「メジャー・デビュー盤のジャケットって、
何かイメージある?」
と、僕は、
向かい合って座っている14歳の少女に話しかけました。
いわゆる、レコード会社による、
レコード会社らしいビルの、
暖炉のあるロビー!に、
置かれている大きなソファーでの会話.......
だったような覚えがあります。
僕の横には美人デザイナーのちーさん。
14歳の少女詩人「螢(ほたる)」の横には、
彼女の敏腕女性マネージャーさん。
今回のお話は、
このブログのスタートから見てくれている皆さんとの約束の記事。
ブログが一年経つ毎にマイルストーン的に記してみます、と、
話してきているもの。
このブログのタイトルの元となった
「当時」14歳だった少女詩人「螢(ほたる)」
にまつわるエトセトラの話となります......
「うーんと、ね、、」
「お!?(゚ω゚)なにかある?」
「ギザギザしてるの」
「ギザギザ?」
「そう。ギザギザしていて、トゲトゲしてる」
「?」
「でもね、マルイの。
ギザギザ、トゲトゲした、丸いモノ。
それを持って写真を撮りたい」
「ほーーーー。。。
そーーーでっか。。。。。。
どーうお?
ちーさん?」
「わかるわ。それ」
「わかっちゃうの!?それで!?(@ 。 @)?」
その後、螢の話を聞いていると、その
「ギザギザして、トゲトゲした、丸いもの」
というのは、
その時の彼女の心を表したようなモノであるらしく。
彼女の心は、どーも、そんなふうになっているらしいのです。
「ギザギザなの。でも丸いよ」
螢は大きな丸い目で、
真剣にそう言っていました。
「トゲトゲは時々血が出るの。
だからそれも必要」
そうも言っていました。
この言葉を受けたデザイナーのちーさんは、
その後すぐ、僕を連れて東京、渋谷の東急ハンズに出かけていき。
いろいろな工作用具と用品とを一式買い揃えました。
僕の頭には依然
「?」
マークが洋服のタグのようにひらひらとそよいでいたのですが、
そんなこともお構いなしに、ちーさんは、
その買い揃えたモノモノ一式をオフィスの大部屋に持ち込み。
大きなテーブルの上に並べ。
ナニやらイソイソと作り始めました。
僕は彼女のアシスタントワークをしながら、
だんだんと姿を表してくる、そのヘンテコなものを見ていると、
それはバレーボールぐらいの球体で、
凸凹としたイビツな輪郭を持ったモノ。
素材は太めの、
鈍い銀色をした針金(ハリガネ)で出来ています。
ぐるぐると円形に整形された針金がボールの形になったところで、
別で用意していた「有刺鉄線」を部分部分に巻きつけていきました。
最後の仕上げには、
濃い茶色のスプレーラッカーを吹き付けていきます。
さすが、ちーさん。
彼女は美大出身のグラフィックデザイナー。
こんなこともお手のもの。
想像力も創造力も螢に負けず劣らず......いや、それ以上!?か。
螢がポソッ......っと放った一言から、
ここまで作り上げるとは......流石!
としか言えません。
グネグネと歪んだ、
ダークブラウンの、
ギザギザとして、トゲトゲとした、
硬い針金と有刺鉄線で出来たボール。
これがココロ?なのか.......

螢はこの出来上がったハリガネ・ボールを見ると、
ナニやらとても嬉しそうに笑いました。
この「ギザトゲ・ハリガネボール」を胸に抱いて、
外で写真が撮りたいと。
スタジオの中は嫌だ、と。
そう言いました。
僕らはいくつかの場所をロケして、
最終的に決め込んだ撮影場所は、
富士山の裾野にある、とある牧場の隅っこ。
出来上がったジャケットはこんな感じ。
メジャーデビューシングルのタイトルも「ハリガネ」で決定。

この時は、
このギザギザのハリガネボールは、
どうも僕の中にもあるように思えていて。
これを即座に作り上げたちーさんも、
もしかして?
同じだったのではないのか?と。
だから彼女はすぐに理解できたのではないか?と。
僕らは時折、
こんなトゲトゲとした心を抱えて。
持て余して。
そうして暮らしていて。
自分も、
触れる人も、
傷つけて。
でも、
どうにもならなくて。
そんな心も、
流れゆく月日や経験や、
時折触れる優しさに、丸く、
ピカピカに磨かれていくようでもあって。
螢の、
このギザギザ、トゲトゲのハリガネの心は、
2年後ぐらいにはキラキラと輝く玉になっていた......
ような......
気もしています。(^^)
「ハリガネ/螢」
1999年の作品。
以前の記事でもリンクしていたと思いますが、
あらためて置いておきます。
☆「初めに、タイトルの話」カテゴリー記事リンク☆
「雲と螢」
「雲と螢 2」
「雲と螢 3」
「おちあがるように」
「平原の丘」
「少女の手」
「Klimt,Schiele,Hotaru」
「厳しいトコロだった」
「無駄な人数」
「みんな...」
「マイルストーン」
何かイメージある?」
と、僕は、
向かい合って座っている14歳の少女に話しかけました。
いわゆる、レコード会社による、
レコード会社らしいビルの、
暖炉のあるロビー!に、
置かれている大きなソファーでの会話.......
だったような覚えがあります。
僕の横には美人デザイナーのちーさん。
14歳の少女詩人「螢(ほたる)」の横には、
彼女の敏腕女性マネージャーさん。
今回のお話は、
このブログのスタートから見てくれている皆さんとの約束の記事。
ブログが一年経つ毎にマイルストーン的に記してみます、と、
話してきているもの。
このブログのタイトルの元となった
「当時」14歳だった少女詩人「螢(ほたる)」
にまつわるエトセトラの話となります......
「うーんと、ね、、」
「お!?(゚ω゚)なにかある?」
「ギザギザしてるの」
「ギザギザ?」
「そう。ギザギザしていて、トゲトゲしてる」
「?」
「でもね、マルイの。
ギザギザ、トゲトゲした、丸いモノ。
それを持って写真を撮りたい」
「ほーーーー。。。
そーーーでっか。。。。。。
どーうお?
ちーさん?」
「わかるわ。それ」
「わかっちゃうの!?それで!?(@ 。 @)?」
その後、螢の話を聞いていると、その
「ギザギザして、トゲトゲした、丸いもの」
というのは、
その時の彼女の心を表したようなモノであるらしく。
彼女の心は、どーも、そんなふうになっているらしいのです。
「ギザギザなの。でも丸いよ」
螢は大きな丸い目で、
真剣にそう言っていました。
「トゲトゲは時々血が出るの。
だからそれも必要」
そうも言っていました。
この言葉を受けたデザイナーのちーさんは、
その後すぐ、僕を連れて東京、渋谷の東急ハンズに出かけていき。
いろいろな工作用具と用品とを一式買い揃えました。
僕の頭には依然
「?」
マークが洋服のタグのようにひらひらとそよいでいたのですが、
そんなこともお構いなしに、ちーさんは、
その買い揃えたモノモノ一式をオフィスの大部屋に持ち込み。
大きなテーブルの上に並べ。
ナニやらイソイソと作り始めました。
僕は彼女のアシスタントワークをしながら、
だんだんと姿を表してくる、そのヘンテコなものを見ていると、
それはバレーボールぐらいの球体で、
凸凹としたイビツな輪郭を持ったモノ。
素材は太めの、
鈍い銀色をした針金(ハリガネ)で出来ています。
ぐるぐると円形に整形された針金がボールの形になったところで、
別で用意していた「有刺鉄線」を部分部分に巻きつけていきました。
最後の仕上げには、
濃い茶色のスプレーラッカーを吹き付けていきます。
さすが、ちーさん。
彼女は美大出身のグラフィックデザイナー。
こんなこともお手のもの。
想像力も創造力も螢に負けず劣らず......いや、それ以上!?か。
螢がポソッ......っと放った一言から、
ここまで作り上げるとは......流石!
としか言えません。
グネグネと歪んだ、
ダークブラウンの、
ギザギザとして、トゲトゲとした、
硬い針金と有刺鉄線で出来たボール。
これがココロ?なのか.......

螢はこの出来上がったハリガネ・ボールを見ると、
ナニやらとても嬉しそうに笑いました。
この「ギザトゲ・ハリガネボール」を胸に抱いて、
外で写真が撮りたいと。
スタジオの中は嫌だ、と。
そう言いました。
僕らはいくつかの場所をロケして、
最終的に決め込んだ撮影場所は、
富士山の裾野にある、とある牧場の隅っこ。
出来上がったジャケットはこんな感じ。
メジャーデビューシングルのタイトルも「ハリガネ」で決定。

この時は、
このギザギザのハリガネボールは、
どうも僕の中にもあるように思えていて。
これを即座に作り上げたちーさんも、
もしかして?
同じだったのではないのか?と。
だから彼女はすぐに理解できたのではないか?と。
僕らは時折、
こんなトゲトゲとした心を抱えて。
持て余して。
そうして暮らしていて。
自分も、
触れる人も、
傷つけて。
でも、
どうにもならなくて。
そんな心も、
流れゆく月日や経験や、
時折触れる優しさに、丸く、
ピカピカに磨かれていくようでもあって。
螢の、
このギザギザ、トゲトゲのハリガネの心は、
2年後ぐらいにはキラキラと輝く玉になっていた......
ような......
気もしています。(^^)
「ハリガネ/螢」
1999年の作品。
以前の記事でもリンクしていたと思いますが、
あらためて置いておきます。
☆「初めに、タイトルの話」カテゴリー記事リンク☆
「雲と螢」
「雲と螢 2」
「雲と螢 3」
「おちあがるように」
「平原の丘」
「少女の手」
「Klimt,Schiele,Hotaru」
「厳しいトコロだった」
「無駄な人数」
「みんな...」
「マイルストーン」