2つともためになるな~。
ビジネスモデルを理解しないビジネスマンかぶれのエンジニア達に聞かせてやりたい言葉たちだ。
[翻訳][ポール・グレアム]ポール・グレアム「Yahooに起きてしまったこと」
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20100815
[前略]
メディア企業のフリをするのは、マイクロソフトの追求を逃れるにはいい手だっただろう。だが残念なことにYahooは、本当にメディア企業的なものになろうとしてしまったのだ。たとえばYahooのプロジェクト・マネージャは「プロデューサー」と呼ばれた。そしてそれ以外の人々は「プロパティ」と呼ばれた。だがYahooは本当はハイテク企業を目指すべきだった。それ以外のものになろうとしたことで、結局は中途半端になってしまった。それが企業としてのYahooが、ついに明確なアイデンティティを持てなかった理由だ。
メディア企業を目指した最大のツケは、プログラミングに専念できなかったことだ。(かつての)マイクロソフト、Google、Facebookにはすべて、ハッカー中心の文化があった。だがYahooはプログラミングを商品のように扱った。Yahooでは、ユーザ向けのソフトはプロダクトマネージャーとデザイナーが管理していた。プログラマの仕事は、プロダクトマネージャーとデザイナーの仕事を、コード化して仕上げることにすぎなかった。
この慣習による明らかな結果の一つは、Yahooの作るものが最高ではないこともしょっちゅう、ということだった。だがそれは最悪の問題ではなかった。ダメなプログラマを雇ったことこそ最悪だった。
[中略]
それでは、どんな企業にはハッカー中心の文化が必要となるのだろう? この場合「ソフトウェア業界」とはどんな企業だろう? Yahooが発見したように、このルールが適用される領域は、ほとんどの人々が思っているより広い。答えは「良いソフトウェアを必要とするすべての企業」というものだ。
[中略]
ハッカー文化は、しばしば無責任に見える。だからハッカー文化を破壊する人は「オトナの管理」といった言葉を使う。Yahooでもそんな言葉が使われていた。だが、無責任に思われるよりも悪いことがある。たとえば企業間競争に負けることだ。
Yahoo! JAPANを退職しました(nokunoの日記)
http://d.hatena.ne.jp/nokuno/20101026/1288105003
当然の帰結。