粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

本性を現した中国やくざ

2014-04-10 20:08:19 | 厄介な隣国

中国を訪問中のヘーゲル米国国防長官に常万全中国国防相は領有権問題をめぐり「妥協しない」と主張、「領土を守る必要があれば、中国は軍事力を行使する用意がある」と語ったという。これはヘーゲル長官が尖閣諸島をめぐり日米安全保障条約に基づく日本防衛義務を果たす考えを表明したことを受けての反応だった。

中国は尖閣諸島を「核心的利益」と呼んでいるのでこの国防相の発言は当然といえば当然だが、敢えて「軍事力行使」を表明したことは、中国の領土的野心を露にしたともいえる。ヘーゲル長官が尖閣の領土問題で「防衛義務を果たす」とまでいわれてそれこそ売り言葉に買い言葉で出た言葉だろう。

それにしても中国の領土的野心はもはや本性そのものだ。言葉は悪いがやくざそのものだろう。ヘーゲル長官と常国防相が握手している写真があるが、中国側が「どや顔」なのに対して、米国が気を使っているようにも見える。さすがに翌日ヘーゲル長官が習近平国家主席と会談したときは、そんな激しいつばぜり合いがなく、米中協調をアピールしたようだが、その虚々実々の駆け引きが窺える。

やはり外交とは軍事力の威をちらつかせて舌先で攻めぎあう戦争だということを実感する。お互い片手では刃物やピストルを持ちながら片手では握手する。ただこの写真では中国国防相が居上高にみえるが、はたしてそうなのか。ある種ポーカーゲームのようでもあって、本当のところはわからない。外交評論家の中には、米国国防長官の「防衛義務を果たす」という言葉に中国側は相当衝撃を受けたとも分析している人もいるようだ。

ただ、短期的には米国が尖閣諸島で防衛義務を果たすとはいっても、将来的に国防費を削減して世界の警察の立場を退いて国内中心の内向き指向に進むことははっきりしているようだ。今後は日本はある程度自国の防衛を自前で果たすようになっていかざるを得ない。

中国の野心はもっと露骨で過激になっていくと考えられる。集団的自衛権行使の新解釈で戦争が起こるなどと日本国内が紛糾している間に、中国は着々と軍事力を拡大してその「行使」を余計ちらつかせていくだろう。外交交渉で紛争は解決すべきと日本国内でも安易に考えている人は少なくない。しかし、融和姿勢で相手に臨んでも交渉場所に恐ろしい破壊兵器が彼らの背後に横たわっているとしたら…。温和な顔が青ざめるのもそんなに時間はかからない?



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