さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

閻魔法王を祀る千本えんま堂

2017年11月08日 | 巡拝日記

      先の千本釈迦堂から

すぐ近くにある「千本えんま堂」を訪ねました!

「光明山 引接寺」 (こうみょうざん いんじょうじ)

と号する寺院で本尊に閻魔法王を祀り、一般では

「千本えんま堂」の名で親しまれている寺院です

千本えんま堂の創建はちょうど千年前の西暦1017年に上覚上人が

引接寺としてお堂を建て、開山したのが始まりであの世とこの世を

往来する神通力を有していた小野篁が閻魔法王を安置して死者の

魂を弔ったと伝えられています

当時のえんま堂の地には桜が千本あり、精霊供養の千本卒塔婆に

由来して「千本」という地名が生まれたと云われています

 

 本堂内陣には高さ2.4m・幅も2.4mの木製の閻魔法王が祀られ怖い

恐ろしい表情をしながら死者を三悪道の地獄、餓鬼、畜生の道には

行かせないようにと地獄の恐ろしさを語り、嘘をつく人間には舌を

抜くぞと説きつつ天国行きか地獄行きかを判断しているのです

 「鐘楼」

梵鐘は南北朝時代の西暦1379年に藤井國安が製作したもので

高さ148cm、口径82cmの梵鐘はお盆の「迎え鐘」「送り鐘」

として善男善女の長い列ができるそうです

「紫式部供養塔」

境内の一角には1386年に建立されたと伝わる高さ6mの塔が

あり、紫式部の不遇な生涯を弔った供養塔が立っていました 

             

 

何故、ここに紫式部の供養塔が建てられたのか

分からずじまいの京都巡拝でしたが

千年の都、京都を訪ねる度に歴史深さや不思議さを

感じ得る事が出来て次にまた行きたくなる処が京都です

      

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする