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進化する魂

フリートーク
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トレードオフについて考える [初級編]

2009-12-05 01:03:01 | 哲学・思想
今回のエントリはトレードオフに対する理解を深める初級編です。
いや、単に時間がないなかでエントリ数だけ稼ごうとするものです・・。

私は日常的に次の言葉をよく使う。どれも同じ意味だ。


「この宇宙ではトレードオフから逃れることができない。」
「この宇宙では相対的であるということから逃れることができない。」
「この宇宙において絶対性とは有/無意識的に問わず幻想に過ぎない」


しかし、そんな話をすると、こんな反応が返ってくることがある。


「必ずしも、トレードオフではないことがあるのでは。」
「例えば、"宝くじにあたること"とか。」
「働かずして棚から牡丹餅じゃないか。」


私はこう答える。


「あなたが、宝くじで3億円当たったとしよう。」
「そうすると、あなたは"3億円当たらなかった人生"で得たであろうことを失ってしまうことになる。」
「例えば、あなたは苦労して家を建てる経験を失う。」
「お金を細かく工面することで成り立っていた生活を失えば、あなたはこれまでと異なる生き方をすることになる。」
「慣れない生き方は、時としてあなたに慣れない経験をもたらす。」
「泡銭を手に入れた人間の末路を示した物語は世の中に多い。」


こういう話を一発で理解できる人は、そもそも「トレードオフ」を理解できる人だ。
たいてい次のような反応を示す。


「そんなの屁理屈だ。」
「"たられば"を使えばなんとでも言える。」
「私は3億円当たっても変わらない自信がある。」


トレードオフを理解できない人は、自分にとっての利益が何かが見えていない。


「私は仮定の話をしたのではなく、事実を述べただけだ。」
「もしあなたが貧乏なら、金持ちの経験をすることはできないし」
「もしあなたが金持ちなら、貧乏の経験をすることはできない。」
「何かによってあなたが変わるかどうか、もちろんそれはあなたの問題である。」
「そのこと自体、私がどうこういうことではない。」
「しかし、あなたが何かを得たということは、それが得られなかった場合に経験したであろうことを失ったのと同意なのだ。」


反射神経がいい人はこう反論するだろう。


「"経験を失った"というが、得たい未来を得て、得たくない未来を失ったといえるのではないか。」


いつものパターンでこう答える。


「それが"得たい未来"なのか"得たくない未来"なのか、なぜあなたにはわかるのだ。」
「未来が実際にどうであるかは事後的にしかわからないはずだ。」
「あなたは過去においては得たくなかったけど、未来において、得てよかったと思うかもしれない。」
「その場合、あなたは得をするのか、損をするのか。」


結局、次のようなコメントをする。


「でも、3億当たったら生活楽になるし、欲しいもの買えるし、バラ色の人生が待っていそうじゃないか。」


議論が堂々巡りするので、少し結論染みたことをいう。


「だからそれは、経済的な余裕は手に入れるが、経済的余裕がないことによって得る経験を失う。」
「つまり、3億円を手に入れるということは、基本的にあなたが変わることを意味している。」
「あなたが本気で変わりたくないと思っているなら、3億円を手に入れても、3億円を手に入れていないかのように振舞うことだ。」
「その場合、あなたには3億円を手に入れる意味があるのだろうか。」
「逆に、3億円が欲しいなら、あなたはあなたを変えることを覚悟しなければならない。」


つづく。。


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