八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

久し振りの高尾山:2021年 コミヤマスミレ、ハナイカダ等

2021-04-20 19:23:04 | 花と蛾

昨年の12月18日以来、久し振りの高尾山登山です。今日は暑いぐらいの天気で富士山も霞んでいました。人出は小学校の遠足で子供が多い以外はまずまずの人出でマスクをかけて密に注意しての登山です。

今日は高尾山で最後に咲くというスミレ、コミヤマスミレを見に行きました。6号路に咲いていました。

  

ついでにナガバノアケボノスミレがまだ咲いていないかと見に行きましたが、花殻と伸びた葉しかありませんでした。毎年見ていたので残念ですが今年は遅かった。いつもなら4月下旬でも咲いていたのですが、アケボノスミレもありませんでした。

6号路にツクバキンモンソウが咲いていました。

紅葉台南巻道のあちこちにハナイカダが咲いていました。ハナイカダ(花筏)はハナイカダ科・属の落葉低木で葉の中央に花が付くので花が筏に乗っているように見えるため名付けられた。花期は5~6月で果実は8~10月に紫黒色に熟します。雌雄別株。

ハナイカダの雄株

 

ハナイカダの雌花に吸蜜するアリ。ちゃんと蜜が出るのですね。

ハナイカダの雌株

 

オオバウマノスズクサも面白い形の花を付けています。なお、葉はジャコウアゲハの幼虫の食草で産卵時期にはジャコウアゲハの雌が乱舞します。

巻道に毎年生える小さなタチガシワが今年も花を付けました。

 

ついでに1号路のタチガシワも花を付けました。ここのはシャガが繁茂して毎年少なくなるようでなくなるのではと心配です。

 

北巻道にイカリソウが咲いていました。

変わった色のカンアオイは今年も健在で沢山の花を付けていました。

4号路のヤマウツボがまだ咲いていないかと見に行きましたが、辛うじて少し花が残っていただけでほとんど花殻でした。

 

メグスリノキ(目薬の木)に花が付いていました。メグスリノキはカエデ科・属の落葉高木で果実はイロハモミジよりかなり大きな翼果を付けます。

薬王院と山麓にコバノタツナミが咲いていました。

山麓にタカオスミレが残っていました。

最後に今日出会った蛾は4種。

ナカキエダシャク:面白い模様のエダシャク亜科の蛾です。

ハイイロシャチホコ:小型のシャチホコガ科の蛾

シタコバネナミシャク:春に出て来る小型のナミシャク亜科の蛾

カバナミシャクの1種

以上

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番外:2021年 城山湖周辺の散策

2021-04-12 19:37:45 | 花と蛾

神奈川県の城山湖周辺を散策しました。八王子市ではありませんが懸案のシラユキスミレとシロバナノハンショウヅルを見たくて行ってきました。

まず、城山発電所前の駐車場やその周辺の芝生には沢山のコケリンドウが咲いていました。もう遅いかと思っていたのですが。

小さい花(コケというのは小さいという意味でつけます。)なのですが分かりますか?白い小さな点に見えるのが全てコケリンドウです。

拡大すると

  

山道にはフデリンドウもちらほらと咲いていました。

ヒゴスミレがまだ咲いていたし、ヤマツツジが咲き始めていました。

ヒゴスミレ

ヤマツツジ

クサイチゴも沢山咲いています。

大地沢で待望のシラユキスミレを発見しました。シラユキスミレはツボスミレ(ニョイスミレ)の変種で純白のスミレです。一部花弁にかすかに紫色の線模様が残っているのがありますが。また、花弁が巻き気味になる花が多いようです。

    

ご参考までにすぐ近くで咲いていたツボスミレです。比較してください。なお、ツボスミレには他にムラサキコマノツメ等々の変種があるようです。

ご参考までに2013年に鳥海山で撮影したミヤマツボスミレです。側弁にも紫色の模様があります。

この沢には小さくて可愛い花のヒメウズも沢山咲いていました。左方に見えるのは若い果実です。

 

建物の陰にヒメスミレも沢山咲いています。

 

他に多くのタチツボスミレに混じってマルバスミレもありました。

さらに沢沿いに多い日中に飛ぶ蛾のイカリモンガもいました。

 

もう一つのシロバナノハンショウヅル(別名シロバナハンショウヅル)は場所をうろ覚えだったので苦労しましたが、たまたま通りかかった詳しい方に教えていただきました。有難うございました。シロバナというので白い目立つ花を探していたのが、実際は薄い黄緑色で周りの新緑に紛れていたということもあります。ハンショウヅルと同じくキンポウゲ科センニンソウ属のつる性低木ですが、花の形は全く異なります。この花の果実も冬には白い毛の付いた種子となって飛びますので観察したいものです。

   

以上

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2021年 :オカモトトゲエダシャク(翅を折り畳んで止まる蛾)、シキミ(樒)等

2021-02-26 16:28:07 | 花と蛾

片倉城跡公園で枝尺蛾の1種のオカモトトゲエダシャク(岡本棘枝尺?)に出会いました。この蛾も春3~4月に出て来る蛾で大きさは開帳40mm前後。幼虫はクルミ、ニレ、ツバキ、リョウブなどを食べます。特徴はご覧の通り前翅を横に折り畳み、後翅を体に沿って縦に折り畳んで止まることです。とても蛾のようには見えず人型のように見えます。

同じように翅を折り畳んで止まる蛾で開帳15mmぐらいの小さなトリバガの類がいますが、こちらは前・後翅とも横に折り畳みます。ご参考までに写真を添えておきます。

ご参考:ブドウトリバ

農家の庭にあるシキミの花が咲いていました。シキミ(樒)はマツブサ科シキミ属の常緑小高木で有毒植物です。花期は3~4月で果実は9月に熟します。名前は有毒のため悪しき実のアが取れたという説があります。仏事に使用されます。

ご参考:果実(8月に撮影)

片倉城跡公園のセツブンソウは今が盛りです。

上の写真とは別の場所にあったセツブンソウはもう終盤で果実も出来ていました。

果実部分の拡大(花の上方)

先日ご紹介したヤマハンノキの冬芽の芽鱗が割れて新葉が覗いていました。下方に葉痕の可愛い顔?が見えています。

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2021年 ウスベニスジナミシャク(波尺蛾の1種)、キササゲ(木大角豆)の冬芽等

2021-02-25 14:00:11 | 花と蛾

今日は中山地区方面へのお散歩です。

白山神社でナミシャクの1種ウスベニスジナミシャクに出会いました。2~3月頃、春だけに出て来る蛾で大きさは開帳20~25mmぐらいで翅の模様や色は変化に富んでいます。蛾の世界も春になってきました。

中山地区の畑の縁にハナニラが咲いていました。ハナニラはヒガンバナ科ハナニラ属の多年草でアルゼンチン原産の帰化植物。繁殖力が強くあちこちで咲いています。まだ咲いていませんが我が家の庭にもあります。

ヨモギも新芽が出ていました。キク科ヨモギ属の多年草で春は草餅の材料になり、秋には花粉症の原因になり、枯れてお灸のもぐさの材料にもなります。

公園にキササゲの樹が2本ありました。キササゲは中国原産のノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木で花期は6~7月、果実は蒴果で長さ30~40cmにもなります。種子には長い毛が付き風に飛ばされて繁殖します。

冬芽と葉痕:鱗芽で先端がやや開きバラの花のような形をしています。葉痕は円形で縁が盛り上がり噴火口のように見えます。維管束痕は多数。

側芽と葉痕

果実殻も付いていました。

その中で未だ種子が残っているものがありました。

ご参考:過去に撮影した花と若い果実を添付しておきます。

 

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片倉城跡公園近辺:2021年 雪・雨上がりの山々、ノキシノブ、シモフリトゲエダシャク

2021-01-25 13:55:09 | 花と蛾

昨日の雨が上がり朝から好天、山々は雪で真っ白です。

片倉つどいの森公園から見た富士山は昨日までとは一変し真っ白な雪景色です。冬の富士山は純白でなければ。

丹沢連峰も雪景色です。

丹沢山~蛭ヶ岳

東京都最高峰の雲取山も雪景色です。

御前山と大岳山の間に遠く雲取山。雲取山の手前に重なって白く見えるのは日影名栗峰。

片倉城跡公園にある桜の大木にノキシノブが沢山付いています。昨日までは雨が降らないので枯れそうになって萎れていましたが、昨日の雨で生き返り葉裏には胞子嚢まで付けました。ノキシノブ(軒忍)はウラボシ科ノキシノブ属の常緑シダ植物でソーラス(胞子嚢群)は葉の上半分に付きます。

  

ソーラスの拡大

片倉城跡公園の神社に冬尺蛾の1種シモフリトゲエダシャクの雄がいました。これで今冬私が見たフユシャクは8種類目になりました。シモフリトゲエダシャクは前翅長が30mmぐらいもある最大級の冬尺蛾です。

以上

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