575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の最終結果です。     遅足

2014年08月22日 | Weblog
立雄さんと麗子さんの選句が届きました。

題詠「抱」
①眠れぬ夜母の子宮に抱かれる(麗子)遅足・郁子・すみ
②野仏のひしと抱き合ふ野分かな(亜子)結宇・鳥野・佐保子・静荷・すみ・狗子・能登・立雄
③嬰児(やや)昼寝何の疑惑も抱かずに(静荷)
④傷心を今年も抱き原爆忌(立雄)亜子・麗子
⑤稲妻に抱かれてゆく聖母かな(遅足)狗子
⑥南瓜抱く草生ひ茂る大地より(佐保子)結宇・えみ・鳥野・遅足・静荷・郁子・すみ
⑦抱く手に児の爪たてる昼寝起き(結宇)晴代
⑧神を抱く私の胸の小さな秋(えみ)
⑨ほおずきの鉢抱く人の泣きぼくろ(晴代)えみ・遅足・郁子・立雄・麗子
⑩庭隅に闇を抱えて百合一輪(郁子)静荷・晴代・佐保子・能登・立雄
⑪流星群触れ合う肩をそっと抱き(能登)結宇・えみ・狗子
⑫夏終わる抱き癖ついて帰る孫(すみ)鳥野・亜子・能登・麗子
⑬老兵は抱くものなし敗戦忌(狗子)佐保子・亜子・晴代

自由題  
①炎天にどよめく歓喜逆転打(立雄)佐保子・静荷
②酔芙蓉飛行機雲のほぐれゆく(遅足)結宇・鳥野・静荷・晴代・能登・立雄・麗子
③烏賊釣火三艘並ぶ対馬沖(佐保子)
④生(あ)れて間もなきに蟷螂斧持上(もた)ぐ(静荷)鳥野・能登
⑤夏服の老いの背中や戦争展(亜子)えみ・鳥野・静荷・郁子・晴代・狗子
⑥ギヤマンに白海老装へ(ヨソヘ)夏座敷(結宇)えみ・佐保子・遅足・すみ
⑦四つ折りの角に詰まっている残暑(えみ)遅足・すみ・狗子・能登・麗子
⑧鳳仙花はぜほろ苦き安堵なす(晴代)亜子
⑨秋暑し過去と未来が交錯す(麗子)
⑩新涼の犬の散歩はアンダンテ(郁子)結宇・狗子
⑪天の川人間はずっと殺し合う(能登)佐保子・郁子・すみ・亜子・立雄
⑫青柿や葉か実か迷う繁りかな(すみ)
⑬宿題は残っているぞ法師蝉(狗子)結宇・えみ・郁子・亜子・晴代・立雄・麗子

次回は9月17日(水)午後1時  東鮓
題詠は「秋刀魚」です。

広島で集中豪雨。90人もの方々が亡くなったり、行方知れずに。
これが昼間だったら犠牲者は少なかったのに・・・。
まだ雨が止まず、二次災害の恐れもあり、救出作業も中断とか。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
行方不明となっている方たちが早く救い出されますように。

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