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旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな昼にはこんな芸術「岡本太郎記念館」

2007-03-02 00:08:47 | こんな夜にはこんな芸術
クミさん妹が働いてるフレンチでのランチがおじゃんになったけれど
青山の「岡本太郎記念館」に行ってみる。

外観はいい雰囲気だったけれど
岡本太郎の作品はどうも肌に合わない。

爆発しない。
どうも爆発できない。

隣接したカフェで
太郎よりクミさんの話を聞きたいと思った昼下がり。
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こんな夜にはこんな芸術「華麗なるハリウッド映画衣装展」

2007-03-01 23:42:19 | こんな夜にはこんな芸術
顔がすごくいい、件の男友達プロデュースで
「華麗なるハリウッド映画衣装展」を見にいく。

なかなかいい企画じゃないか、大丸ミュージアム。

なかなかいい企画だったものの
新旧のバランス、
メジャー、マイナーのバランスが悪くて違和感。

「マトリックス」のネオのコートは皮じゃなかった。

「令嬢殺人事件」のモノクロ映画で映えた白と黒のドレスが
ときを超えて映えてた。
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こんな夜にはこんな芸術「四国八十八箇所御遍路2005」

2007-02-23 01:09:15 | こんな夜にはこんな芸術
水曜に「ハケンの品格」を初めて見たらしく
「安田さんも出てるんですね」とメールを寄越した、
「水曜どうでしょう」かぶれの三四郎
1年半前に同僚の男性と車で四国遍路をした4日間を
「水曜どうでしょう」風に編集した2枚組DVDをくれたので見る。

ご丁寧に二重音声。
撮影秘話も盛りだくさん。

うどんを食べたり
川で泳いだり
車で野宿したり

いい年した男がふたり旅ってなかなかいいもんで
何カ国もいっしょに旅してきたふたりはさすが阿吽の呼吸。

それにしても
三四郎の足ってばあたしの腕くらいの太さ。

エンディングはスキマスイッチの「全力少年」。
やるな。
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こんな夜にはこんな芸術「日本美術が笑う」「笑い展」

2007-02-19 23:53:22 | こんな夜にはこんな芸術
そのひとの笑う顔が好きなので
森美術館の「日本美術が笑う」「笑い展」をいっしょに見に行く。

久々の外デートは新鮮。
いつものよに鑑賞は別行動。

実は遠近法もわかってないへたれ絵の「洛中洛外図」や
こっそり脱肛してる「放屁合戦絵巻」や
「勃起で靴ひもをほどく」という意外な発想や
おしっこを「滝」に見立てる尖ったセンスや
コントロールを失った「老人風船」のネタの細かさは
かなり笑わせてもらえたけれど

木村太陽の洗濯物の中身を覗く作品で
洗濯物に紛れた洋服の口は直径15センチほどで

ふたりの女性が両側から眺めてる上から
あたしはそれを眺めていたのだけれど

ひとが群がってると
どうしてもそこに何があるのか確認したいひとびとが押し寄せて
あたしの頭を小突いてまでして
そこを覗きたがる大衆心理が一番琴線に触れた。

笑いに飢え。
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こんな夜にはこんな芝居「小鍛冶」

2007-01-29 00:19:12 | こんな夜にはこんな芸術
江戸東京博物館に貼ってあった、「のうのう能」というポスター。

初心者向けに解説がついてる能鑑賞という点に魅力を感じ
クミさんを誘って矢来能楽堂に「小鍛冶」を見に行く金曜日。

30代、未婚、子なしという
正真正銘の負け犬になるまであとふた月。

負け犬は文化的要素に造詣が深くなると本に書いてあったけれど
それでも能はいつか見たいとずっと思ってたので思い切って行く。

ネットで席を指定して4000円。
けれどどの席がいいのかわからず、
なぜか一番見難い中正面を選んでしまった。

ちょうどいいところに柱があって
いいところが見えなかったりする。

「のうのう能」では装束の着付けをその場で見せてくれたり
テルミンのよに不安定な音階の謡いをいっしょに謡わせてくれたり
この場面ではどんなことを表現しているのか解説してくれたり
この場面ではどんな動きをしていてそれが何を意味するのか教えてくれたり

同じ日本語なのに何を言ってるのかわからない台詞が
どんな話なのか知ってると少し日本語に聞こえたりする不思議。

本舞台で主人公が何か台詞を言ってるのに

突然大鼓と小鼓のひとが鼓を打ちながら
「ほぉっ」「はぁっ」「よぉっ」などど声を出し始めるので
主人公の台詞が全く聞こえなくなったりする。

趣き深いとかではなく
あたしは可笑しくて可笑しくて終始にたにたしていた。

また大鼓のひとが半ば白目を剥きながら
あまりにも気持ちよさそに鼓を打つので
彼の音は昇天の音に聞こえた。

狐役のシテはすり足なのにダイナミック。
狐役だから狐戴という狐の冠をつけている滑稽。

そして「小鍛冶」という話は

帝が名工に剣を打たせよという夢を見て
頼まれた名工は相槌を打つひとがいなくて困っていたけれど
稲荷明神に頼んだら神様が手伝ってくれました、

という至極単純な筋書きを1時間かけて演じるもので
それを楽しんでいた昔のひとびとに思いを馳せる。

たくさんの刺激に囲まれてるあたしには
昔のひとと同じよには楽しめないけれど

意味を知って見る能は
あたしの周りにある刺激とは違う、新しい刺激でおもしろい。

負け犬になるのは恐いけれど
「のうのう能」はまた見にいこうと思った。
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こんな夜にはこんな芸術「世界遺産からのSOS展」

2007-01-21 23:14:46 | こんな夜にはこんな芸術
新聞やさんからもらったぽい、
「世界遺産からのSOS[写真・映像]展」のただ券が玄関に2枚あったけれど
誘ってもいっしょに行きたいと思うひともいなそうだったので
ひとりで行ってみる。

入り口の券売機で今まさにチケットを買おうとしてる、
かわいい女の子がひとりいたので
よろしければどうぞと差し上げる。

彼女はかわいい目をくりくりさせてお礼を言った。
入場してから振り返ってもう一度お礼を言った。

500円分の笑顔だった。

「世界遺産は危機遺産から始まった。」という紹介が印象的。

後世に伝えていきたいけれど
紛争、地震、都市化などによって妨げられうる遺産を守るために
世界遺産に登録するという考え。

「私たちに何ができるのか」、
「何をしなければならないのか」を訴えかけるための開催とはいえ

その一番大事な部分は弱いよに感じた。

自らの足で世界遺産を訪れることではなく
自分の心の中に平和への思いを常に持っていること?

展示の最後に世界各地の遺産を巡るツアーのパンフレットが
大々的に宣伝されていて興ざめ。

とりあえずあたしは知るところから。
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こんな夜にはこんな芸術「ピンク・ローズ・スウィート」

2007-01-17 23:12:45 | こんな夜にはこんな芸術
町田のひとがひと昔前、
齧ろうとした写真の世界。

齧ろうとした写真の世界の名残、
蜷川実花の写真集「ピンク・ローズ・スウィート」を貸してもらう。

色が五月蝿くておしゃれ写真。

焼肉があったらごはんが欲しくなるよに
それでもあたしは写真に言葉が欲しくなってしまった。

洗面所の入り口ぽい手前に
赤い鼻緒のビーチサンダルの片方と
緑の鼻緒のビーチサンダルの片方が並んでる一枚が
わざとらしくて好きかもしれない。

その写真集は町田のひとにはわからない、
町田のひとの家の匂いがした。
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こんな夜にはこんな芸術「細江英公の世界」

2006-12-22 02:02:35 | こんな夜にはこんな芸術
谷川俊太郎が
アラーキーの写真は言葉がないのに対し
細江英公の写真には言葉が存在すると言述した。

その日江戸博で
「球体写真二元論 細江英公の世界」のポスターを目撃。
一目散に見たいと思ったので
いつも芸術を鑑賞するときに誘う男友達に打診。

好きか嫌いかで言ったら
あたしには好きになれない写真ばかりだった。

写真のことはよくわからないけれど。

けれど、何十分も見つめられずにはいられなかったのは
「抱擁 #28」。

黒と白の線対称。
男と女の線対称。
明と暗の線対称。
凹と凸の線対称。

男がこの写真のギリギリ上で
女を抱きしめてるよな腕が微かに見えるところが好き。

挿入してるだろうか、
女が股を開いてないから挿入してないだろうか、
勃起してるだろうか、
その勃起を感じて濡れてるだろうか、

まるで昔はひとつの生き物だったかのよに
肉塊と肉塊がぴったりパズルのよにはまってる。
40年も前のパズル。

乳房とむんずと掴んでる写真と
釧路湿原の写真がほかにはよかった。
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こんな朝にはこんな芸術「国立科学博物館」

2006-11-14 00:07:02 | こんな夜にはこんな芸術
ホラー会がお開きになり
W子さんが
その日最終日の「化け物の文化誌展」に行きたいと言い出した。

徹夜したあとベッドに倒れこみ
日曜の朝から惰眠を貪る快感を想像してたあたしには想定外の選択肢も

無闇に高いテンションのまま
マゾ的発想でいくと
そんな日曜も楽しいかもと考え直し
昼からバドミントンに行こうとしてたTっきーを説き伏せ上野に向かう。

国立科学博物館は大雑踏で
まず「大英博物館ミイラと古代エジプト展」を見る。

7年前大英博物館を訪れたとき
ちょうどミイラ関連が改装中で見れなかった無念を晴らそうと思う。

ミイラは魂があの世でも不自由ないよに作られたものだけれど
そこにあるミイラには魂を感じられなかった。

蝉の抜け殻と同じで
そこに彼は存在してないのがわかってしまって何も感じなかった。

2年前に旧家を訪れた南方熊楠の
「南方熊楠 -森羅万象の探求者-」展がやってたので
吸い込まれるよに入ってく。

旧家では書類を整理してた熊楠の嫁の親戚にあたるおばさんが
熊楠の人間的な部分の話をいろいろ教えてくれた。

高校時代に敬愛してた英語教師が
熊楠を尊敬してたのは彼の底なしの探究心なのかもしれない。

あまりのだるさに展示を丹念に見る余裕もなくほどほどに帰宅。

かつて営業先だった科博では会社を辞めた今でも
大切にしている友情を手に入れた。

何かと縁がある場所。
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こんな朝にはこんな芸術「始皇帝と彩色兵馬俑展」

2006-09-30 00:27:24 | こんな夜にはこんな芸術
「始皇帝と彩色兵馬俑展 ~司馬遷『史記』の世界」のチケットが
玄関に無造作に置いてあった。

母に再三チケットの質について文句を言われた
新聞屋が持ってきたらしい。

けれど平日は17時半までしかやってないし
展示期間最終日まで行けそうになし。

明日から10連休の夏休みなのに
今朝起きると就業時間からすでに4分過ぎていた。
ジタバタしてもしょうがないし
急ぎの仕事もないので

せっかく寝坊したことだし
午前休をとって
江戸東京博物館に行ってきた。

社会人意識皆無だ。

金曜の朝なのに
江戸東京博物館は爺婆で乗車率80%て感じ。

7体しかない兵馬俑だけじっくり観察。

同じ目線の彩色兵馬俑に目を合わせようとしても
彼はあたしを通り越して
ずっと遠くのほうを見てる。

あたしは彼の2200年も先にいるというのに
彼はどれだけ先を見てるのだろう。

ひとつひとつ味のある顔をしてる兵馬俑。
ただの人形なのに作り手の魂が匂いたつ。

同じ権力でも
生きた人間を生き埋めする皇帝もいれば
人形に自分の魂を守らせる皇帝もいる。

始皇帝のことは何も知らないけれど
彼のそんなところは人間の匂いがした。
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