575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

藤の回廊が盛りに   鳥野

2008年04月29日 | Weblog
「藤波の花は盛りになりにけり平城の京(ならのみやこ)をおもほすや君」

万葉集に詠われていますが、わが名城外縁の<藤の回廊>も見ごろを迎えました。
大津通り沿いから左折してお濠端まで、歩くと疲れ果てるほどの長さで、棚は続いています。

種類が多く、色も花房の長さも花期もさまざま、香りもそれぞれで、楽しみは尽きません。

平安時代、権勢を欲しいままにした藤原氏のゆかりから、藤にちなむ紫は色の中の色とされ、冠位十二階おいても紫は最高位でした。

折から源氏物語千年。紫式部、藤壺、若紫などを想いながら、回廊を歩くのも一興かも。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 能ある鷹         ... | トップ | 荻原俳句教室より③   遅足 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
謡曲に藤 (遅足)
2008-04-29 16:34:10
という曲があります。
藤の精が出てくる話でした。
越の国に、藤の名所があり、
謡曲の藤にも詠われていましたから、
昔からの歌枕の地でしょうね。

芭蕉がそこを訪れようとしましたが、
人里離れて、宿を貸すものもあるまじと
良い脅されて諦めたと、奥の細道にあります。

一度行ってみたいと思い、インターネットで
調べましたが、
いまは、干拓がすすみ、面影はないようです・・・


コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事