粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

ボキャブラリーの欠如「辞めていいとも!」

2014-03-22 12:47:52 | プロ市民煽動家

昨日21日、昼12時前、ある仕事を電話でやり取りしていたが、相手方のお客が急にせわしない口調になっていった。他に急ぐ仕事があるのかと思ったら、40近い彼が「これからタモリの番組に安倍首相がでるんですよ」と内情を明かしてくれた。実は前日メル友から自分自身も安倍首相のテレビ出演を知らされてので、「ああ、笑っていいともですね」といって電話を切った。

実をいうとここ何年もほとんどこの番組を見ていなかった。「マンネリの極地」という印象が強く、実際最近の報道でこの春番組が終了するということも知っていた。でもメルト友や仕事の顧客も見るという事なので、この日は久しぶりに自分もチャンネルを回した。普通番組の始めの方で放送されるテレフォンショッキングが安倍首相のスケジュールの都合で先送りされ、「そっくりさんコーナー」が始まった。視聴者が有名人のそっくりさんとして推薦する家族や友人を連れてスタジオに次々と登場する。他愛のない企画だが、何気なくみていると結構面白くて笑える。世の中、なるほど有名人と瓜二つの人間がいるものだと感心する。

しばらくして安倍首相がやっと到着したということで急遽「テレホンショッキング」にコーナーが切り替わる。安倍首相も結構リラックスして、普段着の生の声が聞けてとてもよかったと思う。と同時にタモリの司会の妙というものを再認識した。相手にかける何気ない言葉が本人の日常の本音を引き出していく。タモリの素直な反応が思わず笑いを引き出していく。それが親しい内輪の会話のように自然体で流れていく。特別奇をてらう言葉やオーバーアクションもない。こうした自然体がこの番組を30年以上続けさせた所以なのかもしれない。

ところで、新宿駅前のスタジオ近くで、安倍首相の番組出演に合わせて、安部政権に批判的なグループがプラカードを掲げ気勢を上げるデモをしていたようだ。それを見るとどうもボキャブラリーのなさを感じてしまう。

「再稼働反対」「安部晋三は戦争する」「ファッシスト内閣恥を知れ」「安部止めろ」汚い怒号が飛ぶ。反原発や秘密保護法反対のデモの使い回しようなフレーズばかりだ。「右翼」内閣が「ファッシスト」に昇格?しているようではあるが。プラカードには「安倍晋三は今すぐ辞めていいとも!」といった番組にこじつけた陳腐ないいまわし。

正直いってこうした言葉は何のひねりもなく能がない。○○の一つ覚えといってよいだろう、おそらく、今後政治課題になる集団的自衛権の法的解釈や川内原発再稼働に反対するデモにもこんな使い回しの言葉が繰り返されるのだろう。

いやこうした陳腐な表現はこんなデモに限らない。右傾化を警告する国内大手新聞、米国の「一流」紙にもしばしば散見する。そしてお隣の大統領もその例外ではない。特にこの人物の「レキシニンシキ」という言葉にはいい加減うんざりする。

デモで気勢を上げる連中、大新聞や某大統領はせめてタモリの会話術に学ぶべきだ。平易で自然体だが含蓄のある言い回しを研究した方がいいのではないか。といってもこの番組残すところ後1週間だが…。


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