前回、マンガの中のヨット遭難場面をご紹介しました。どうしてもそこから連想してしまうのは、逗子開成の七里ヶ浜ボート遭難事故。
↑逗子開成学園ボート遭難碑
この遭難事故から生まれた作品では「七里ヶ浜の哀歌」と呼ばれる曲や映画「真白き富士の根」(昭和10年松竹)「真白き富士の嶺」(昭和29年大映)が知られています。
でもそれだけではありません。「七里ヶ浜」という小説も書かれているのです。著者の宮内寒弥は、ボート遭難事故の責任をとるかたちで逗子開成中学を去った教師、石塚巳三郎の長男。父の運命を変えた遭難事故について、とても複雑な思いと半世紀以上の時を経て、真相を描いたのでした。
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