旅する小林亜星

小林亜星情報満載

輪姦学校

2005-03-13 03:44:55 | ハイファイ・ローファイ
初参加の飲み会で
初対面の彼らとは席が近かったので盛り上がった。

終電の時間に1次会は解散したが
なんだか離れ難くて
彼ら二人のうちの片方のマンションで飲みなおすことになった。

酒を買いこんで、
不思議なカタチの、その狭い部屋に入る。

初対面とは思えないほど
しっくり、まったり、ぽろぽろと
他愛もない話をする。

そのうちに、
その家主のオカズを拝見しようということになる。

画像は途切れ途切れの輪姦ものだった。
道徳的によろしくない雰囲気に崩れ落ちる一歩手前で
踏みとどまる。

午前3時ごろ
「で、この後どうするの?君次第だよ?」と
わけのわからぬことを言われる。

そう、彼らはすっかりその気だったのだ。
3人なのに。

元来、その行為というのは1対1で行うものと
神が決めていて
3人で行うとなると
第三者的冷静な視点が生まれるのをあたしは懸念した。

なぜって、あたしはその第三者にはなり得ないのだから。

散々悩んだ挙句、
1対1を2セット行うことで同意。

彼らのうちの、あたしが好意を抱いていたほうが1セット目になった。
正直、和気藹々と話してる最中から
彼には興味があって
口には出せないよな妄想を抱いていたのも確かだった。

彼は緊張してて、
彼は温かくて、
あたしは満たされた。

2セット目は気がすすまなかった。
人間的に魅かれてなかったからだ。
それでも1セット目の間、漫喫で待たせていた手前
仕方なくこなした。

3人で再会したころには
尋常でない夜は理性的な朝に取って代わっていた。

有り得ないほど、元の雰囲気に努力して装う。
二度とできない、したくない経験。

そしてあたしは大切なものをそこで手に入れた。


・・・そんな夢をみた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓑一族に乾杯

2005-03-13 03:42:35 | 野生のチューリップ
今年はバドミントン公式戦に20試合出場が目標。

3試合目は江戸川の、4部だった。
パートナーは主婦である、気の強いおばさん。
とは言っても
去年のあたしは3部では何度か入賞してるので
当然優勝を狙いにいった。

ところが、予選リーグを見ると
「蓑」の名が・・・

リーグ3組中、ひと組は棄権。
ということはここに勝てば決勝トーナメントへ。

東京でバドミントンをしていれば
江戸川の蓑一族の名を聞いたことがないほうが珍しいのでは。

江戸川の小学生は蓑コーチにより
ちゃくちゃくと人造バドミントンマシーンに
育てられているとか。

その「蓑」さんは
前回5部で優勝したという、
小学生である蓑総統の孫であるという憶測もあり
試合の前からビビリ10。

現れたのは蓑総統の嫁だった!
なんとかなるかも、と思いきや
1セット目はいきなり10ポイントくらい先取される。

それに加え、あたしの調子は最悪。

こころを許せなかった格下パートナーには
ゲームの途中で「トッパンでやろう」などと
(もちろん、あたしが前で)
屈辱的に意見されるほど。

結局2セット目もいいとこなしで完敗。

後から聞いてみれば
蓑総統の嫁は実力は1部らしく
全国家庭夫人大会で優勝したとか。

60歳以上だからて理由で4部に出てたらしい。
ほんと、運悪いわ・・・

調子が悪かったのは仕方ないとして
ドリヴンクリアが武器な彼女に
まっこう勝負してしまったあたしの判断ミスは
目も当てられない。

どんな格上の相手にでも
冷静に駒をすすめる手腕が欠けていた。

蓑一族の養子になりたいと真剣に考えた。

またいちからやり直し。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな夜にはこんな映画「火々」

2005-03-13 02:53:25 | こんな夜にはこんな映画
劇場に行ってまで見たかった映画、「火々」。
信楽焼の現役陶芸家さんのノンフィクション。

見たことないよな田中裕子。
苦しいことや悲しいことが多いのに
思わず「ぷっ」と笑わせるセンスのあるひと。

涙も鼻水も量産したけど
残念だったのは母である彼女にばかり焦点があたっていたこと。

もっともっと彼女自身の人生が見たかったし
焼き物への思いにも触れたかった。

それは致命的に残念。

「さ、最後の誕生日を祝うよ」てのが印象的。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな夜にはこんな読書「死者の奢り・飼育」

2005-03-13 02:25:10 | 美容師
美容師おすすめの大江健三郎「死者の奢り・飼育」を読む。

まずは芥川賞受賞の「飼育」
起承転結が明白な構成。
起は純文学にありがちな単調で退屈な文体。
何度も挫折しそうになる。

ところが、承に入り出したころから
ジェットコースターのよに
一気にあたしのこころは本の中に滑り落ちた。

転になると
もう周りが見えなくなるくらいに
小説の世界にどっぷりはまる。

結まであっちゅうーま。

半世紀も前に書かれた話なのに
未だ色褪せてない。

でもおもしろかったのは「飼育」より
「他人の足」と「人間の羊」。

妖艶で残酷でストレート。

あたしは美容師がおもしろいと言わなければ
手をつけようとしなかった作品。

なのにハタチのころに
大江健三郎を読み漁っていた美容師は
生意気でセンスのいい若造だったのだろぅ。

曰く、「おもしろいよー、村上龍みたいにエロくて」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな夜にはこんな芝居

2005-03-13 01:59:32 | 恋のうた
付き合い始めてもぅすぐひと月。

彼がバドミントンよりぞっこんだという、芝居を見に行った。

事前に宣言されていたものの
本番一週間前からは
稽古、稽古で
ほとんど相手にしてもらえず。

涙をのみこむ。

公演初日だった木曜、
昼間から仕事にならず
あたしはドキドキドキドキ緊張していた。

自分が出るわけではないのに
彼がそれほどまでに魅了されてる世界を
覗き見ることは
恐いもの見たさを助長する。

会社の同僚、元役者についてきてもらう。
電車の中で役者の生態について解説を受ける。

「ハコ」は中野のとあるスタジオ。
客席から、役者たちまで1メートルもない臨場感。

役者である彼は突然登場した!

・・・!!!

ジャージを着こなす「韓流ブラザーズ」!

正直なところ、いつもの彼と同じだ。
仕草も目つきも科白運びも。

普段の彼があたしの前でいつも芝居してるのか、
はたまた
彼は演技をする代わりに素で舞台にたってるのか、
わからなくなった。

だけど、目はキラキラ輝いて
自分の空間を堂々と保持している彼を
あたしは誇りに思った。

素敵なひと。

毎日、彼は芝居のことで頭がいっぱいだったこの2週間。
付き合い始めたばかりで
あまり彼のことを理解してなかったせいもあって
あたしはうまく彼を放流することができなかった。

さっそく歪みを感じてしまったし、寂しかった。
これからうまくやってけるのか、不安。

だけど、ずっといっしょに乗り越えていきたいと思えるひと。
今のところ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする