濃尾平野を眼下に雄大な眺望を誇る古刹を訪ねて来ました!
木曽三川の一つ、揖斐川の流れと遠くに日本アルプスの峰々の眺望
まるで城郭を思わせる高い石垣が続きます
高台の一角に建てられた「御山の燈台」
「臥龍山 行基寺」 (がりょうざん ぎょうきじ)
天平16年の西暦744年に奈良東大寺の大仏建立の勧進のために諸国を
行脚していた行基菩薩が聖武天皇の勅願を得て美濃、尾張、伊勢の
三国の守護霊場として菩提寺を建立したのが始まりとされています
1820年に建立された三門には徳川家の「葵の紋」が入っています
約300年前、元禄年間に尾張藩二代藩主の徳川光友公の次男に
あたる松平義行公が美濃高須藩の藩主として着任、
松平家の菩提寺と定めたと伝わっています
山門から本堂に続く参道脇には地蔵尊が立ち並んでいます
数年前の集中豪雨で石垣が崩れましたが、現在は修復が
なされて綺麗に整備された境内になっていました!
「本堂」
松平家の菩提寺となってから明治維新までの約160年間は
一般庶民の登山参拝は禁止されていたそうです
本堂内部に架かっている「行基寺」の扁額
「月見の間」
行基寺は別名「お月見の寺」として知られていて毎年、
中秋の名月には夜間参拝を行っているそうです
月見の間から眺めるサツキの「書院庭園」
濃尾平野を借景にした回廊式庭園
「書院」
松平家の「お殿様の部屋」も見事に復元されていました!
書院の一部屋には「行基菩薩入定の地」と書かれた額が掛けてあり
ここ行基寺は行基菩薩が最後となったことを知りました!
書院西側の「苔庭」
松平義行公が菩提寺とした当時に縁山和尚が作庭した庭園
自然の岩肌を伝って流れる滝の傍には「鹿威し」があり
手水鉢には "われ ただ 足る を知る" で有名な
「つくばい」が置いてあり背筋が伸びる思いがしました!