あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

11/29・30 『タンゴ』 ドラマシティ

2010年12月01日 | 観劇日記

作:S.ムロジェック
演出:長塚圭史
出演
  森山未來
  吉田鋼太郎
  辻萬長
  橋本さとし
  秋山菜津子
  片桐はいり
  奥村佳恵
  

 ストーリー
散らかり放題の部屋で、アルトゥル(森山未來)は怒りに打ち震えている。
賭け事に熱中し、アルトゥルの戒めもどこ吹く風の祖母エウゲーニャ(片桐はいり)。
万事が事なかれ主義の叔父エウゲーニュシュ(辻萬長)。
しかし最も許しがたいのは、彼らと共にトランプに興じている野卑で無教養な男・エーデック(橋本さとし)だ。
若かりし頃〝破壊と解放〟を旗印に、〝伝統〟を破壊しつくした父・ストーミル(吉田鋼太郎)は今や嬉々として実験演劇を繰り返す。
女盛りの母・エレオノーラ(秋山菜津子)はこともあろうにエーデックとの男女の仲を鷹揚ににおわせる。
堕落しきった皆を救うべく世界秩序の再建計画に邁進するアルトゥルを惑わせるのは、
美しい従妹・アラ(奥村佳恵)の存在だ。
理論が通じないアラの奔放さに手を焼きつつ、彼女と〝伝統的な手法で結婚〟をすることで
家族に一泡ふかせようと、
滑稽で熱心なプロポーズをはじめるが・・・。
暴走するアルトゥルは【秩序】と【愛】を手に入れることができるのか!?

このストーリーの意味が判りますか (笑)

私がこのチケットを取ったのはこのメンバーを見て、いける! と思ったから・・・。
誰だってそう思うでしょ?
それと題名の『タンゴ』

だが一抹の不安があったのは演出が長塚圭史さんだった事。
実は過去に何度か長塚さんの舞台を観ているのだが兎に角理解しがたい舞台に出会っていて・・

で、この作品も・・・的中かも。
とにかく哲学書に出てきそうな難しい言葉がとてつもない速さで登場人物、中でも未来君と鋼太郎さんが喋られる。
まぁ~その訳わかんない膨大な量の台詞を誰も全く噛まずに喋れるのはスゴイッ!と思ったけど・・・。

未来くん、踊りも歌もナシ、残念。

長塚さんはこの作品をコメディーにしたいと言われている。確かに笑いを取る場面が幾つもあったけど、おおよそコメディになる題材ではない。
笑いを取るのは主に鋼太郎さん・・・、パジャマの前をはだけ、電球の点いたコードを引きずり、全裸になっての熱演だけど、ピエロのようでチョット悲しい

エーデックが母親の部屋に入っていくのを見たアルトゥルは父親に見に行く様さんざんけしかけ、ようやく父親が入っていったが何の騒ぎも起こらない。部屋の幕を落すとそこでは父親も含めて4人がテーブルを囲み和やかにトランプをしている この状況って何・・・?

舞台セットは透明なクリヤ版を張った箱のようなものが3・4個、それが部屋になっている。
小道具のイスやテーブルも全て透明なプラスティック製、
舞台の中央が全面に飛び出した所謂エプロンステージと言うのかな?
そしてその両サイドには観客が舞台に向かって横向きに並んでいる。
この配置は余り意味は無かったと思う。
そして演出の長塚さんが始めから終いまで舞台の色んな所をウロチョロ・ウロチョロするんだわー(笑)
役者が使う小物を投げたり納めたり、セットを動かしたり、ただ座って舞台を眺めたり・・・。
チョット邪魔(笑)

休憩を挟んで凡そ3時間の舞台、最後はいささか頭が麻痺している状態になったとき、
舞台にカセットが持ち出され、リズム良くタンゴが流れ出し、そして橋本さんと萬長さんがタンゴを、かなりお上手に踊られて終わり・・・、カーテンコールはナシ。

題名の『タンゴ』の意味は何だろう?

2日目になればもう少し理解が深まるかと思ったけど、座っているのが苦痛になったので
一幕が終わった所で外へ出た。
お陰で一電車早いのに間に合ったので、タクシーを使わずに済んだ。

帰ってゆっくり『セカンドバージン』を見ることが出来たが、
コチラも話が段々暗くなっていく。


行クン、壊れてしまうよぅ~

後2回・・・。


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