見た目の違い
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
歩きながらよく見かける草と言えばメヒシバとエノコロクサ。
法面を覆うメヒシバがあれば歩道脇を占拠しているエノコロクサもあります。
私のウォーキングコースの占有率上位の両巨頭です。
イネ科メヒシバ属のメヒシバは茎の先端に数本の細長い穂が放射状に
付く草、言ってみれば数の少ないカサの骨組みみたいな姿。
イネ科エノコロクサ属エノコロクサは茎の先端に犬の尻尾みたいな円筒状
の穂が付き、こちらはまるでねこじゃらし。
全く異なる穂を見れば子供でも簡単に識別できます。
でも穂が無ければ見分けは困難。
赤子の手を捻る様にはいきません。
生育途上の両者は瓜ふたつ。
違いを探すために穂の付き始めた草丈20cm程の2種を引っこ抜いて
見比べました。
根はひげ根が主体でほぼ同じ、見分けのポイントはありません。
茎の根元は両者共に赤褐色に色付いていますが、エノコロの方が上まで
着色の範囲が広がっています。
葉の付け根や節にも赤褐色の部分がありますが、エノコロの方が目立ちます。
葉はメヒシバの方が若干細長く触れると厚みを感じます。
全体の葉の枚数は圧倒的にメヒシバが多いのですが、よく見れば茎の本数
が違います。
メヒシバの茎には2から3枚しか葉がないけれど、茎が8本もあるので
全体のボリュームは大。
一方のエノコロの茎には葉が7枚もついているけれど、茎が3本だけなので
全体の印象はスカスカ。
ここに違いを見つけたけれど単なる個体差なのかもしれません。
ズバリこれを見れば同定できる、そんな見分けの極意を知りたいものです。
6万個の種
毛の有無が判別のポイントなのだとか。
<メヒシバの葉鞘には透明な毛が均等に生えているがエノコロクサには
これが無くつるつるしている。>(山の草とか花とか虫とか より)
2株を引っこ抜いたけれどそんな所に差があるなんて気付きもしま
せんでした。
もうひとつの両者の違い、それは人様に掛ける迷惑度です。
ある観察によると<メヒシバの発生所要日数は46日で期間中の平均気温
は8.5℃。エノコロクサは67日で10.8℃。>(暖地畑夏作雑草の発生相 より)
1株当たりの種子の数はメヒシバが2万から6万個。
エノコロは5000から12000個。
種の数が圧倒的に多くて短い期間に低温でも生育するメヒシバの方が
手ごわい相手です。
経験則でも厄介なのはメヒシバ。
節からも根を張りがっちり大地を掴んだメヒシバを引き抜く苦労に比べたら、
エノコロなんてスルっと抜けて、まるで赤子の手を捻る様。
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
歩きながらよく見かける草と言えばメヒシバとエノコロクサ。
法面を覆うメヒシバがあれば歩道脇を占拠しているエノコロクサもあります。
私のウォーキングコースの占有率上位の両巨頭です。
イネ科メヒシバ属のメヒシバは茎の先端に数本の細長い穂が放射状に
付く草、言ってみれば数の少ないカサの骨組みみたいな姿。
イネ科エノコロクサ属エノコロクサは茎の先端に犬の尻尾みたいな円筒状
の穂が付き、こちらはまるでねこじゃらし。
全く異なる穂を見れば子供でも簡単に識別できます。
でも穂が無ければ見分けは困難。
赤子の手を捻る様にはいきません。
生育途上の両者は瓜ふたつ。
違いを探すために穂の付き始めた草丈20cm程の2種を引っこ抜いて
見比べました。
根はひげ根が主体でほぼ同じ、見分けのポイントはありません。
茎の根元は両者共に赤褐色に色付いていますが、エノコロの方が上まで
着色の範囲が広がっています。
葉の付け根や節にも赤褐色の部分がありますが、エノコロの方が目立ちます。
葉はメヒシバの方が若干細長く触れると厚みを感じます。
全体の葉の枚数は圧倒的にメヒシバが多いのですが、よく見れば茎の本数
が違います。
メヒシバの茎には2から3枚しか葉がないけれど、茎が8本もあるので
全体のボリュームは大。
一方のエノコロの茎には葉が7枚もついているけれど、茎が3本だけなので
全体の印象はスカスカ。
ここに違いを見つけたけれど単なる個体差なのかもしれません。
ズバリこれを見れば同定できる、そんな見分けの極意を知りたいものです。
6万個の種
毛の有無が判別のポイントなのだとか。
<メヒシバの葉鞘には透明な毛が均等に生えているがエノコロクサには
これが無くつるつるしている。>(山の草とか花とか虫とか より)
2株を引っこ抜いたけれどそんな所に差があるなんて気付きもしま
せんでした。
もうひとつの両者の違い、それは人様に掛ける迷惑度です。
ある観察によると<メヒシバの発生所要日数は46日で期間中の平均気温
は8.5℃。エノコロクサは67日で10.8℃。>(暖地畑夏作雑草の発生相 より)
1株当たりの種子の数はメヒシバが2万から6万個。
エノコロは5000から12000個。
種の数が圧倒的に多くて短い期間に低温でも生育するメヒシバの方が
手ごわい相手です。
経験則でも厄介なのはメヒシバ。
節からも根を張りがっちり大地を掴んだメヒシバを引き抜く苦労に比べたら、
エノコロなんてスルっと抜けて、まるで赤子の手を捻る様。