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習字四姉妹で行く九博「近衞家の国宝」

2014-06-06 22:34:11 | 九州・大分をDrive

火曜日の専攻科で先生が素晴らしかった!と興奮気味に
話してくれた三蹟の書!九博で公開中の「近衞家の国宝」に
来ているそうで!

四姉妹(習字四姉妹 わたし次女)で話がまとまるのが早っ!
聞いて2日後には行っていました(笑)。

 

九博へは天満宮の参道を通るルートで。

 

タイミングばっちり☆ 花菖蒲が見頃でした!
“紫は水に映らず花菖蒲”。これくらいは読めます(笑)。

 

目玉は国宝 藤原道長(藤原鎌足の直系の子孫)自筆の
日記、御堂関白記(世界最古)。

これは、娘たちを歴代天皇に嫁がせることで時の権力を得た
道長さんの日記で、宮中の儀式や政務内容、決まりごとを
子孫に伝えるために記したもの。

中には娘が男の子を生んだ、皇子が誕生した!と
とっても喜んだ記述もありました。

面白いなあと思ったのは、日付の次に、日の出時刻や
今日の運勢のような記述があったこと。

例えば、“体は春に目覚め、夏になると元気に働き、秋に
なるとエネルギーを蓄え、冬に冬眠する” のような薬膳的
考え方とも通じるものもありました。先人が用いていた
もののひとつに、陰陽五行説です!

季節と共に生きていたことが分かります。雅ですね!

この頃、お友だちのKumenekoちゃんが、室礼の勉強を
紹介してくれたので読んでいるのですが、まさに時代が
重なります。

当時の紙に書かれた人様の日記が千年の時を経て、
フツーに見ることが出来ました。現代に形を変えては
いますが、旧暦の知恵、月ごとのしきたり、行事…。
伝わるものがたくさんありました。

 

もうひとつの目玉は名筆と呼ばれる方々の書。
歴代天皇の宸筆(自筆)や三蹟の書の公開です!

陽明文庫にはあるのですねえ。
江戸時代、近衞家21代ご当主のイエヒロさんと
言う方が、歴代天皇や能書家たちの作品を
なんとも几帳面にスクラップしていました(大手鑑)。

その他には、表装のセンスが、これまた好きな
感じ!がありました。当時の中国の刺繍や織物を
使う表装です。

今の時代でやってみてもきっと素敵♪
参考になりました!



しかしながら、姉妹四人で鑑賞していると、作風の
好みが違うのが分かります。

例えば、わたしは墨色が濃くてはっきり、くっきり。
文字をどーんと配字をした作風が好み。

姉妹たちに言わせると、わたしの作風は正に
そんな感じなのだそうです。不思議~(笑)。


ちなみに、晩年のイエヒロさんは茶の湯もやって
いたそうです。茶の湯道具、特にお茶杓が
千利休や古田織部の作品。魅了されました。


次回は10月から始まる台北国立故宮博物院展。
王羲之がやってきます。復習と予習になる一冊を
揃いで買いました。

 

おまけ。カメラレッスン(笑)。

 

 



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