林芙美子「放浪記」は、途中で自然に詩が入ってくる日記文学といえますよね。
作品内容を象徴している詩だと感じたのは、次の1篇です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/68/922cabffb49428457caefd87ae3c2322.jpg)
――その夜
カフエーの卓子の上に
盛花のような顔が泣いた
何のその
樹の上にカラスが鳴こうとて
――夜は辛い
両手に盛られた
わたしの顔は
みどり色のお白粉に疲れ
十二時の針をひっぱっていた。
作品内容を象徴している詩だと感じたのは、次の1篇です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/68/922cabffb49428457caefd87ae3c2322.jpg)
――その夜
カフエーの卓子の上に
盛花のような顔が泣いた
何のその
樹の上にカラスが鳴こうとて
――夜は辛い
両手に盛られた
わたしの顔は
みどり色のお白粉に疲れ
十二時の針をひっぱっていた。
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