チャンネル桜・瓦版:世論(多数意見)の真逆(少数意見)がほとんど正しい・西村浩一ブログ

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 Ⅿ氏の解(2)。世界都市・東京が、世界を牽引:チャンネル桜・瓦版

2016-07-01 06:10:26 |   M氏の解
  <Ⅿ氏の解(2)。なぜ、日本経済、世界都市・東京が、世界を牽引できるのか?>

 なぜ、日本の大都市、東京や大阪が発展しているのかという最大の『強み』は、判断する主体、意思決定をする主体が殆ど『無数』と言っていいほど分散しているところにあります。

 つまり、良い騎手は、出来る限り馬なりで行かせて、手綱を絞ったり、鞭を入れたりは最小限に抑える。

 全く同じように、都市は都市なりで行かせるのが最大・最良の成長戦略なのだ。

 都市なりで放っておけばか確実に育っていく太平洋メガロポリスの成長を妨害しないこと、これが日本経済復活、世界都市・東京発展のための最善の施策だ。

 このことに関しての、『知見』が2つあります。

 まず最初に、

 梅棹忠雄は、【 目的を定めず、ただ世界のながれるままに身を任せて漂流する、その漂流にこそ行動の美を見いだすという、ある意味では驚くべき『美学』が日本文化の根深いところにひそんでいる。 】(『地球時代の日本人』1980年、中公文庫)と書いている。

 そして、明治維新の際も、「明確な目標も何もないし、いったいどうなるのか、だれにもわかっていない。

 しかもなんとか難局をきりぬけてしまった。」し「その場そのときで、てきとうに処理してゆくけれど、全体として確固たる目的、計画性、原理があるわけではない。」ことを積極的に評価する傾向があると指摘している。

 2つ目は、この無目的性、無計画性、無原理性を貴ぶ気風は、アメリカの一風変わった都市経済学者、ジェイン・ジェイコブズが論評したように、経済的に成功した都市や国家が隆盛期にあった時代には共有していた特徴を次のようにまとめている。 

 【 成功につながる経済発展は、その本性から言って、目的志向型であるよりは「修正自在型。」にならざるをえず、発展過程の中で、そのときの都合や経験に応じて変わっていかざるをえない。 

 それは、1つには予測不可能な問題が発生するからである。

 ……発展とは、インプロビゼーションを伴う前例のない仕事への『漂流』であるということができよう。

  …… 「確固たる目的。」「長期計画。」「決然たる意志。」によって『目標』に対処しようとする「工業戦略。」は、軍事的な思考方法である。

 その考えの背後には、意識するとしないにかかわらず、経済的活動とは戦争に臨む時と同じように、征服し、動員し、おどしをかけることに処するという『仮定』がある。

 しかし、戦争を構えるときはいざ知らず、拡大と発展を志向するときにはそんなことはできない。 】 (『発展する地域 衰退する地域』 2012年、ちくま学芸文庫)

 でありますよ…。


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