雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

トイレの神様、仏様。

2013-12-03 20:05:39 | 凄い...パワスポ寺社
2010年頃。
植村花菜(うえむらかな)さんの
「トイレの神様」という曲が大ヒットして、
この国にはまだ祖父母に対する敬愛の気持ちや、
古風とも言える「トイレの神様」的なお話が
其処彼処にちゃんと残っているんだなぁ......
と感じたことを覚えています。

なーーんの役にも立たない!?
神社検定三級」の知識範囲で言えば......イヤ!
本当わそれ以上!?
多分!?
受けてないからわからないけど!( ̄^ ̄)ゞ
......の、僕の知識範囲で言えば、
神道(しんとう)における「トイレの神様」となると、
地域や伝承毎に多少の違いがあれど、
どうも、その多くは「水周りの神様」が多いようです。
水は不浄なものを洗い流す、清める、
というような意味あいもありますし、
古来よりトイレは水場にあることが多かった
というようなことにも起因していると思われます。
そして、一般的には弁天様が一番分かり易くて
象徴的な例になるとは思いますが、
植村さんの歌にもあるように、
水周りの神様というのは昔から「女性」が多く。
そんなところからも

「トイレを綺麗にするとベッピンさんになれる!」

......なんていうことにも繋がっていったのでしょうか(^_^)
この歌が売れている頃は、
巷では様々な「トイレ本」なるものも出されていましたが、
そんな本には

「アメリカのセレブの共通点は皆トイレが綺麗だった!」

「トイレ掃除をするとお金持ちになれる!」

「タモリさん、和田アキコさん 、星野仙一さん、郷ひろみさん、
北野武さんやダスキンの創業者の鈴木清一さん、
松下電器の松下幸之助さん、
本田技研工業の本田宗一郎さんに至るまで!
皆トイレ掃除が大好きで、大切なこととしていた......」

なんてことも書かれていた様です。
日用品メーカーの「ライオン」さんに至っては

「トイレの清潔さに関する比較調査」

なんてことまで実施していたりしもして。
「世帯年収」を聞いてみると「ピカピカトイレ派」の年収は
「残念トイレ派」の年収を90万円近く上回っていた!
なんていう調査結果まであるのだとか......



そんなトイレブーム!?も今や昔。



時期を見計らい!?
先日、美しき富山県に行く機会があったので、
「トイレの神様」ならぬ「仏様!」
に会いに行ってきました。( ̄+ー ̄)キラーン
多分、普通に暮らしている分には神様より仏様の方が
とても身近に寄り添ってくれている存在だとは思うので、
「トイレの仏様」の方が強力!?かもしれず。
一般的に「トイレの神様」と言ったら、実のところ、
その多くがこの仏様のことだったりもする?のでしょうか......
タブン......きっと......ええ。



「じゃあ、
そのトイレの仏様っていうのはイッタイどなた様なのさ!?
ええっ?」



などと聞かれれば、この
「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」
さんということになるのでございます。
コレはにゃんと!
トイレ専門!のお札!だそうです。(゜0゜)ほへー。。



そのウスサマ明王さんの総本山のお寺というのがココ、
富山県、高岡市にある「ひたすら美しい」禅寺
「瑞龍寺=ずいりゅうじ」さん。



気高く聳える立山連峰を望む広大な敷地に、禅寺らしく、
無駄なく研ぎ澄まされたシンプルな様式で建てられた建物。
近世における禅宗様建築(ぜんしゅうようけんちく)の傑作として
国宝にも指定されているお寺さんです。
富山県では初の国宝指定だったようで、
富山県唯一の国宝でもあります。
その美しさをいつものごとくチープな携帯カメラで。。(T . T)ぶぇ









トイレ掃除というのは、
汚れているものと正面から向き合い、
綺麗にして行く行為なのだと思います。
そんなことの中で最も身近にあって、
誰にでもわかりやすいものなのだとも思います。

汚れたものというのは、目に見えるものだけではなくて。
心に住み着く様々なエゴや我欲。
行き過ぎた自己愛のようなものもそうなのかもしれません。
そんなモノモノと正面から向き合い、汚れを落とし、
ピカピカに磨き上げて行くところに幸運はやってくるのですよ、
富も流れてくるのですよ......
我欲を捨て、他者のために何ができますか?
汚れとは一体なんのことですか?
......と、
そんなことがトイレの神様や仏様が投げかけていることのように思えます。
なので

「お金持ちになりたいから、、」

「良い事がある様に、、」

なんていう様な、そんな独善的な動機から突然トイレ掃除を始めてみたり、
綺麗にしたり......と、そんな感じだったりすると、
やはり神様も仏様も味方をしてくれない様にも思えます。

瑞龍寺の宗派である曹洞宗における禅修行の中にも、当然、
トイレ掃除というのは「とても大切なもの」として存在していて。
瑞龍寺は勿論のこと、沢山のお寺や神社やウスサマさんのお札などが
存在しているということの意味も、
ソレ等のモノモノがあるから何か特別な力を頂ける......
といったものではなく。
そんな魔法のようなモノということではなく。
本当は僕等の過ごすタフな日常の中でとかく忘れてしまいがちな、
そんな
「汚れを落とす作業」
を、時折ちゃんと思い出させてくれるためのモノ......
という意味なのではないかとも思うわけで。
瑞龍寺さんの清廉なるお庭に佇んでいると、
僕もまた改めて、しっかりと、

「毎日の汚れ落としに頑張るのだ!」

と思ったりするのでございます。(*`・ω・´)ウリャ!

面白いことに、
海外を旅したりしていると、
社会的に混乱が大きかったり、乱れていたり、
生活が荒んだ状況にある国というのは不思議と?
トイレが汚れている様な気もします。
中東やアジアの一部の国などでは頼んでいるわけではないのに、
手洗い場の蛇口をひねっただけでお金を要求して来るような所があったり。
アメリカのような大国でも、
綺麗な場所はとことん豪華!......なくらい綺麗なのに、
汚れた場所はとことん、信じられないくらい!
荒んだトイレになっていたり......と。
トイレはその国をよく表している様にも思える時があります。
日本の様にどこに行っても綺麗で居心地の良いトイレがある国なんて、

「きっと、この国は心の綺麗な人が多いのだろうな......」

「トイレの神様も仏様も沢山居るんだろうな......」

「きっと豊かなんだろうな」

「感謝しなくちゃな」

などと思ったりもします。



どれくらいの人が気付いているのか、
パンフレットなどにも一切書かれていないのでわかりませんが。
瑞龍寺の中央に聳える仏殿の天井から垂れ下がる美しい織り幕の中には、
羽衣に包まれた美しき天女様が二人だけ、ヒッソリと描かれています。
それは「真下」から覗き込む以外は絶対に見えない場所に描かれているのですが、
見えますでしょうか!?上の写真。
お寺に許しを頂いて撮らせて頂きました(^^)
この時は、手を合わせていると何処からとも無くお堂の中に風が吹き込んで来て。
この幕がヒラヒラと大きく揺れ、
何だか羽衣のような、スカートのような......感じにも見えて。
女神様がチラチラとよく顔を見せてもくれて。
なんだかとても優しい時間を過ごせました。

食事規制!女人禁制!など、
あらゆる方面からストイックに「道」を追求していく「禅」において、
とても不謹慎!?なことかもしれません。が、
俗世的な楽しみを禁じられた修行僧の世界で、外から見えない様に、
ヒッソリと描かれているこの女神様達の絵がもし、ココになかったら。
この遊び心?
ゆとり?
真理?
がなかったら。
僕はこのお寺をこれほど好きにならなかったと思います。
富山にもほど近い、
北陸の街に住む僕の敬愛する友人のYさんは、
いつか、こんなことを言っていました。



「100%の悪人はいません。
100%の善人もいません。」



人体を模した......と説明される瑞龍寺の構造は、
とても面白いことに、
入り口の「総門」から最深部の「法堂」に辿り着くまで一直線!
に参道が続いていて......



「総門」をくぐると「山門」。
さらに女神様の居る中央の「仏殿」。
その仏殿をくぐり抜けて初めて最奥にある「法堂」に辿り着きます。
そこにウスサマ明王さんもいらっしゃいます。
僕にはそれは「心の構造」のようにも見えて来ます。心の扉の構造。

開けた!と思ってもまたその奥に扉があって。
開けて、開けて、また開けて......
そうして進んだその一番奥に黄金に光る仏様がいて。
私等の心もこんなふうに出来ているのですよ......と。
僕にはそんなメッセージに感じられます。

くぐり抜ける門の数は「3」
法堂でも女神様の居る仏殿でも中央には常に「3」体の仏様が座されていて。
最深部の法堂は大きく「3」つに部屋が分かれてもいて。

さらに、広大な建物は「基本的に左右対称」に作られていて。
それを人の「脳」とすると、
奥の法堂から見て右半身を司る実務的な左脳の方には食事どころがあって、
左半身を司る感覚的な右脳の方には座禅を組む心の修行場があって......と。

まぁ、ここまで細かいことは何処にも書いてませんし、
こんな見方をする人はアホだとも思いますが。
この瑞龍寺というのは、シンプルな建物の構造ソノモノの中に、
奥深きメッセージが込められている様に......
僕には思えているのです(*^-^*)


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2 コメント

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瑞龍寺 (もののはじめのiina)
2016-04-25 10:11:40
バードマン以来ですが、瑞龍寺を見学されていたのですね。

瑞龍寺を20年ほど前に何度に訪ねていますから、国宝になり、なにやら誇らしいです。
法堂内に障子や礎石から明かりを取り込む陰影が美しかったです。

回廊が物置のように雑然とほこりまみれでしたが、整備されて禅堂を見て。富山を去りました。

明日にご案内する瑞泉寺も見落とせない寺です。

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もののはじめのiinaさんへ。 (amenouzmet)
2016-04-25 11:23:51
瑞龍寺。好きなのです(^_^)
富山も大好きなのです。ええ。ええ。
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