粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

SEALDsの化けの皮

2015-10-03 14:47:57 | プロ市民煽動家

安保関連法案が成立してすでに2週間、一部メディアの意図的後追い報道は別にして、もはや法制を巡る反対運動の騒擾はあっという間に消えて世間はいつもの平安を取り戻している。石原元東京都知事が「あんなのはすぐ雲散霧消する」と予言した通りであった。「国民の民意の反映」などとメディアや一部知識人がこうした反対デモを持ち上げたが、これがいかに的外れであるということをその後の経過が証明している。

そんななか昨日2日、あのSEALDsと呼ばれる法制に反対する学生団体が東京の日比谷や現座でデモを行ったようだ。しかし、こんな無駄な抵抗?を報じるのも朝日新聞ぐらいで全く報道価値などないといえるだろう。そのデモの様子を伝える動画を見たが、改めてこの学生団体の運動が皮相的で安っぽいものであることを実感する。

彼らの代表男女2人が街宣車の上で「安倍は止めろ!」をラップ調でしつこいくらいに連呼する。そして「憲法守れ」「戦争法案絶対廃案」といったリベラル左派の特有のフレーズが続く。さらにお得意の「民主主義ってなんだ?」といったお決まりの言葉が男性から飛び出す。この問いかけにもうひとりの女性が「これだ」と答える。

動画を見ていてこちらが恥ずかしくなる。「自分たちが民主主義」だと言わんばかりの物言いに、いくら「若気に至り」とはいってももう少し人間として節度があっていいと思う。

これまでの彼らの主張を見ていると本当に今回の安保法制の意味を理解しているとはとても思えない。特に「安倍は止める」と連呼する辺りは法案反対よりも倒閣運動でしかない。これはこの団体に限らず、野党や左翼メディアや知識人の意図と合致する。「対案よりも廃案」を叫んだ野党代表やメディアのキャスターたちは、本心は法制反対というよりも政権打倒が主目的だからだ。

SEALDsはその先兵隊でしかなく若者たちの清新さのイメージを利用するだけでお飾りといってよいだろう。実際昨日のデモでも学生はほんの一握りであり、デモの主体は高齢者ばかりであったということが目撃した人から報告されている。以前からよく言われていることだが、バックで既成野党や組合が支援しこれら組織から人が動員されているようだが、おそらく今回も間違いないだろう、

今回のデモでは主催者発表の動員数さえ報道されていない。朝日新聞は最初の集会会場で「33千席を埋めた」と曖昧な表現をしているが、席を本当に人間が「埋めた」のかと勘ぐりたくなる。もはやこうしたデモの報道さえ途絶えて運動は消滅していくだろう。今回のデモでは「賛成議員を落選させよう」といったフレーズもあった。来年の参議院選挙で学生たち「俺たちそんなことも言っていたんだ」と驚くかもしれない。


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