ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

母の句集

2007-10-09 21:48:24 | 家族・交友



10月5日の朝、母は安らかに88歳の天寿を全うした。

ずっと元気に過ごしていたが、猛暑の夏を越えて衰弱が目立ち始める。8月に32kgだった体重はさらに減り、もともと細かった体はいっそう小さくなって、枯れるように旅立ったのだった。

細い体で子を4人産み育てた母。その4人きょうだいの末っ子である自分は親姉兄から面倒みてもらうのを当然のように育ち、歳月を経て父が72歳で平成元年に他界してからも基本的な構図は変わらず、母の暮らしに関しても長兄はじめ在郷の姉兄たちにおまかせ状態であった。

せめて親孝行の真似事でもと、70歳を過ぎてから俳句を始めた母の句集を喜寿・傘寿それぞれの記念にまとめた。母はとても喜んでくれた。

今年迎えた米寿の記念に3冊目の句集をと考えていたのに。
この春しばらくぶりで訪ねた時に母から最近の作句ノートと「もう文章は書けそうにないから」と前書きの内容を語ってくれたのに。
老いが進んではきているものの、まだまだ達者な母の様子に安心してのん気に構えてしまい、すぐに句集作りに取りかからなかったことが今となっては痛切に悔やまれるばかり。
最後まで不甲斐ない息子であった。

第三句集を母に手渡すことは永遠にかなわぬこととなってしまった。
残念ながら遺稿集として急ぎまとめ、母の墓前に供える。それが息子として最優先の使命となった。

母が亡くなる前後、静岡に帰省した5日間に懐かしい町々や海岸、山道を延べ100kmほど走り回った。さまざまな記憶が去来し、こみ上げる思いとともに。
川の土手や道端には至るところ ヒガンバナが精一杯に咲いていた。

  幼き日 母と見つけし 彼岸花


※というわけで、ブログ更新は当面かなり間隔があくことになりそう。
代わりにというわけではないけれど、オーストラリアに高校留学中の息子がブログを始めたので、見てやってください。
 ⇒ おりがみBOY  in Australia

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする