東京新聞のコラムは、面白い。
「二十七日に九十一歳で逝った英国の作家マイケル・ボンドさんが、そのクマに出会ったのは一九五六年のクリスマスイブのことだった
▼家路を急ぐ彼の目に、売れ残って店先にぽつんと置かれたクマのぬいぐるみが、飛び込んできた。見捨てられたような姿に切なくなったボンドさんは、妻への贈り物として買い、自宅近くの駅にちなんでパディントンと名付けた
▼このクマを見ているうち、ボンドさんの頭の中で物語が動き始めた。「クマがひとりぼっちで駅に現れたら、どんなことが起きるだろうか?」
▼そのときボンドさんの脳裏に、ある光景が浮かんだという。戦時中、空襲を逃れるために親元を離れ、スーツケース一つで迷子にならぬための札を首に下げ、列車で疎開した子どもたちの姿だ
▼そうして生まれたのが、名作『くまのパディントン』。スーツケース一つ持ち、ひとりぼっちで未知の国にやってきて、「どうぞ このくまのめんどうをみてやってください。おたのみします」と書いた札を首から下げたクマ。その姿には、孤独や不安にたちむかう子どもたちへの、作家の思いがたっぷり詰まっているのだ
▼『パディントン』は、半世紀にわたり三千五百万部も売れる人気シリーズとなった。売れ残りのクマのぬいぐるみが、世界中の子どもたちをわくわくさせ続ける贈り物となった。そんなすてきな物語である。」
面白い、作家は、いろいろ、出来事で、作品ができる。
物事は、待つていると、何一つない。
動く、働く、行動して、知る。
自分の見出す行為。
何か、賞ではない。
いろいろな作品の賞ではない。
残る、売れるは、共感する、ファンが、買う、だから、作家が生活。
いや残るのかもしれない。
遊んでいると、何一つの残らないで、死んでいく。
「二十七日に九十一歳で逝った英国の作家マイケル・ボンドさんが、そのクマに出会ったのは一九五六年のクリスマスイブのことだった
▼家路を急ぐ彼の目に、売れ残って店先にぽつんと置かれたクマのぬいぐるみが、飛び込んできた。見捨てられたような姿に切なくなったボンドさんは、妻への贈り物として買い、自宅近くの駅にちなんでパディントンと名付けた
▼このクマを見ているうち、ボンドさんの頭の中で物語が動き始めた。「クマがひとりぼっちで駅に現れたら、どんなことが起きるだろうか?」
▼そのときボンドさんの脳裏に、ある光景が浮かんだという。戦時中、空襲を逃れるために親元を離れ、スーツケース一つで迷子にならぬための札を首に下げ、列車で疎開した子どもたちの姿だ
▼そうして生まれたのが、名作『くまのパディントン』。スーツケース一つ持ち、ひとりぼっちで未知の国にやってきて、「どうぞ このくまのめんどうをみてやってください。おたのみします」と書いた札を首から下げたクマ。その姿には、孤独や不安にたちむかう子どもたちへの、作家の思いがたっぷり詰まっているのだ
▼『パディントン』は、半世紀にわたり三千五百万部も売れる人気シリーズとなった。売れ残りのクマのぬいぐるみが、世界中の子どもたちをわくわくさせ続ける贈り物となった。そんなすてきな物語である。」
面白い、作家は、いろいろ、出来事で、作品ができる。
物事は、待つていると、何一つない。
動く、働く、行動して、知る。
自分の見出す行為。
何か、賞ではない。
いろいろな作品の賞ではない。
残る、売れるは、共感する、ファンが、買う、だから、作家が生活。
いや残るのかもしれない。
遊んでいると、何一つの残らないで、死んでいく。