旅する小林亜星

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友ちゃん

2004-08-26 23:55:24 | 謝々!
友ちゃんのあだ名は「北斗の拳」だった。
毛深かったからだ。

そのころ、友ちゃんは正義の味方で優しかった。
いじめられっ子を身体を張って助けていた。
国語の成績だけいつも5だった。

異端児だったあたしは
そんな友ちゃんが正義の味方をやめて、
合コンクリエイターに変身した18歳くらいに仲良くなり始めた。

いっしょに行った合コンは数知れない。
誘われた台湾旅行で朝起きるタイミングで大喧嘩したり
タイ旅行に行った友ちゃんが現地のホテルマンにひとめぼれして
帰国してから、そのひとに気持ちを伝えるラブレターを英訳させられたり。

そんな友ちゃんもあたしもひとつずつ、夢を持っていて
地元でお茶しながら、お互い夢の進捗を話す。

友ちゃんの夢はお茶で生きていくこと。
あたしの夢は映画で生きてくことだった。
友ちゃんもあたしも夢からは程遠い。

あたしはというと映画はバイヤーとか配給とか宣伝とかに関わりたく
養成講座に通ってたこともある。
ギャンブルみたいな世界だし、収入少ないし、求人は稀だし、
なのに倍率はめちゃめちゃ高い。
どぅしても諦めきれずに渋谷のミニシアターに飛び込んで
履歴書置いてきたこともあった。
(あとで、支配人から電話がきて人生について延々説教された。)

それでもなんとか映画がほそぼそ~と関わってる仕事につけた。
前の会社。
でも夢と現実はかけ離れていた。
そしてあたしはそこを辞めた。

先日、友ちゃんが未経験OKの映画宣伝の求人を見つけたらしく
知らせてくれた。
でもあたしの夢はちょっと違う方向に転換されたことがはっきりわかった。
ハタチくらいから暖めてる夢。
ちょっとだけ現実味を帯びてきた。
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浜ちゃん

2004-08-26 00:05:40 | 大宮サンセット
小学生のとき一番モててた男、浜田。
かっこよくて、足が速くてスポーツ万能。

あたしは当時からマイナー派だったので
生き物係の足達が好きだった。

で、その浜田とはちょくちょく行われてたクラス会のおかげで
18歳くらいから仲良くなった。
友ちゃんていう親友と3人で1年に一回くらい会う感じ。

浜田はずっと浪人くずれでプラプラしてたけど、
知り合いのひとの紹介で働き始めてからすごくいい男になった。
現在の仕事に対する姿勢は崇拝に値する。
今ではすごく背が伸びて余計かっこよくなったし
誠実なのに彼女がいないのは、
あまり女を求めてないのと理想が高いからだろぅ。
これから年をとるにつれて渋さが加わったら
どんだけ魅力的になるのか、成長が楽しみだ。

あたしにとって、彼が恋愛対象にならないのは
彼がいい男すぎるのと、あたし好みの饒舌さがないからだ。

そんな浜田に久々正月ぶりにメールしたら
「たまには飲みに行くかぁ?」て返事がきた。
浜田は飲みに誘えばほとんど断らないけど
この10年、浜田に誘われたことは一度もない。
なんだか友達として認識してくれたよで、
そんなひとことがすごく嬉しかった。

もし、いつか結婚式を挙げることがあるとすれば
浜田を躊躇無く招待するだろう。
居心地のいい関係、大切な男ともだち。
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