雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

誇らしい得点

2012-12-08 01:26:47 | 感謝
プロサッカー選手の中山雅史さん、
通称「ゴン中山」さんが先日引退を発表しました。



2014年にブラジルで開かれる次回のサッカーワールドカップ。
サッカー界最大のイベントですが、
今回の参加国数は203ヶ国だそうです。
オリンピック北京大会の参加国が204ヶ国でしたから、
それが「たった一つの種目」でこの規模というのは、
サッカーというスポーツが
この星で如何に特別なスポーツであるのか......
ということが伺い知れると思います。

世界各国におけるメディアでの露出規模や総視聴率などは、
既にオリンピックを凌ぐ規模になっているのは周知の事実ですし、
予選から本戦も含めた大会期間中に動く広告費などの
経済効果に関しても、
事実上世界一の金額になる「地球一」の!?
スポーツ大会となっているのではないでしょうか。

このバケモノ的な大会の本大会に出場出来るチーム=国は、
わずか32。
開催国に自動的に与えられる出場権を含めて考えると、
先に記した参加国数と出場枠数それぞれから1つづつ減ることになり、
本大会出場枠の獲得確率は......31/202。
単純に計算しても6~7倍近い倍率でしょうか。
本大会に出るという事だけでもどれくらい難しい事なのか......
感じられるかと思います。

現在ほどの規模ではないですが、
第一回大会が開かれたのが1930年のウルグアイ大会。
それから4年毎に開催されつつ、
世界大戦中には幾度か中止されてもいますが、
我らが日本がやっと!
初めて!
出場出来たのが!
1998年のフランス大会。
本大会に出場出来るまでなんと68年も!
半世紀以上も!
......かかった事になります。
サッカーファンからするとそれだけ憧れの大会でもあり、
初めて出場した時は、
ただそれだけでファンの誰もが涙したのでは......
と思います。



その偉大なるワールドカップ本大会で、
記念すべき日本人初得点!
を記録したのが中山雅史選手。



その初得点シーンは決して美しく、鮮やか......
という形ではなかったのですが、
倒れ込むようにして、
太ももでガムシャラにボールをゴールに押し込んでいました。
実はその時に、右腓骨を骨折してしまっていて。
それでも彼はそのまま試合終了までプレーを続けていました。
骨折が分かったのは試合後の事。
中山さんのプレーの根幹にあるのは、
先日の引退発表時に自分でも何度も何度も言っていましたが
「下手だからもっとサッカーがうまくなりたい」
ということと
「サッカーを心底愛している」
という2つの事。それは思うに
「サッカー少年そのままの純粋な姿」
なんだと思います。



日本サッカーのプロ化である、
現在のJリーグ組織が出来たのは1993年。
中山さんも二十歳を超えていた頃。
ですから、中山さんの世代でサッカーをやるという事は
日本では未だプロというものが無かった時代。
会社内クラブ、実業団の時代。
今の様な形でお金が稼げる、夢が持てる......
といったシステムなどまったく無かった時代。

ボクも中山さんとほぼ同じ世代でサッカーをやっていた人間なのですが、
この世代で「普通に」サッカーをやっていた人間は、
僕の様なダメダメプー人間でも
「このスポーツを続ける意味なんてあるのか?」
なんてことをある時期に考えてしまっていたし、
だから逆に、この世代でサッカーを
「プロになるまで続けていた人」
というのは、
掛け値無く、
言葉の額面通り、
心底純粋にサッカーを愛していた人達なのだと思えてしまうのです。
サッカーを好きで好きでたまらなかった人達だと思えてしまうのです。

この世代と、それ以前の全ての日本人プロプレーヤーは、
プロのある海外に活躍の場を求めて行った選手も含め......
奥寺さんやカズさんもそうですが......
僕にとっては日本サッカーの開拓者であって、
「サッカー偉人」
の様に思えています。
そのサッカーに寄せる愛の深さや純粋さというのは、
Jリーグ発足以降の選手達と比べて少し次元が違う様に思えます。
本当に尊敬してしまいます。
それ以外の部分......
今の世代のテクニックやフィジカル、全体レベルの高さ......は、
この頃とは次元が違うとも思いますが。



「キング」カズさん......
インタビューで泣いてました。。寂しいって。。
そんな映像を見ていたらボクも泣けてきたりして......(T.T)ぶぇ



自分自身でも言ってましたが、
中山選手は確かに、プロの中では......下手かもしれません。
ソレはサッカーを「少し」カジッタ人なら誰でも分かると思います。
でも、
それ以上の素晴らしいものを沢山持っていた人だということも
誰しもが分かっています。
僕にとってトテモ大事に思えている事は、
偉大なるワールドカップ本大会において、
歴史に残る日本人初得点は
「そんな人によってもたらされたんだ!」
という事実。
よくよく調べてみたら、
他の国も実はそんなタイプの人が決めていた!?
なんてこともあるかもしれませんが......決して華麗なプレーが出来る
上手い選手が刻んだ歴史ではなかったという事実が
僕にはとても大事な事実の様に思えてなりません。
神様のメッセージの様に思えてなりません。



中山さんでよかったな。。と。

中山さんだったからなんだ。。と。

とても誇らしい日本人初得点だったな。。と、

そう思っています。

これからもずーーとそう思っていくと思います。



中山さん
本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。
あなたは日本サッカーファンの誇りです。
これから先も、ずっと。



今も本棚に残る懐かしのフランス大会公式パンフレット。
これはイタリアの紹介ページ。
左下に貼付いてるメモ書きは仲のいい人達と
「準優勝国はどこ?」
という、毎度お決まりの賭け!?をしていた名残。
あくまで「準」です。
優勝国になると面白みが無いので。
この大会ではドイツとイタリアが一番人気でした。
初出場の日本は......



一人賭けていたヤツが!!w(*゜o゜*)wオオー!
全て時効!!よろひく!


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