粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

近くにある危険な国

2012-08-06 14:04:08 | 厄介な隣国

今日6日は広島原爆の日。しかし日本国民の核廃絶の願いを無視するように近隣で核開発に突き進んでいる国がある。若い3代目がトップに立つ北朝鮮だ。

ところで、その核開発をめぐり、北朝鮮と後方で何かと支援している中国が外相同士で激しく対立したという報道が入ってきた。事の発端は中国共産党機関紙人民日報系の新聞が社説で、北朝鮮が憲法で核保有を明示したことを批判したためだ。北朝鮮がこの社説を問題視して中国外相に抗議したということだ。

残念ながら、日本がいくら毎年こんな記念の日に「核のない平和の世界」を訴えても、隣国に聞く耳を持たない独裁国家がある。支援国中国も手を焼いている状態だ。

作家の大江健三郎氏は日本の原発政策に反対したり、超大国アメリカの核兵器保有を非難したりしているが、中国や北朝鮮の核開発には全く沈黙している。

非難しやすい日本政府やアメリカには声高に叫ぶだけでは、「内弁慶」も甚だしい。こんな人物に「日本の原発がなくなって経済が減退しても仕方がない」などと言われたくない。

北朝鮮関連では、この夏洪水で北朝鮮の多くの農地が冠水し死者169人に及んだと報道もあった。つい最近まで干ばつに苦しんでいたのに、今度は洪水のダブルパンチだ。中国のメディアもさすがに北朝鮮の核開発と国土の疲弊には一言も二言もいいたかったのだろう。

現在3代目の主君によって、国内が開放に向かっているがのごとく報道されているが、目先の光の部分に惑わされてはいけない。たとえ多少主君が父親より開明的であったとしても、国家そのものがガチガチの独裁国家であることに変わりないのだから。

中東のシリア現大統領も、圧政が目立つ先代の父親と違って、当初は改革派であった。しかし今日のシリアの惨状はそんな期待も空しかったことを証明している。