575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「色なき風」句会の結果です。   遅足

2019年09月20日 | Weblog
9月句会の結果です。力作ぞろいの題詠は票が分かれました。
一方、自由題では2つの句に票が集まりました。
ご覧ください。

題詠

①晩鐘や色なき風に響きおり(麗子)亜子・静荷・等・狗子
②乱読のページめくるか秋の風(結宇)殿様・紅・すみ・静荷
③エアコンの風は何色秋暑し(静荷)佐保子・遅足
④窯跡に拾うひとひら風のいろ(遅足)竹葉・佐保子・亜子・等・晴代・郁子
⑤風景画絵筆自在に風の色(亜子)千香子・麗子
⑥見舞不要の友の便りや秋の風(佐保子)竹葉・能登・すみ・静荷・狗子・晴代
⑦手のひらの透けて色なき風の過ぐ(郁子)能登・結宇・佐保子・遅足・狗子・麗子
⑧子供らの声高らかに秋の風(幸泉)
⑨秋風や先祖のそばの犬の墓(晴代)遅足
⑩秋風やわが身の憂い奪いされ(紅)殿様・すみ
⑪薬師寺塔あかねだちたる風の色(千香子)麗子
⑫色なき風光る鋼の大正池(等)竹葉・結宇・千香子・郁子
⑬秋風や嬉し寂しい滑り台(すみ)
⑭追憶のメモリー起動秋の風(殿様)紅
⑮路地の奥露草色の風揺れる(能登)結宇・紅・郁子
⑯狭き門色なき風の濁りけり(狗子)亜子・千香子・晴代
⑰服そろえ秋の初風待つメール(竹葉)能登・等
 
自由題

①尾を振りて仔犬先ゆく涼新た(等)佐保子・すみ・静荷
②名月や少なきを知る残時間(能登)竹葉・亜子・千香子・狗子
③白驟雨エッシャーの街彷徨いて(殿様)結宇・紅・遅足・亜子
④技師気取る幻燈会の夏休み(結宇)等・狗子
⑤月明に昼の暑さの遠退けり(佐保子)
⑥身の丈を少し縮めて秋の風(遅足)結宇・麗子
⑦夏蝶の一頭今日もわが狭庭(静荷)晴代
⑧旅かばん色なき風を道連れに(亜子)殿様・紅・静荷・等・晴代
⑨彼岸花千手観音への古道(麗子)狗子・郁子
⑩ホスピスの主<あるじ>待つ庭すすき揺れ(紅)竹葉・殿様・等
⑪秋の川水底はつ葉転び舞う(竹葉)
⑫ヴィオロンのしらべ幽かに萩の寺(郁子)
⑬時かわり みんみん蝉よ 久しぶり(幸泉)
⑭秋光や棒高跳びの空を蹴る(狗子)竹葉・能登・佐保子・紅・すみ・遅足・静荷・亜子・千香子・晴代・麗子・郁子
⑮いわくありきちきちばった跳ぶ売地(晴代)能登・結宇・すみ・遅足・千香子・麗子・郁子
⑯星月夜一人住まいの古刹かな(千香子)
⑰口紅は秋の新色自信満つ(すみ)能登・佐保子

次回は10月16日(水)午後1時20分 愛知県芸文センター
題詠は「秋思」です。
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