粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

人権軽視最悪の国

2013-06-21 11:34:00 | 厄介な隣国

今日の産経ウェブサイトに「送還の9人が座談会 北朝鮮、韓国系に拉致されたと主張」との記事があった。北朝鮮を出国し、ラオスで拘束され同国に送還された9人。彼らは北朝鮮のメディアを通じて、「韓国による拉致」という立場を表明した。

もちろん日本ばかりか世界中でこのニュースに接してこれが北朝鮮の政治的な宣伝行為であり、彼らが無理矢理言わせられていることはわかるはずだ。

かつて脱北して日本へ帰った元在日朝鮮人妻が、突然北朝鮮へ再度戻るという事件があった。おそらく北朝鮮に残された家族を心配しての行動だったようだ。その女性は北朝鮮の記者会見で日本帰国は日本の陰謀だと言い張り、その「首謀者」として横田早紀江さんを名指したのには仰天した。日本人なら誰もこんな言い分など信じるはずもないのに見え透いた嘘としか言いようがない。

今回の9人の声明もそれと全く同じで、北朝鮮の政治宣伝に利用されているのは誰でもわかる。普通なら国家反逆罪で銃殺されるか収容所送りであろう。あくまでも北朝鮮当局との裏取引で「韓国拉致」ということにしてもられば大目に見てやるということになったのではないか。

9人の中には日本人拉致被害者の家族がいるとも噂されているようだが、ともかく強制送還で最悪の運命だけは免れそうなのでその点は少し安心もする。しかし、北朝鮮当局による今後の彼らへの監視は相当厳しいものになるだろう。再度脱北に失敗したなら、もはや容赦されないはずだ。

北朝鮮国民が置かれている厳しく悲惨な環境に同情を禁じ得ない。世界を見てもこんなに人権が軽視されている国がはたして他にあるだろうか。アフリカの紛争地でもこんな人権無視の国は珍しいのではないか。北朝鮮は核開発開発で国連で糾弾されているが、もっとこうした人権問題で厳しい制裁を科すべきだろう。

しかし、つい最近でも国連の人権委員会が橋下市長の慰安婦発言を取り上げ「政府や公人による事実の否定、元慰安婦を傷つけようとする試みに反論するよう」日本政府に求めたようだ。いまだ国連の敵国条項に日本を敵視する項目がある国連。過去の日本に対する不当な認識から国連は抜け出せない。人権を問題にする相手が全く違っているのは明白なはずだ。


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