ツカヘイさんの話はしばらくはしたくないな......と、
そんな気持ちでした。
......お話はもう少し続きます。
それは、2017年11月初旬の頃でした。
ハイパーなみゆきちゃんから、突然、
ポンチキーズに向けてこんなラインが届きました。
「 今ツカヘイさんが来ています。食べ物ではない感じ...」
この時のみゆきちゃんの話は、
皆それぞれで受け止めていたと思うのですが、
みゆきちゃんの話す通り、
「やたらツカヘイさんがバタバタしてるな、、」
と感じていた僕は、この時、
皆に向けてこんなことを返しました。
「なんかあるんだよ。話したいことが。
頑張って読み解くのだ!」
すると、
もう一度みゆきちゃんから返信が入り、
「 真面目な感じですね。
何か大切なことがあるらしいです。」
と。この時僕は仕事中だったのと、
細かい言葉はプリリンねーさんが一番正確だろうと、
今度は皆とのラインとは別に、ねーさん個人に宛てて、
「細かい言葉があったら聞いといてみて」
と、そんなお願いをしました。
その後、僕はそのまま仕事に没頭して。
この日は皆も同じ様に忙しい状況だったようで。
ツカヘイさんのことは自然と後回しとなってしまいました。
そして翌日。ねーさんから僕にラインが返って来ました。
ねーさんは、朝、
落ち着いたところでツカヘイさんに話しかけてみたのだそうです。
すると、ツカヘイさんからこんな話が返って来たのだと......
「ツカヘイです。
ハナちゃんが死んでしまったのです。
昨日です。子供は無事です」
ねーさんはこの時、あまりに突然のことで、
ショックで泣いてしまったようでした。
「ハナちゃんは双子を産んだので、
体が壊れてしまったみたいなのです。
ハナちゃんの魂は、大山(だいせん)に連れて帰りました。
そして、水木(しげる)さんの墓の近くに埋めました。
子供達は、私では無理なので、大山の長老に預けてきました。
みゆきさんと、uzmetさんには伝えに行きましたが、
わからなかったようですね。
だから、しばらくは泣いています」
僕はこの話を聞いて、とにかく大きな驚きと悲しみで、
しばらくは無思考状態になってしまいました。
確かに昨日は、
みゆきちゃんが言っていたようにツカヘイさんが騒がしく。
そして翌日......
ねーさんがショッキングな連絡をくれたその日は......
そんな騒がしかったツカヘイさん達の気配が突然、
全くと言っていいほど消えていて。
「また大山に帰っているのかな......」
と、単に僕はそんな程度にしか思っていなかったのです。
それが、まさか、の話で......
「どうしてちゃんとわかってあげれなかったのだろう。
俺は、いったい、肝心な時にナニをやっていたんだろう。
もしかしたら、
ハナちゃんを助けてあげられたかも?しれない......のに......
なんてダメなやつなんだ、、オレ、、、
ツカヘイさんやハナちゃんに申し訳なさすぎる......」
僕がツカヘイさんの話を
ちゃんと気づいてあげれなかったハナちゃんの命日は、
2017年の11月7日でした。
双子の子供を産んでからわずが2ヶ月後の出来事でした。
ハナちゃんは子供達の命と引き換えたかの様にいなくなってしまったのです。
この日からしばらく、
僕は自分の能力の足りなさと曖昧さに嫌気がさしてしまいました。
ツカヘイさん達への申し訳なさは自己嫌悪という感情ともなって、
落ち込んで過ごす日々も長く続きました。
それでも、せめて、
お墓詣りという形ででもハナちゃんに会いに行かなければ、と思い、
僕はツカヘイさんが言っていた、ハナちゃんを埋めたという
「水木しげるさんのお墓」の場所を調べることにしました。
そして、ここで少し驚くことがあったのですが、
ツカヘイさんの言っていた「水木しげるさんのお墓」というのは、最初、
僕もねーさんも水木さんやハナちゃんやツカヘイさんの故郷でもある
鳥取県の境港(さかいみなと)の方にあるのではないか?
と思い、探していたのです。
しかし、よくよく調べてみると、
そのお墓は僕の家のほど近くの、東京の調布市にあったのです。
それはねーさんが気づいて教えてくれたことなのですが、
僕は全く知らなかったことなのでとても驚きました。
そして、この時に初めて、
上にも記したツカヘイさんの「言い回し」の意味がちゃんと分かったのでした。
水木さんのお墓が近くにあるということを知った僕は、
少しだけ平静な気持ちが戻って来て。
それで、皆のグループラインにこんな言葉を入れました。
「昨日ハナちゃんが亡くなったらしい。
みゆきちゃんとオレに伝えようとしたけどわからなかったみたいだと、
さっきねーさんと話した。
調布の水木しげるさんのお墓の所に埋めたと言っていたので、
週末お墓参りに行ってくる」
みゆきちゃんからも皆に向けてこんなラインが届きました。
「あまりにショックで......辛い。
物凄い真剣だったのに、
気付いてあげられなかった自分が情けない」
みゆきちゃんは正確にツカヘイさんのココロをトレースしてくれていたのです。
鈍感で、その事にすら気づいてあげれなかったのは、
他でもない、一番近くにいた僕なのです。
この時はみゆきちゃんにも申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
悔しさで涙がこぼれそうになりました。
そして僕は、
「もし日曜日にお墓参りに行ける人がいれば一緒に行きましょう」
と、皆にそんなラインを入れました。
そうして、その週の日曜日。
スマホ写真の日付を見てみると2017年の11月12日とありますが、
僕らはその日、
調布駅で待ち合わせてハナちゃんのお墓参りに行くことにしました。
スケジュールが合ったのはねーさんとmikoちゃん。
僕らは駅から水木しげるさんのお墓を探して歩き出しました。
—————続きます。
そんな気持ちでした。
......お話はもう少し続きます。
それは、2017年11月初旬の頃でした。
ハイパーなみゆきちゃんから、突然、
ポンチキーズに向けてこんなラインが届きました。
「 今ツカヘイさんが来ています。食べ物ではない感じ...」
この時のみゆきちゃんの話は、
皆それぞれで受け止めていたと思うのですが、
みゆきちゃんの話す通り、
「やたらツカヘイさんがバタバタしてるな、、」
と感じていた僕は、この時、
皆に向けてこんなことを返しました。
「なんかあるんだよ。話したいことが。
頑張って読み解くのだ!」
すると、
もう一度みゆきちゃんから返信が入り、
「 真面目な感じですね。
何か大切なことがあるらしいです。」
と。この時僕は仕事中だったのと、
細かい言葉はプリリンねーさんが一番正確だろうと、
今度は皆とのラインとは別に、ねーさん個人に宛てて、
「細かい言葉があったら聞いといてみて」
と、そんなお願いをしました。
その後、僕はそのまま仕事に没頭して。
この日は皆も同じ様に忙しい状況だったようで。
ツカヘイさんのことは自然と後回しとなってしまいました。
そして翌日。ねーさんから僕にラインが返って来ました。
ねーさんは、朝、
落ち着いたところでツカヘイさんに話しかけてみたのだそうです。
すると、ツカヘイさんからこんな話が返って来たのだと......
「ツカヘイです。
ハナちゃんが死んでしまったのです。
昨日です。子供は無事です」
ねーさんはこの時、あまりに突然のことで、
ショックで泣いてしまったようでした。
「ハナちゃんは双子を産んだので、
体が壊れてしまったみたいなのです。
ハナちゃんの魂は、大山(だいせん)に連れて帰りました。
そして、水木(しげる)さんの墓の近くに埋めました。
子供達は、私では無理なので、大山の長老に預けてきました。
みゆきさんと、uzmetさんには伝えに行きましたが、
わからなかったようですね。
だから、しばらくは泣いています」
僕はこの話を聞いて、とにかく大きな驚きと悲しみで、
しばらくは無思考状態になってしまいました。
確かに昨日は、
みゆきちゃんが言っていたようにツカヘイさんが騒がしく。
そして翌日......
ねーさんがショッキングな連絡をくれたその日は......
そんな騒がしかったツカヘイさん達の気配が突然、
全くと言っていいほど消えていて。
「また大山に帰っているのかな......」
と、単に僕はそんな程度にしか思っていなかったのです。
それが、まさか、の話で......
「どうしてちゃんとわかってあげれなかったのだろう。
俺は、いったい、肝心な時にナニをやっていたんだろう。
もしかしたら、
ハナちゃんを助けてあげられたかも?しれない......のに......
なんてダメなやつなんだ、、オレ、、、
ツカヘイさんやハナちゃんに申し訳なさすぎる......」
僕がツカヘイさんの話を
ちゃんと気づいてあげれなかったハナちゃんの命日は、
2017年の11月7日でした。
双子の子供を産んでからわずが2ヶ月後の出来事でした。
ハナちゃんは子供達の命と引き換えたかの様にいなくなってしまったのです。
この日からしばらく、
僕は自分の能力の足りなさと曖昧さに嫌気がさしてしまいました。
ツカヘイさん達への申し訳なさは自己嫌悪という感情ともなって、
落ち込んで過ごす日々も長く続きました。
それでも、せめて、
お墓詣りという形ででもハナちゃんに会いに行かなければ、と思い、
僕はツカヘイさんが言っていた、ハナちゃんを埋めたという
「水木しげるさんのお墓」の場所を調べることにしました。
そして、ここで少し驚くことがあったのですが、
ツカヘイさんの言っていた「水木しげるさんのお墓」というのは、最初、
僕もねーさんも水木さんやハナちゃんやツカヘイさんの故郷でもある
鳥取県の境港(さかいみなと)の方にあるのではないか?
と思い、探していたのです。
しかし、よくよく調べてみると、
そのお墓は僕の家のほど近くの、東京の調布市にあったのです。
それはねーさんが気づいて教えてくれたことなのですが、
僕は全く知らなかったことなのでとても驚きました。
そして、この時に初めて、
上にも記したツカヘイさんの「言い回し」の意味がちゃんと分かったのでした。
水木さんのお墓が近くにあるということを知った僕は、
少しだけ平静な気持ちが戻って来て。
それで、皆のグループラインにこんな言葉を入れました。
「昨日ハナちゃんが亡くなったらしい。
みゆきちゃんとオレに伝えようとしたけどわからなかったみたいだと、
さっきねーさんと話した。
調布の水木しげるさんのお墓の所に埋めたと言っていたので、
週末お墓参りに行ってくる」
みゆきちゃんからも皆に向けてこんなラインが届きました。
「あまりにショックで......辛い。
物凄い真剣だったのに、
気付いてあげられなかった自分が情けない」
みゆきちゃんは正確にツカヘイさんのココロをトレースしてくれていたのです。
鈍感で、その事にすら気づいてあげれなかったのは、
他でもない、一番近くにいた僕なのです。
この時はみゆきちゃんにも申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
悔しさで涙がこぼれそうになりました。
そして僕は、
「もし日曜日にお墓参りに行ける人がいれば一緒に行きましょう」
と、皆にそんなラインを入れました。
そうして、その週の日曜日。
スマホ写真の日付を見てみると2017年の11月12日とありますが、
僕らはその日、
調布駅で待ち合わせてハナちゃんのお墓参りに行くことにしました。
スケジュールが合ったのはねーさんとmikoちゃん。
僕らは駅から水木しげるさんのお墓を探して歩き出しました。
—————続きます。