<デフレの犯人は、誰か?(2)。誰も顧みない「株主資本コスト=利益。」>
株主に対する見返り(資金調達コスト)、すなわち『利益』も『金利』である。
その『金利』を高くしろ、という要求が強まっているのだから、それは、「金融引き締め。」でありましょう。
たとえば、企業の支払利息と純利益を比べてみましょう。
支払利息が最も多かったのは、1991年度の38兆円だ。
それが、リーマン・ショック前の2006年度には、10兆円にまで、金利が低下してきた。
しかし、純利益は、バブル経済のピーク時の水準、すなわち1089年度の18兆円を上回り、過去最高となった2006年度は、28兆円にまで増えていた。
これは、『金利』が上昇していたということである。
すなわち、「株主資本コスト。」は高いままで、それが企業経営を通して、日本経済を縮小させる方向に圧力をかけ続けている「実質的な金融引き締め。」への正しい認識を持つことである。
つまり、「小さくなっていくパイを取り合う。」のではなく、「パイを、大きくしよう。」と工夫するはずである。
「人口が減るからダメだ。」と諦める必要もない。
この国の『主役』は、私達である。
私たちの考え方、行動が、ひとつひとつ積み重なって、日本経済になる。
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