575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

空蝉やひとに晩年そらに雲  遅足

2018年07月02日 | Weblog

先日、石根さんの奥さんの展覧会へ行ってきました。
マルセイユ港など内外の知られた風景が多いなか、
三千代さんの絵は「貨物駅・閑日」というタイトル。
自宅から遠くない、身の回り地味な風景です。
慎ましやかな性格が偲ばれます。

一番心惹かれたのは絵のなかの空気感。
透き通った空気が感じられるのです。
残念ながら写真ではそこまでは映っていませんが。

10年以上、三千代さんの絵を見てきましたが
この絵の空気が一番澄み切って感じられました。
ある境地に達した作品ではないでしょうか。

亡くなられた三千代さんは、示現会の古くからの会員。
愛知県支部の副支部長としても活躍されてきました。
もう絵が見られないのは寂しいことです。

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1 コメント

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三千代さんの絵に (竹中敬一)
2018-07-03 09:06:37
私はいつも「 乾いた寂しさ 」を感じていました 。

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