575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

紙風船昭和の音がたたまれて  麗子

2024年03月22日 | Weblog

紙風船

手でつくたび形がぺしゃっと凹み、そのつど膨らまさなくてはいけません。先日、久しぶりに駄菓子と一緒に売っているのを見つけて購入しました。くるくるとカメレオンの舌のように出たり入ったりの「吹きもどし」とセットで70円!このお値打ちさにワクワク 童心に戻り即買いしてしまいました。今の子どもたちはどうなんでしょうか。

 

容子さん:  紙風船といえば“音”ですね。打つときも。

竹葉さん:「音がたたまれて」の表現が斬新で、紙風船だから分かったような気がしていいと思いました。

亜子さん: ◎の句。風船の音に注目したところがよい。紙風船は昭和の匂いがする。紙風船をつく音はやわらかく、膨らみがいい加減だとどこか頼りない音がする。

私も一番にいただきました。 亜子さんの言葉を借りてもう少しつけ足すならば、つくときの音が単一でなく、そこが魅力なのだということでした。風船をつくたび変わる様々な音に昭和の空気感。ノスタルジーを作者は感じたのでしょう。それがあの舟形にきちんと折り畳まれているとは洒落た表現です。

 

紙風船とともに思い出すのは、

ストローの先にジェル状のものをつけてつくるシャボン玉のような風船。不器用な私はつくるのがとても苦手でした。上手に口を閉じないとみるみるうちにしぼんでしまいます。その時に嗅いでしまう独特のあの臭いは、子ども心にもヤバいぞ と思ったものです。「風船玉」と言うようです。懐かしいな・・今でも売っているのでしょうか。  郁子

 

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2 コメント

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Unknown (佐保子)
2024-03-22 09:47:58
わが人生の大半が昭和の私。富山の薬屋さんも知ってるし、あの紙風船も懐かしい。優しい紙風船をつく音、しかも畳んだときのあの船型のすっきりした形。それを一句の中に詠んで、素敵ですね。あの色もいいですね。広告の文字なんかもなかったような、、、。春の季語だったんですね。
Unknown (麗子)
2024-03-22 16:19:19
ありがとうございました。しばらく紙風船を触っていませんが、あの紙質やなんとなく乾いた音がするような懐かしさを込めて作りました。膨らませる前はきちんとたたまれているところがなんだか不思議で。。。

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