は、「針灸で34週過ぎての逆子の改善を図ってくれると格好良いけどね!」と語ったとのこと。 
※とやまプロトコール:片側の三陰交に刺針後灸頭針3~5壮。対側の至陰に糸状灸20壮。次回は足を左右替える。週3回治療。治療日ごとに左右交互に施術する。      

形井は、35週までに治療を開始すべきで、36週を越えると困難だと記している。(形井秀一 :
Mainichi INTERACTIVE 毎日ライフ) 
   

3.至陰の灸について

逆子に対する至陰の灸が語られ始めたのは、戦後らしく、戦前は難産時に利用された。現在、難産には別の治療が用意されているので灸は顧みられなくなった。

 
1)施灸の方法

①施灸:椅座位。至陰穴に鉛筆の芯大の灸をする。ジーンと浸み込んでくるような熱さを伴った響きを     求める。だいたい10壮以内にこの感じが得られるようである。
②条件・成功率:施灸すると、胎児が腹の中で動くのを感じることが多く、これが成功の前兆となる。週2回の施術で3~4回治療までで逆子是正の効果が出る場合が多い。正常位に回復したかどうかは、産婦人科医の超音波診断による。
 
2)至陰への施灸の作用機序

至陰へ施灸すると、子宮動脈と臍動脈の血管抵抗が低下することが観察される。この現象は、子宮筋の緊張が低下したことを示唆している。つまり、至陰の灸は子宮筋の緊張を緩め、子宮循環が改善することにより、胎児は動くやすくなり(灸治療中に胎動が有意に増加することが確認されている)矯正に至るのではないかと推察される。(高橋佳代ほか:骨盤位矯正における温灸刺激の効果について、東京女子医大雑誌、65,801-807,1995)


4.三陰交の灸について


石野信安は産婦人科医師として、世界で初めて、逆子に対して三陰交の灸が有効であるこ昭和25年に学会発表した。それ以前は、妊婦に対する三陰交の灸は禁忌とされていた。
石野は、妊婦に対して三陰交の灸をする効能として、他に下腿浮腫軽減・下腿だるさ軽減・分娩時間の短縮(分娩促進)、出血量の減少、和痛分娩などの効果を指摘している。(石野信安:異常胎児(逆子)に対する三陰交施灸の影響、日本東洋医学会雑誌、1(3):7,1950)


月経痛には腰腹部、仙骨部、三陰交の皮内針

2006-06-20 | 産婦人科症状
1.月経痛とは
 下腹部不快感、下腹部痛、腰部や肛門に響く痛み、頭痛などが、月経開始日やその前日くらいから始まり、月経終了時まで持続する状態。

2.機能性と器質性の鑑別
 月経痛にも機能性と器質性がある。機能性では症状を軽減させることが治療目標になるが、器質性では症状を起こしている原疾患の追求が必要になる。
 思春期~十代女性で、月経直後からの痛みであれば機能性を考える。しかし20~30歳代以上で、月経数日前もしくは月経とは無関係の痛みであれば器質性を疑う必要がある。

 器質性月経困難症にはつぎのものがある。
 20~30歳代→子宮内膜症(不妊症の合併あり)
 中年女性→子宮筋腫、子宮癌
 月経は正常→卵巣嚢腫や卵巣癌(初期)

3.機能性(原発性)月経困難症の機序
1)過剰なプロスタグランジン産生
 黄体期(高温相期)には子宮内膜でプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増大し、またプロゲステロンからプロスタグランジン(PG)が産生される。
過剰なPGは、過剰な子宮筋収縮→子宮内圧亢進→子宮筋虚血という悪循環により月経痛が生ずる。月経時にみられる悪心・嘔吐・腰痛・下痢・頭痛などの全身症状は、PGとその代謝物質が、子宮内に限局せずに、体循環に流入して起因する。

※プロスタグランジン(PG)とは:細胞や血小板でつくられるホルモンの総称。PGが胃や食道で増えれば嘔吐し、腸で増えれば下痢となる。また気管支では咳となり、頭部血管が収縮すれば頭痛になる。そして子宮で増えれば強い月経痛となる。とくにプロスタグランジンF2αには、平滑筋刺激作用があり、子宮筋や胃腸筋を刺激し収縮させる。この機序からPGは分娩促進剤としても用いられる。

2)子宮頸管の狭小
 出産経験のない若い女性では、子宮頸管が狭いことがある。この場合、月経血を外に出そうとする際、子宮頸部を無理に押し広げることになるので、強い子宮収縮や子宮痙攣が起こり、月経痛となる。

4.機能性月経痛の体壁反応点
 針による鎮痛は、子宮収縮の程度を弱めるのではなく、関連痛の鎮痛によるものだと思われる。したがって興奮する体性神経の鎮静が重要になると考えている。鎮痛剤バファリンのコマーシャルのうたい文句は「頭痛・歯痛・生理痛に」であるが、腹痛を止めるには、副交感神経緊張を弛めるために抗コリン剤である鎮痙剤(ブスコパンなど)が有効となるのである。

1)交感神経興奮→体性神経興奮による反応点
 交感神経興奮に伴う子宮体部や子宮頸部の平滑筋収縮による痛みは強いものではなく、二次的に生じた同じデルマトーム上(Th10~L1)の体性神経興奮により強い痛みを感じる。
 Th10~L1脊髄神経後枝反応は、脾兪~三焦兪に、Th10~L1脊髄神経前枝反応は天枢~横骨に、それぞれ筋コリや自発痛として出現する。またL1神経への過剰入力は腰神経叢(L1~L3)を興奮させるので、腸骨下腹神経・腸骨鼡径神経・陰部大腿神経などの分布領域に筋痛や皮膚過敏をもたらす。

2)副交感神経興奮→陰部神経興奮による反応点
 子宮体部や子宮頸部の内臓興奮反応は、副交感神経反応として骨盤神経が興奮する。骨盤神経はS2~S4支配であり、S3仙骨孔の中りょうが代表穴である。副交感神経性の痛みは強いものではないが、同じS2~S4からは体性神経性の陰部神経も出ているので、二次的に陰部神経が興奮すると陰部神経支配領域に強い痛みが出現する。肛門・膣・前陰部の痛みは、このために起こるのであろう。

5.月経痛の針灸治療
 内臓痛に対する針灸治療の効果は一般に不安定であるが、月経痛に関しては非常に効果がある。内臓痛一般では、関連痛が内臓痛を上回る強い痛みであれば重篤疾患を予期して病院受診するのが普通だろうが、月経痛では非常につらくはあっても、毎月のことなので患者に重篤感がなく、針灸受診する余裕があるからだろう。
 月経痛に針灸がよく効くのは、症状が体性神経興奮主体だからであろう。

1)背腰腹部の治療
 脊髄後枝反応→脾兪~三焦兪の筋コリや圧痛点に施術
 脊髄前枝反応→天枢~横骨の筋コリや圧痛点に施術

2)仙骨部の治療
 陰部神経反応→中りょう付近の圧痛点に施術

3)遠隔治療
 腰神経叢興奮→大腿神経興奮→伏在神経興奮の機序で三陰交を中心とした下腿内側に皮膚過敏が出現する。これらの施術により関連痛をゆるめる。
 ※筆者ブロク「三陰交の治効機序」を参照

4)月経痛の針灸治療の実際
 三陰交に皮内針すると、大部分の例で痛みは改善する。残存する痛みがなおも強いようならば、中りょう付近の圧痛点に皮内針を追加。それでも効果不足であれば、腰痛時には脾兪~三焦兪、下腹痛時には天枢~横骨の反応点に皮内針する。