goo blog サービス終了のお知らせ 

心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

山頭火の雨だれの音と 

2008-05-31 | 山頭火・放哉・良寛
                    雨だれの音も年とった (半紙)




久々の山頭火の句。今日は雨だから。

山頭火が感じた「年とった雨だれの音」は、どんな音だったのだろう。
人にはいろんな人生があり、雨にもいろんな雨があり。

どしゃぶりの雨には話しても無駄なような気がしたり
お天気かと思ったら突然降って、虹をおみやげに消えてしまう雨とか
くどくどと話し続けて、結局どうしたかったの?って雨もあったり
しぼり出すように 囁くように 攻め立てるように すすり泣くように・・

だんだん雨にも喜怒哀楽があるように思えてくる。

自然の中にぽつりと、ほかに話す相手もなく雨と向き合ったとき
お前も年をとったなぁって感じた山頭火は、寂しかったのかもしれない。

でも、このことばを受け取った今のわたしは、いとおしく感じています 

雨だれの音も年をとったんだねぇ。
みんな同じように年はとるんだから、心配ないさね 

そのときその瞬間をいとおしいなぁって思えたら、
心が空に向かって開いていくような気がします。




ブックマークのぐりさんの「ぐりのぐりぐりおえかきブログ」は、
名前も改め:小鳩ケンタさんの 「跳べ!小鳩部」 に変更になったそうです。

サブタイトルも「ヘロへロらくがきことばあそび添え」なんて、
益々ゆるゆる~の癒される絵とことばが楽しみです!
こちらもぜひお立ち寄りくださいませ~ 

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ひさびさの銀座書展巡り | トップ | 94歳の誕生日に »
最新の画像もっと見る

10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
茂木康一くん (おえかき)
2008-05-31 08:43:50
http://www.grankitsch.com/ここが
彼のHPだよ

でもね 彼が作ったのでないので
あまり 更新できなんだって

あ。。雨音だけでなく
わたしも うば桜になってます
返信する
雨だれ雨だれ (まつこ)
2008-05-31 11:56:20
いいですねー、雨だれ。ポツポツシトシトしゃんしゃんパタパタ。
いろんな音が静かに聞こえてきそうな書でステキです♪
雨に向かい合い話しかける、ありますねぇ~!
なんだろう、本当に喋ってるように聞こえてきますよね(^_^)

その時その年のその音を感じ取れるってとってもステキですね。
そんな風にいきたいな~!

「談」も好きです。人が向き合ってワホワホと話しているようだな~、
と拝見してました♪ワホワホ話したい~!
返信する
Unknown (小鳩ケンタ)
2008-05-31 15:11:58
やさしい書ですね、日本の5月、6月の感じがします。
音の点が「おとー」な感じですね(←意味わかりにくし)
人も雨も空も年をとりますね、皆でとりましょうね。
ブログ名の変更、紹介ありがとうございます!お手数
おかけしました
返信する
おえかき先生 (沙於里)
2008-05-31 17:09:43
茂木さんのHP早速拝見しました!
力強くてユーモアもあって、惹きつけられますね。
でもおえかき先生の絵とコラボ・・
体感してみたかったです!
返信する
まつこさん (沙於里)
2008-05-31 17:20:27
五月晴れもあまりないまま、早くも梅雨近しって感じですが、雨にぬれた植物を見ていると気持ちよさそう!って思ったりします。
いやはや山頭火のことばには、いつも励まされます。

雨に向かい合い話しかける、そんな時間を忘れずにいたいなぁって思いますね~
わたしもその時々の音を感じ取りながら生きたいなぁ~ 
返信する
小鳩ケンタさん (沙於里)
2008-05-31 17:26:56
おっと。一瞬どなただっけ?って思っちゃいました(笑)
雨というと、こんな雨が好きです。
しとしとと降って滲んでいくような。
音の点が「おとー」な感じ・・なんとなくわかります 

>人も雨も空も年をとりますね、皆でとりましょうね。
ケンタさんのやさしいことばに、目頭熱くなりました。
絵本、楽しみにしています!
返信する
山頭火 (ラモン)
2008-06-01 02:23:01
僕の知り合いの画家・デザイナーさんも山頭火が好きです。…なんでかなあ?

放浪する歌人への憧れ?
自由への渇望なのか?
返信する
どき! (ichii)
2008-06-01 17:35:46
「雨だれの音も年とった」一瞬どきっとしました。
あったかい懐かしくって優しい響きだなあって。
沙於里さんの書がまたピタッとはまった感じで。
ぐぐっと引きこまれました。
死んだおじいちゃんが横に座って呟いたかと錯覚しそうな、そんな響きでした。
(祖父は『アルプスの少女ハイジ』のアニメが好きでアルムおんじと水戸黄門様を合わせたような、偏屈と言われてたけど私には優しかったなあ、なんて思い出した。) 
ステキな言葉と書です。
返信する
ラモンはかせ (沙於里)
2008-06-01 20:47:10
なんでですかね。。
そう聞かれて考えてみると。
わたしは、淡々と、酸いも甘いも辛いも苦いも
そのまんまを受けとめているようなところに
救いを求めているのかもしれません 
返信する
ichiiさん (沙於里)
2008-06-01 20:52:54
ありがとうございます♪
ほんと、やさしい響きのあることばですよね。
ふとこんな風に微笑を持って呟けるような
年の取り方ができたらなぁって思います。
ふと、小さなichiiさんとおじいさまが縁側でお話している姿が、浮かんできて、あったかい気持ちになりました
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山頭火・放哉・良寛」カテゴリの最新記事