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こんな夜にはこんな読書「獄門島」

2010-02-26 23:41:53 | こんな夜にはこんな読書
手元に読みたい本がなかったので

牛氏が

「今回は、正直目についたものをかたっぱしから・・・」

とNZにいるあたしに送ってくれた本、
横溝正史の「獄門島」を読んでみる。

うーん。

「もし諸君が『本陣殺人事件』を読んでいてくだされば」みたいな下りが
あまりにもしつこくてうんざりした。

牛氏は作品と作品のリンクを楽しむのが金田一の醍醐味と言ってたけれど

伊坂贔屓なあたしには
もっとそれとなくリンクしてて

わかるひとだけほくそ笑むみたいな
主張しないリンクのほうが好みだと思った。

こんなに最後の最後まで犯人がわからなかった推理小説は
読んだことがないけれど

金田一の描写が客観的過ぎて
というか横溝の視線が小説の中に出すぎていて

没頭してるところを現実に引き戻されて
そこも鼻についた。

牛氏に「殺人鬼」も読んで見て駄目だったら
もういいからと言われたので

もう一冊猶予を与えよう。
上から目線で。

ところであれほど漲ってた好奇心はもう枯れてしまったから
架空の島、獄門島がもし存在したとしても

あたしはもうそこに行きたいとは思わないと思うよ、
ちょっと数年前なら絶対行ってたと思うけど、と牛氏に言ったら

「あるよ、真鍋島がモデル」と言われ

即、行きたいと思った。
好奇心復活。
コメント (4)
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