旅する小林亜星

小林亜星情報満載

重属

2010-02-22 21:53:17 | 青春生き残りゲーム
hammerさんはヘビメタのバンドをやっているというので
ライブに行ってみる。

暗黒の世界へのいざない。

ひとつ前のバンドの最後から2曲目から
暗黒の世界への扉を開けたら

全然音に入れずに
自分の羞恥心ばかり目立った。

煙もうもう。

知らない曲でも音に入れれば
無心に音楽を楽しめるけれど

ヘビメタルはそれさえも難しい。

自意識を後ろに脱いで
やっとドリンクを手にする。

と、hammerさんのバンド登場。

オフィスで来てる服より、若干胸元がはだけてるhammer氏。

音が始まっても
オフィスで仕事してる顔と同じ顔をして頭を上下に振ってるので

なんだかそれが可笑しくて可笑しくて
hammerさんのほうは見ないようにして

音に入ろうと目を閉じる。

メロディックヘビメタルは音があって
聴きやすくも

教育テレビの「やっ!クラさんだよっ!」型の指をして
吠えるのに加わることはできなかった。

終始、自意識に囚われたまま。

あたしと同じくらいしかごはんを食べない彼が
あんなに細い身体で奏でる激しい音は

たしかに格好よかった。
コメント (2)
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光後

2010-02-22 00:38:51 | 羽遊人
大学時代にそこそこ頭のいい大学が4つ集まってバドミントンするという
四校戦というのがあって

大学を卒業してから11年経つ今年、
その他の三校とはほとんど絡みもなかったくせに

しかもあたしが一女のときに三女だった先輩が
一女だったときの四女の先輩が幹事でやる四校戦OB会に出てみる、

気の迷い。

おずおずして体育館に入ると

大学一年のときの春合宿に遊びに来てた先輩に
何の気なしに使ったタメ語、

いやあれはたしか彼女に向けて発したものじゃなかったのだけど

「タメ語」と厳しく注意した先輩が来てて
早速フラッシュバック。

大学生のときにもインパクトあったけれど
今は1.5倍くらいの体積のインパクトでそこに存在してたので

作り笑いをして
尊敬語と謙譲語を巧みに使い分けて挨拶をした。

あたしが落ちた大学の、
いつも四校戦では勝てなかった子が来てて

彼女はもうバドミントンをしてなかったので
優越感を感じつつ、話しかけたら

彼女はあたしの大学に落ちてたらしく
もし同じ大学に受かってたら

今もいい友達になれてたかもしれないなと感慨深く。

知らないひとばかりだからと欠席連絡してた飲み会も
ノリと勢いで。

大学時代の打ち上げでは
頼んでいいのはビールか発泡酒だけで

サワーとか禁止になってた恐怖と

何かひと言でも発すれば
すぐに「一気」のカウントがやってくるトラウマで

カシスグレープフルーツを頼むのにも勇気が要った。

自意識で凝り固まって無駄にした4年間は
今では取り返しのつかないもので

雑踏の中で居場所がないと泣き叫んだ、あの日だって
もう帰ってこないもので。

今は仲良く酒を酌み交わしてる、3学年上の先輩と5学年上の先輩だって
大学時代には1打と恋愛と自意識と酒とゲロ、

に泣いたり笑ったりしたんだろうと思ったら
親近感がわいた。
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