湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

終わりの始まり

2016-08-20 00:00:21 | 
 昨日の「じゅん散歩」より
7月31日に投稿したSの音の詩に抜けている箇所がありました。正しくは下記の通りです。

 いやな音

尻を
字典でみると
 腰のうしろ
 終わり
 結末
とある ナルホド!
昨夜 きみもわたしもたしかに聴いた
尻の肉が削げ落ちた音……

言葉では説明できぬ音
人格のあるような音
耳鳴りに近い 音
終わりの始まりの 音

この詩について昨日の合評会で話し合った内容を投稿します。
:作者の弁 :評者の弁
「尻」と「終わり」をうまく結びつけたユニークな詩。ラストに希望が感じられます。
「始まり」という単語があるから? でも「終わり」が始まるのだから、軽やかに書いているけれど悲観的なラストなんじゃないかな。
そう。これはエレジーです。誤解を招くようだったら最終行は無い方がいいかな。
「終わりが始まる音」に変えればいいのでは?
うーん、それだと正確だけど面白くないのよね。やっぱりこのままで。
それより「言葉では説明できぬ音」と言葉で説明するのが矛盾しているから、この行を外します。「耳鳴りに近い音」も、書いている時耳鳴りがしていたから書いてしまったので外そうかな。力点は第1連に置いているから。
第1連最後の行に共感。年取ると張りを失って肉が落ちるもの。
それだけではなく、共に寝ることで恋が終わることを表現しているのよ。
それを男女が同時に感知したわけね。
だから「昨夜」なんだけど「昨夜」が必要か迷ってるのよね。
そこに具体性があるから外さなくていいと思います。

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