さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

百人一首ゆかりの「二尊院」

2015年08月01日 | 巡拝日記

   ご本尊に釈迦如来阿弥陀如来の二尊を

お祀りしていることから「二尊院」と呼ばれる古寺を訪ねました!

 二尊院の正式名称は 「小倉山 二尊教院 華台寺」

(おぐらやま にそんきょういん けだいじ) と云います

平安初期の西暦841年に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が開山し

建立したと伝わる天台宗の寺院です

二尊院の総門 

伏見城の遺構の薬医門で西暦1613年に移築されたと伝わっています

 本堂の左奥に嵐山、右奥に小倉山を配して百人一首に

「小倉山 峯のもみじ葉心あらば 今一度の 御幸またまん」と

詠まれて古来より紅葉の名所としても知られています

 「紅葉の馬場」と呼ばれる参道

総門から西に真直ぐに200mも伸びる参道は嵯峨地区でも

一際、見事な紅葉が見られる名所になっています

 藤原定家が小倉百人一首を編んだとされる山荘「時雨亭」の

跡地が境内の奥にあると伝わっています

 モミジと楓の緑が美しい境内です

勅使門(唐門) 

 工事中の本堂

二尊が立ち並ぶ姿を拝見したかったのに残念です!

工事は来年9月まで掛るとのことでした

 仮設の参拝所が用意してありました!

 (右の釈迦如来) 人が誕生し人生の旅路に出発するときに

                   送り出してくださるという「発遣の釈迦」

   (左の阿弥陀如来) 人が寿命をまっとうしたときに極楽浄土より

                     お迎えくださるという「来迎の弥陀」

境内の一角には小倉餡の発祥の地とした石碑がありました 

工事中の本堂横に「半夏生」が忘れられたように

ひっそりと咲いていたのが印象に残りました

    

コメント
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