二言瓦版

「復讐は神に所属する。」 「旧約聖書」


暇つぶしの記事、名言、珍言、コラムの批判。
株式の名言など。

泣ける。伯楽の死は。

2019年04月30日 07時02分08秒 | ニ言瓦版
縁か、因縁、いや時代は、令和の前に、平成の伯楽の葬儀。
何か、平成に、消えていくのかもしれない。
日刊スポーツは、いい。


葬儀は、泣ける。
https://www.youtube.com/watch?v=6M_b9RtcEEU



「女子マラソンで00年シドニー五輪金メダリストの「Qちゃん」こと高橋尚子さん(46)らを育てた名指導者、小出義雄さんの葬儀・告別式が29日、千葉・さくら斎場で始まった。小出さんは24日朝に肺炎のため、80歳で亡くなった。葬儀では高橋さんらが弔辞を務めた。以下全文。

高橋です。Qです。つい先日までそうやって呼びかけると「おうっ、声で分かるよ」。そうやって返してくださる声も、手を握り返してくださることも、もうないというのは信じられません。

4月18日に最後にお会いをしたときに今までになく「Q、持ってきた手紙を読んでくれよ」。そう言われました。

「恥ずかしいから嫌です」。

「俺は恥ずかしい姿お前にたくさん見せてるから頼むよ」。

でもここで読んだら最後になってしまうかもしれない。「監督また、次すぐまた持ってきますからね」。そう言って部屋を出たときの監督の笑顔と手を振る姿を忘れられません。あの時「ちゃんと読んでおけば良かった。願いをかなえておけば良かった」。後悔することもありましたが、それを見ていらっしゃったご家族の方々、最後に声をかけてくださり、最後のお手紙を読むことをさせていただけることをすごくうれしく思います。

小出監督へ。監督、これまでにたくさんの手紙を渡してきました。そして監督からも何通もいただきました。最初はマラソン大会を明日に控えた夜でした。試合に対する不安や怖さだけでなく、スタートまで導いてくださったうれしさと、その多くを費やしてくださった感謝の気持ちをどうしても伝えたくて、ペンを取り、手紙を監督の部屋のドアの下からそっとしのばせました。大会当日の朝目を覚ますと、ドアの下から思いがけず監督からの手紙が入っていて、すごくうれしかったことを覚えています。それから毎回レースの前には、恒例の儀式のようになっていましたね。昨日、その手紙をもう1度読み返してみました。監督からは「強くなったなあ」とか、「毎日毎日全力で走り、一日たりとも力を抜いた日はなかったよ」と監督が認めてくださった言葉が、結果よりうれしかったかもしれません。また「必ず満足いく走りができる」、「笑顔でゴールに帰って来て」、「自分もQちゃんと一緒に走ります。気持ちだけは一緒ですよ」。そうやって1人で走るのではなく、気持ちに寄り添ってくださるからこそ、堂々と安心して走ることができました。

私は本当に弱い選手でした。そんな中で毎日「世界一になろうな」と声をかけてくださって、毎日練習後に「また行くのか?」と言いながらもジョギングに連れて付き合ってくださって。お酒を飲まないよう、夜にはお酒を隠しても、朝には机の上にしっかり出ていることも。そんな何げない監督と過ごした日々が私には1番の思い出です。弱い私を根気よく指導してくださってありがとうございました。監督の貴重な時間を費やしてくださってありがとうございました。オリンピックの金メダルを取らせてくださって、世界記録を出させてくださってありがとうございました。どれだけの感謝の思いを述べても伝えきれません。

3月の下旬に突然の電話にとても驚きました。「オレ、あと一日、二日だよ」って。「冗談やめてください」って言ったら「今までにたくさん走ってくれてありがとな。夢をかなえてくれてありがとな」。何が何だかパニックになってしまって、急きょアメリカから帰って来ました。成田から病院に直行して泣きながら部屋に入ったら、有森さん、ヒロ先輩、ちはる先輩、大塚先輩がいらっしゃって楽しそうに笑って話されてましたね。私は気が抜けてほっとして監督の姿をボーッと見ているだけでした。監督は本当に楽しそうで1時間以上も監督の独演会でした。「痛い、苦しい」は一言も言わずに1人ひとりの思い出をとても細かく話している姿は病人とは思えませんでした。でも、それはみんなを心配させないという監督の心遣いなのでしょう。どんな状態にあっても周りを思いやるその姿に、また一つ教えてもらいました。そして何度もお見舞いに行かせてもらう中で、最後まで前向きに頑張られる姿、諦めない大切さも改めて学びました。

「最後は泣くな。笑って送れよ」。そう言われました。たくさんのみなさんが今日監督を送りに、そして会いに来ていらっしゃいます。私も明日からは笑顔で前を向きます。人に感謝をすること、周りに感謝をすること、そして走る楽しさを伝えること。監督の教えを忘れることなく、胸に刻んで歩いていきます。ずっと気にしていた東京オリンピックも空の上でビールでも飲みながら見守っていてください。私の中で監督は永遠です。本当にありがとうございました。

最後に、入院をされて最後に貴重なお時間をお見舞いに何度も行かせていただくことを許していただいたご家族のみなさんに感謝の思いと、また最後にこうやって自分で監督に手紙を読ませていただく機会をいただいたことに感謝を申し上げさせていただきます。

今までありがとうございました」



ご冥福を祈ります。


テレビでも、放送したが、いい弟子、育てたものだ。
伯楽でも、弟子がいいと、残る。


https://www.youtube.com/watch?v=vITpjJR4-1g

金メダルの場面はいい。
https://www.youtube.com/watch?v=tp-tRFdeIhw


「高橋尚子 私の42.195キロ」 Nスペ
https://www.youtube.com/watch?v=2LGVWwwkMzE
ーーーーーーーーー

「伯楽(はくらく、紀元前680年? ‐ 紀元前610年?)は、中国春秋時代の人物。姓は孫、名は陽、伯楽は字と言われる。郜国(現在の山東省菏沢市成武県)の人。

生涯
秦の穆公に仕え、馬の育成に功労があったため星宿の一つで天馬の神仙「伯楽」から「伯楽将軍」の名を与えられた。著書に『伯楽相馬経』などがある。

駿馬か否かを見る目があった。調教の技術に優れていた。獣医としての能力もあった。などと『韓非子』などに逸話が残る。韓愈の「世有伯楽,然後有千里馬(世に伯楽あり、しかる後に千里の馬あり)」の言葉から、現在では、「名伯楽」とスポーツなどで後進の育成に優れた指導者のたとえに使われる。」



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり、おばかなのかもしれない。状況しらない

2019年04月30日 03時17分27秒 | ニ言瓦版
この記事は、変な人、呼ぶと祟られる。
面白い記事。
普通に、投げれば、すぐに、試合。
10分は、酷い。
投手も、肩、さめるは。




「27日に行われたプロ野球「楽天-ロッテ」(楽天生命パーク宮城)で、タレントの鈴木奈々が務めた始球式の影響で試合開始が遅れ、来場客やファンから非難が殺到した。
 同戦は鈴木がイメージキャラクターを務める太子食品が「タイシデー」としてイベントを行っていたことから、同社が28日になって、公式ツイッターで「皆様にご迷惑をお掛けした事、大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
 当日はマウンドに上がった鈴木が、打席のロッテ・荻野、先発マスクの楽天・嶋に「待って待って」と連呼。
「行きます!」と10回以上叫びながらボールを投げず、投球モーションを一度やめる演出も加え、後方に待ち構えていたマスコットをずっこけさせた。
 ただ、冷たい雨も降り、試合開始も目前。「ボークだぞ」と笑っていたファンも次第にいら立ち始め、「早く投げろ!」と怒号が飛び交った。マスコットが腕時計をさすポーズで催促し、鈴木はようやく投球。捕手の手前でバウンドし、「うわー」と悔しそうにその場でうずくまった。
 投球後、異様な空気を察したのか、鈴木は猛ダッシュでベンチへ。だが、遅延始球式の影響で試合開始は4分遅れとなった。その後、球団を通じて「すごく緊張して、投げるタイミングを逃してしまった」と反省のコメントも発表した。
 選手は真剣勝負を控え、ファンはプレーボールを待ち構えている状況。先発投手はプレーボールに合わせてブルペンで肩を作り、コンディションを整えている。鈴木がまっさらなマウンドに両手と両膝をつく動作も、先発投手に配慮を欠いた行為ととられても仕方なかった。楽天の先発・美馬が立ち上がりに崩れ、二回までに5失点したことで、ネット上にはその要因を鈴木の始球式に結びつける声もあった。
 近年、プロ野球の始球式ではゴールデンボンバーの樽美酒研二やEXILE、GENERATIONSの関口メンディー、稲村亜美らの剛速球が話題になった。DeNAの試合ではタレント・柳沢慎吾やダチョウ倶楽部が鉄板ネタを織り交ぜた始球式でファンを笑わせてきたが、これらは試合開始までに十分な時間を取っていた。
 今回、鈴木が行った始球式は監督同士がメンバー交換後に行う通例のもの。鈴木としてはわずかな出演時間で、タレントとしての“仕事”を全うしたかった思いもあるだろう。ただ、あくまで主役は選手。始球式を行う側の最低限の“意識”を欠いていたことから、太子食品も「私達スポンサーの準備・説明不足であったと深く反省しております」と、謝罪する事態にまで発展してしまった。」





おバカタレントの原型かもしれない。
人は、場所、わきまえない、ものは、無知というしかない。
太子食品は、無知に見える。
賢い人、広告か、いろい呼ぶことだ。

勘違いのタレントは、業界から消えるべきだ。
災難が生まれていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は

2019年04月30日 02時47分33秒 | 名言、珍言。
名言、珍言。


「やってくるこの毎日が人生だと知っていたら!」



スウェーデンのことわざ



勝手な解釈
明日が、あると思うな、今日しかないのが人生だ。
明日は、あの世に行く、覚悟で、昨日、今日を生きれば、
悔いのない、生活が見える。
軽率な犯罪、行動は、しないものだ。
だって、明日は、くれば、解る。
今日の不祥事、過ちが、明日は、刑罰、処分が現実。

変な恋愛、私腹を肥やすと、ただられ、刑務所に入るがね
どこかの管理職、経営者の姿みれば、解る。
変な結婚、不正、税金、誤魔化ししなければ、
変わらないものだつた。

悪妻で、あるものかもしれない。
世の中は、出会いで、人生が、幸運か、転落か。

ーーーーーーーーーー

名言、珍言。


「愚者一得(ぐしゃいっとく)

●意味:愚か者でも、たまに名案を出すことがある。
愚者の考えも、よく聞くことが大事だ。


勝手な解釈
生きるは、生きる知恵、発想がある。
問題は、一つくらい、しかない覚悟が、
バカのものは、知らないと、
バカが、天才、勘違い。
天罰下る。
豚が木に登るように、下りれないと、頓死するように。

無知こそ、物の上手になるかもしれない。
知らないこと、知れば、応用して、また、見るものが、違い。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名前など、内容、

2019年04月30日 02時39分03秒 | ニ言瓦版
名前が長いは、そうだろう。

いろいろあるのかもしれない。




「 利用者をはじめ、金融業界の関係者を悩ませるているのが金融各社の「長すぎる社名」だ。金融自由化やバブル経済崩壊後に金融業界で起きた相次ぐ合併の結果、長い社名が増えた。中でも、特に記者泣かせの長い社名が損害保険大手、SOMPOホールディングス(HD)傘下の2社だ。だが、その長い社名がついに短縮されることが4月、発表された。記者だけでなく利用者にも朗報ともいえるこの社名変更。その背景には何があったのか-。

【写真】損保ジャパン日本興亜の西沢敬二社長

 ■以前から「長い」との指摘

 変更されるのは、傘下の損保事業を手がける「損害保険ジャパン日本興亜」で、この社名は令和2年4月に「損害保険ジャパン」となる。もう1社は、さらに長い社名の生命保険事業会社「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」で、令和元年10月に「SOMPOひまわり生命保険」に変更。社名はそれぞれ12文字から8文字へ、18文字から13文字へと短縮される。

 今回の社名変更の理由についてSOMPOHDの広報は「顧客などから社名が長すぎるとの指摘があり、短くすることにした」と明かす。実はこうした指摘は合併後間もない頃からあったとされ、「年末調整で保険料控除などの書類を書く際、『契約者から長い社名は書類の枠内に書ききれない』『手書きだと辛い』といった文句が多かった」(同社関係者)という。

 さらに、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の社員からは「社名が長すぎて営業での説明が大変」「名刺に記入する社名が文字数が大きくて小さくなる」など、社名短縮を求める声があった。

 ちなみに、このタイミングで変更に至ったのは、「現在の社名になった合併からちょうど5年という節目を迎え、組織としての一体感や顧客への認知も広がったことも踏まえ決めた」と説明。改元や2020年東京五輪を意識したものではないとした。

 ■消える「日本興亜」の文字

 ただし、今回の変更によってこの2社の名称から「日本興亜」の文字が消えることになる。

 社名の歴史をたどれば、現在の損害保険ジャパン日本興亜は、平成26年9月に損保ジャパンと日本興亜損害保険が合併したことで誕生した名称だ。その際は、まったく新しい社名への変更も検討されたというが、すでに消費者に認知されている両社の名前を活用した方が業務上の利便性が高いことなどを考慮し、両社の旧名を残した経緯がある。

 とはいえ、日本興亜の名称は13年4月に日本火災海上と興亜火災海上が合併して誕生したという歴史的意味を含む。日本興亜出身の社員にとっては思い入れのある名称でもあり、失われることに批判や反対がわき起こる懸念もあった。

 そのため、正式に社名変更を発表する数週間前から、社内だけでなく全国の主要代理店などから変更に対する意見を聞き、反応を確認した。中には「日本興亜の名前がなくなるのは寂しい」という感想もあったが、その中の多くは「会社が次のステージに進む変更なら賛成」という“前向き”なものだったという。幹部も含め大きな異論はなく、4月1日に正式に社名変更が了承された。

 ■「SOMPO」は使えず

 関係者によると、以前から顧客を中心に名称の長さが指摘されており、「お客さまの視点で考えるべきだ」との観点から、約2年前から役員会などの場で該当2社の名称変更に向けた議論があったとされる。

 新名称の候補としては、海外子会社にも利用され、語感もシンプルな「SOMPO」の文字を入れることも検討されたようだ。

 しかし、金融庁が定める保険業法によると、保険会社は社名に生保会社、損保会社であることを示す文字を使用しなければならない決まりがある。文字として規定されているのは、「生命保険」「火災保険」「海上保険」「傷害保険」「自動車保険」「再保険」「損害保険」で、保険を生業とする事業会社はこれらの文字のいずれかを社名に入れないとならないのだ。

 当初は損保ジャパン日本興亜については「SOMPOジャパン」のような表記にする意向もあったようだが、「保険業法の規定に反する」との理由で却下された。そうなると損保の事業会社はこれまで通り「損害保険」、生保は「生命保険」の文字を利用することが社名を決める際の必要条件となった。

 今回の社名変更ではこの条件に加え、「ブランディング」「認知度」「顧客目線」の観点を入れることに重点が置かれた。最終的には、新聞などの表記ですでに「損保ジャパン」や「SOMPO」と省略されていることなどが判断材料となり、「損害保険ジャパン」「SOMPOひまわり生命保険」の名称が採用された。

 損保大手では東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険といった、他業種に比べ長い社名がいまだ存在する。その背景には相次ぐ再編に加え、保険業法上の制約という因習のような条件がのしかかっているのである。(経済本部 西村利也)」



名前も、継続するも、変えるも、芸名みたいなものだ。
運のある名前か、そうでないと、倒産の道。災害、人が、死ぬのが多い年はね保険会社は、倒産もあるかもしれない。
名前より、内容が問われるのに。
最後は、保険は、年金もする保険会社が理想。

名前など、見栄なのかもしれない。運のいい、名前に変えるのが理想だろう。

見栄、捨てることかもしれない。

財務状況ととんな投資して、低価格の保険料するか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職選びで、

2019年04月30日 02時28分39秒 | ニ言瓦版
東洋経済の記事は、面白い。職選びで、人生変わる。




「2019年5月1日に元号が「平成」から「令和」に変わる。筆者の年齢は32歳ということもあり、「平成」という時代と共に生きてきたという感覚がある。

平成31年間の就職人気企業ランキング

 物心がつく前にあった「バブル経済」、小中学生の頃にあった「2000年問題」や「ITバブル」、就活のタイミングがちょうどかち合った「リーマンショック」、社会人になってから「東日本大震災」もあった。

 キャリアに関わる仕事をしているが、こういった経済ショックや自然災害といった社会変動が就職活動に及ぼす影響はかなり大きいと感じている。景気が低迷すると、就職氷河期となり、そのあおりで新卒時に就職できないと、非正規社員としてずるずると年を重ねてしまう。

 どの時代に生まれ、どのタイミングで就活をするかによって、ファーストキャリアだけでなく生涯キャリアが決定づけられてしまっている。

 昨年、経団連から就活ルールの見直しが発表され、つい先日には経団連と大学側との間で「通年採用(現行の新卒一括採用スタイルではなく、1年中採用活動を行う)」を広げていくという合意があった。こういった変化により、新卒時の就活の、その後の生涯キャリアに与える影響が、低下することを願う。

■平成31年間で社会も変わり、就活も変わった

 このように、「就活」と「経済」には密接な関係がある。今回の就活ルール見直しでは、国際競争力を高めるための人材採用や人材育成と、現行ルールが噛み合っていない背景がある。この記事では「就職人気企業ランキング」という切り口で、平成31年間を振り返り、就活の変遷を振り返ろうと思う。

 まずはこちらの動画を見てもらいたい。平成31年間の「就職人気企業ランキング」(マイナビ調べ)のトップ10を、「文系総合」と「理系総合」でそれぞれまとめている。

 このランキングでは、企業を業界ごとに色分けしており、「企業」という切り口だけでなく、「業界」という切り口でも就職人気企業ランキングを考察できるようにしている。

 なお、企業の業種分類は下記の通りとなっている。

 文系学生の就職人気企業ランキングにおいて、実に20回も1位獲得しているJTBグループは群を抜いている。トップ10にも1990年を除いて、実に30年顔を出し続けていることからも景気や時代背景に左右されない人気の高さがわかる。

■JTBグループは文系ランキングのトップの常連

 JTBグループが含まれる観光・レジャー・ブライダル業界は、業界全体としても人気があり、平成を通じてトップ10の常連となっている。例えば、平成の前期だと「近畿日本ツーリスト」、後期ではエイチ・アイ・エスやオリエンタルランドといった企業がランキング上位を獲得している。「旅行」や「レジャー」といった、学生目線で「楽しい」「好き」と思われる点が人気の理由だと考えられる。

 また、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)といった航空会社やJR東日本(東日本旅客鉄道)といった鉄道会社が含まれる「物流・交通・航空」業界も安定した人気を獲得している。

 交通インフラ関連は、社会基盤を支える仕事ということで景気に左右されずにニーズが安定している。さらに航空会社のように華やかさを兼ね備えている点が人気の理由ではないだろうか。

 平成が始まってから2000年までは、NTT(日本電信電話)もトップ10の常連だった。「JR東日本と同様に、前身が国営会社かつ社会インフラに関わる事業領域という点で根強い人気を博していた。

 「金融業界」も企業の顔ぶれは変わっているが、ランキングに常に顔を出している。金融業界の中でもメガバンクは、ITによる業務自動化を推し進めることで大量のリストラを実行するといった報道により、直近2年はトップ10から姿を消している。

 昔から文系就活で人気のある印象の商社も、1998年までは五大商社がトップ10に名を連ねている。1999年以降トップ10から遠ざかっていたが、直近3年は、伊藤忠商事がトップ10に返り咲いている。

■理系はソニーが14回トップ獲得

 理系学生の就職人気企業ランキングでは、最多の14回のトップを獲得しているソニーが目を引く。特徴的なのは、2012年3月期に5200億円の赤字に転落した時期こそランキング外になっているが、平成の31年間を通じてコンスタントにトップ10に顔を出していることだ。国際競争の激化や東日本大震災の影響もあって業績が伸び悩み、多くがランキングから姿を消している電機メーカーの中で、唯一気を吐いている存在だ。

同様に6度のトップを獲得しているのがトヨタ自動車だ。1990年代後半あたりからトップ10の常連となっている。なお、自動車・重工業界では、2008年頃までは本田技研工業、三菱重工業、石川島播磨重工業(IHI)といった大手重工会社が上位に食い込んでいた。

 電機業界や自動車・重工業界に共通しているのは、2008年のリーマンショック以降、業界全体としては就活における存在感が薄くなっているということだ。業界トップ企業(ソニーやトヨタ自動車)だけはかろうじて人気を保っているが、業界他社は軒並み順位を落としてしまっている。

 日本の高度経済成長を支えていたものづくり(電機・自動車・重工)業界から就職人気が移っていったのが食品・小売・卸業界だ。サントリーやカゴメが元々トップ10に入っていたが、近年では明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)や味の素といった企業もトップ10の常連になっている。重工業から食品への人気の変化は、より生活に密接に関わってイメージがしやすい仕事というだけでなく、シャープや東芝といったものづくり企業の経営悪化が大きく影響していると考えられる。

 就職人気企業ランキングの変遷を見ていて、いくつかの特徴が見えてくる。この特徴から平成における若者の就活の特徴をまとめた。

① 景気がどれだけ変動しようと、大企業人気は揺らがない
② 経営悪化や不祥事の報道があった場合、同年もしくは翌年にはランキング上位から消える(例:シャープ、東芝、電通)
③ 企業単位というよりは、業界単位で人気が集中する傾向がある(企業ではなく、業界で選ぶ傾向がある)
④ 文系の場合、「身の回りにあってイメージしやすい商材に関わる業界」や「楽しい、好きといった感情に紐づく業界」に人気が集中

⑤ 理系の場合、リーマンショックまでは「ものづくり(電機・自動車・重工)」業界に人気が集中していたが、リーマンショック以降は身近な「食品(サントリー、カゴメ、味の素、明治グループ)」業界に移行している
 このように就職人気企業ランキングを見ると、時代ごとの出来事がランク付けに反映されていることがわかり、非常に興味深い。さらに、業界ごとの隆盛をランキング形式で読み取ることもできる。

■人気企業ばかりエントリーすると失敗しやすい

しかし、20代の就活を支援していると、新卒就活で失敗する人には就職人気企業ランキングだけで就活方針(どの企業にエントリーするか? )を決めている人が非常に多いと感じる。

 なぜ失敗する人が多いかというと、「みんなの人気企業」はエントリー数が多く、「倍率が高い企業」になってしまっているからだ。しかも、エントリーしているのは人気企業だけという場合も多い。そのため、就活の準備が不足している人や、学歴が劣っている人(何だかんだ企業には学歴重視の傾向が残っている)は、なかなか就職先が決まらずに卒業してしまう。

 現在進行系で就活を行っている人には、就職人気企業ランキングを参考にはしたとしても、ランキングに載っていない企業(主に中小やベンチャー企業)にもエントリーすることをお勧めしたい。全企業の99%を占める中小企業には、ユニークな事業を行っていたり、若い頃から裁量を持って働ける環境があったりする。

 何が言いたいかというと、「他人基準(みんなが選んでいる会社を選ぶ)」だけではなく、「自分基準(自分の特徴と希望に合った会社を選ぶ)」も考慮した就活を行うことが大切だということだ。そうすれば、倍率の高い企業での就活を避けることができ、自分らしく納得のいく企業を選ぶことはできるのではないだろうか。」





人生は、職選び、大学の学部選び。
軽率に、間違った大学、高校を選ぶと、破滅の人生かもしれない。
女性も、文科系か、理工系か、時代は、女子大、女子高では、難しい時代かもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする