湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

小坪じゅん散歩&段の詩パート3

2016-08-19 00:00:19 | オリジナル
昨日オンエアの「じゅん散歩」は主に小坪散歩でした。今日放送するのは東逗子編だそうですよ。

そういえば小坪の漁村には階段路地がたくさんありますよね。

ということで、Sが共通テーマ「段」で書いた詩を投稿します。

階段

わたくしの
かげろうをみる
マンションのアパートの下宿の
階段
自力でクリアし
かならず
玄関で倒れた
階段

こんなわたくしに
生き返られると困るから
菊など
投げるのですか

階段は
段々畑の血の川
睡(ねむ)らねば
夢の中ではきれいな川
独りぼっちのオフェリアごっこだが

玄関のドアをやぶり
わたくしをつまみあげ
つるし ひらき
踊りだすかもしれぬわたくしに
あなたたちのぺダンチックな
レクイエムなんて
流さないで
声上げて笑ってよ

生き埋めの いまは
死者の気楽さ
夜がながくなるばかり

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