雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

進撃する正義

2013-09-10 00:28:13 | 願い
「正義」というのは、
「振りかざす」と大抵は争いになるような気がしています。

「掲げる」や「示す」ということと、
「振りかざす」ということとの境目は、
とても見い出しにくいものの様にも思いますが、
正義に関しての「一部分」を僕はそんなふうに考えています。

時に、行動や行為そのものが「正義」となることもあるかと思いますが、
そんなことも、相手が望まないものとなってしまった時は
「振りかざす」ということになってしまうようにも思います。

勿論、これは一個人の考えであって。
自分自身も正義を振りかざすような事が無いよう、
日々努力もしています......が、
自分は出来ている!ということとは
「≠(ノット・イコール)」
の話でもありまして......(´ω`。) ンーー

概念でいえば「大義」ということとも
意味が似ている感じもしますが、言葉も違いますし、
そんなコトとも「≠」でしょうか。

そして個人においての「正義」という場合は、時に
「立場を明確にする」
という意味もあるような気もしていまして。
それを明確にするというのは、
大抵の人にとってはそんなに単純で簡単なことでもなく。
ナカナカ難しいことだろうとも思えています。

この「正義」という概念や言葉の周辺で、
今までどれくらいニガイ、痛い、苦しい思いをしてきたか......
それは僕の中に巌然とある事実でもあります。



「進撃の巨人=しんげきのきょじん」
もう単行本では11巻を数える長期連載に入っている漫画ですが、
最近TVアニメ化もされ、
つい最近出た写真の最新刊も売切店続出というかなり人気のある漫画さんです。
ちょっとグロい表現も多々出て来る漫画ではありますが、
この漫画を読んでいると、
そんな「正義」ということに対する様々な矛盾や葛藤が沢山出て来ます。
とても面白いです。

作者の「諫山 創=いさやま はじめ」さんも、
この「正義」周りのことに関しては相当に色々な経験、思い、
考察もされて来たような方なのではないでしょうか。
僕はナントナクそんな気がしながら読んでいたりします。

その中でも個人的に凄く印象的なシーンというのがあって。
それは「マルロ」という若くして王国と人類を護る軍隊の
「憲兵団」に配属された青年が同僚達を前に意見をぶつけ合うシーン。
憲兵団は一握りの軍部エリートだけが入れる組織という設定なのですが、
その役所的でぬるま湯的業務構造から、
周りからは「腐った組織」と揶揄されるような組織でもあります。
ある時マルロはそんな組織に属する多くの同僚達に向かってこう言い放ちます。



「同類じゃない。
俺はお前らとは違うし、クズじゃない。
俺は憲兵団を正しくするためにここに来た」



ソレを聞いていた誰かが不機嫌そうにマルロに聞きます。



「......どうやってだ?」

「上に立つ以外無いだろ。
それまでの間は...クズになってもいい......何だってしてやる。
とにかくな、死ねとは言わん。
だが、恥を知ってもらう。
理性がないってことは所構わず排便する動物と同じってことを......
ただ普通の人間に戻す......それだけだ。
人本来の正しい姿に......」



すると、そこまでのマルロと皆のやり取りを聞いていた女性戦士「アニ」が、
突然、強い口調でそんなマルロに絡んでいきます。
彼女は普段はとても無口で、周りから孤立もしている人なのですが、
しかし誰よりも優秀で強い戦士でもあります。



「どうだろ。
あんたみたいな “良い人” が体制を占めちまったら
それこそお終いだと思うけどね......
あんたは正しい人だと思う。正しいことを言うから。
私はそういう人がいることを知っている。
大きな流れに逆らうって......とても勇気がいることだから。
尊敬するよ。
ただ単にバカなだけかもしれないけど......
まぁ...明らかなのは、そういう人は珍しいってことだよ。
つまり一般的とは言わない。
普通とも言わない。
あんたのような人は特殊な人と呼ばれる。

それに対して私達は何と呼ばれるべきかな。。。
他人より自分の利益を優先させ、
周りがズルをすれば一緒に流される。
こんな人達をあなたは。。。“クズ”とか、“悪”と呼んだ。
実際クズだと思うし悪いヤツに違いないよ。
到底正しい人間とは言えないだろうけど......それも、、
普通の人間じゃないの?
だから...私は...ただ、そうやって流されるような弱いヤツでも、
人間と思われたいだけ......
それだけ。。」



この会話の後、マルコの中にはこんな考えが芽生え始めます。



「正しい人...か。。。
全員が正しい人であることを前提とした仕組みに問題があるのなら、
変わるべきは人じゃなくて...
仕組み...の方...なのか...?」



一方「アニ」の方は、マルコとのこんなやり取りの後、
親しい男友達に重大で重い相談......頼み事......を持ちかけられ、
その友達に対してこんな返事をします。



「あんたさ、私がそんな良い人に見えるの?」



その男友達は一瞬考え、
「アニ」にこう返しました。



「良い人か...
それは...その言い方は僕はあんまり好きじゃないんだ。
だってそれって...
自分にとって都合の良い人のことをそう呼んでいるだけのような気がするから。
すべての人にとって都合の良い人なんていないと思う。
誰かの役にたっても他の誰かにとっては悪い人になっているかもしれないし...
だから...
アニがこの話に乗ってくれなかったら......
アニは僕にとって悪い人になるね...」



————————「進撃の巨人」
なかなか面白い漫画でございます(^_^)

アインシュタインによると、この世界は「相対性」で出来ていて......

......ならば「正義」とは?

「悪」とは? 

ソンナモノあるのか?無いのか?

「絶対善」って?

正義?

「絶対悪」は?

相対的であるならば「絶対」なんてものも無いのだろうし......じゃあ、

「必要悪」って?

「必要な善」とは?

境目はどこ?なに?

僕らの暮らす宇宙に「もし」「ココロ」みたいなものがあったとしたら、
善悪に関してはいったいどんな概念を持っていたりするのでしょうか。
その答えは「善悪を超えた彼方」にあるモノのように思えてはいますが、
「心」というものでさえこの世界には無いのかもしれませんが、
もしそんなものがあれば、
それは一体どんな彼方、風景、概念、心、なのでしょうか。

宇宙の正義と太陽の正義って同じなんだろうか?

月は?

地球の正義って何かと同じなんだろうか?

弱肉強食こそが自然の物差し?それは正義?なのか?

人の正義と自然の正義。

10代の正義と20代の正義。

30代の正義と40代の正義は同じなのか。

子供時代の正義と「大人と呼ばれる人」になった後の正義。

子供の正義と親の正義。

新入社員の正義と課長の正義。

部長と社長と株主の正義。

自治体の正義と国の正義。

あの大国の正義とは?

あの小国の正義は?

ソレゾレの国々における正義。

経済は正義か?

経済も正義か?



本当に、正義って難しいです。



ただ、千変万化のこの世界で、
時折立ち止まり確認してみることが必要なモノのようには思えています。
ただ漫然と受け入れて、
流してしまっているだけではいけないことのように思えます。
個人でも、多くの人々に大きな影響を与えることが出来る組織、会社、
国、大国......でも、
時折見直さなければいけないコトのようには思えています。



2020年のオリンピック。
僕らは何を「Discover」するのでしょうか。
先進国と呼ばれている国として、
世界や未来に向けてどんなことを示したり、
メッセージを込めたりするべきなのでしょうか。
少なくとも震災の傷が深く刻まれている中では、
コンパクトなエリアで競技開催が出来る、とか、経済成長とか
新幹線や高速道路だけでは無いコトだけはハッキリしているように思います。
ロンドンや中国、
以前の東京オリンピックと同じ概念では意味がないということだけは
ハッキリしているように思います。

初めて自然エネルギーだけで運営された大会。
大会用の車は全てエコカーだった大会。
会場間を結ぶ列車は全てリニアだった大会。
大会で使われた水は殆どが海水から作られたものだった大会。
全ての情報、通信が完全デジタル化された大会。
全ての会場が、
老若男女障害者が動きやすく作られたユニバーサルデザインであった大会......

—————あの大会が、その後の世界に大きな影響を与えたよね—————

僕はそんな大会を夢見てしまいます。
そんな大会の役に少しでもたつことが出来たらいいな......
なんて思ったりなんかします。
そんな正義なら掲げ、示してもいいな......
と、思ったりなんかします。(^^)タワゴトダケドネ


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンクバナー