さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

格式を誇る名刹「南禅寺」

2015年08月18日 | 巡拝日記

   みかえり阿弥陀の永観堂からほど近くに

禅宗で最高の格式を誇る洛東の名刹「南禅寺」を訪ねました!

 大本山 南禅寺の正式名称は「瑞龍山 太平興国南禅禅寺」です

(ずいりゅうざん たいへいこうこく なんぜんぜんじ)

亀山法皇の離宮であった禅林寺殿を法皇の発願により

無関普門(むかんふもん)という方を開山に迎え1291年に

禅林禅寺としたことが始まりと伝わっています 

 南禅寺の縁起 

 

「南禅寺の三門」

藤堂孝虎 が戦死した家臣を弔うために1628年に建立したと

されていて石川五右衛門が楼上から「絶景かな、絶景かな」

と云う歌舞伎の名場面に出てくる三門です

 

 法堂側から見る「三門」

五間三戸の入母屋造り、本瓦葺きの二階建ての門は

豪壮で知恩院の三門、東本願寺御影堂の門と共に

京都三大門の一つに数えられています

 三門の二階、楼上からは京都の景色が360度に広がって見えます

 

三門楼上から眺める南禅寺の境内

 

 1909年に再建された「法堂」

間口約24.5m、奥行き約19mもの大きな法堂は二階建てに

見えますが内部は上まで吹き抜けになっていて現存する

法堂の中では最大級の大きさを誇る建物です 

須弥壇には釈迦如来像を中心に向かって右に文殊菩薩、

左に普賢菩薩が安置されています 

 内陣天井の「幡龍図」

今尾景年画伯の代表作の幡龍で描かれた龍に向かって

手を叩くと共鳴した音が堂内に響き渡ります

 

「本坊」(庫裡) 

 

 「水路閣」

1890年に琵琶湖の水を京都市内に引くために強制的に

境内の中に造られた赤レンガの水路です

 古代ローマの水道橋をモデルに造られたそうで境内の中を

通る水路は銀閣寺方面に分水する施設になっています

 南禅寺の境内から少し離れた所の琵琶湖の水を流す疎水口

         

 琵琶湖の水がここまで流れて京都の水道水や発電、紡績などの

産業に現在も利用されていることに驚きました‼

   

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