旅する小林亜星

小林亜星情報満載

フェアプレイ

2006-07-19 02:50:57 | 旅人
プラプラするで登場した元ブルースシンガー。
最近少しずつ話をするよになった。

夏休みにはタイ経由でカンボジアに行くらしい。

話の流れから
現地で女のひとを買ったりするんですか?と質問すると
彼は答えた。

「ときと場合によるかな。」

オーストラリアやニュージーランドでは
彼女たちには他に仕事の選択肢があるのに売春していて
貨幣価値もほぼ同じだから、ときには買う。

アジアの貧しい国では
彼女たちには他に仕事の選択肢がなくて仕方なく売春していて
貨幣価値も格段に違うから、買わない。
フェアじゃない気がするから、と彼。

喜んで売春する女性は皆無に等しいだろう。
リッチな国でも貧しい国でも
何かしらの理由を抱えて身を売るのだろう。

彼の考え方は偏見に満ちている気がしたけれど
的を得てる気もした。
彼なりの哲学がそこにあり、彼は選択している。

というか、やはり
彼の目はなんだか優しく見えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真夏の夜の正夢

2006-07-19 01:17:15 | 馬来西亞
土曜夜22時。
誰もいないオフィスの冷房は止まってる。
サーバが黙々と稼動する音だけ妙に響く。

バドミントンあとのべたついた肌を
滝のよな汗が流れる。

サーバ証明書の更新が今夜の仕事。
頼れるのは教会から家に帰る途中の海の向こうのマレーシアンと
彼が作った何十ページものマニュアル。

与えられたサービス停止可能時間は1時間。
影響があるユーザは1万人。
自分の一挙手一投足が寿命を縮める。

独り言を老いの骨頂と普段は嘲笑うあたしが
今夜ばかりは独り言オンパレード。

「えぇーっと、バックアップ完了しました。
 次はファイルのコピーね。
 うわー、まじわかんないわ・・・
 うん、よしとしよう。」

独り言を言うとなんて捗るんだろう。
自分のやるべきことが脳を貫通して明確になる。

指を使って文字を書いたり
口を使って言葉を発することで
脳を使うだけよりずっと脳を使うことができる気がした。

無事にサーバ証明書の更新後
サービスを再起動し終わったのが22時53分。
サービス正常性確認もなんとか完了。

あまりの緊張から開放され
ローソンで買ってきたネバネバ大王を食べながら
「うわー、ネバネバたまんないわー。」
と引き続き独り言。

落ちつきだけは一人前のエンジニアになれた夜、
声だけなら痺れるほど渋いマレーシアンと
真夏のひとときを共にする贅沢。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする