575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

すずなりの桜ん坊に鳥の客  佐保子

2024年06月14日 | Weblog

さくらんぼ狩りに一度だけ行ったことがあります。コロナ自粛以前の日帰りバスツアー、確か南信州の農園でした。バスガイドさんから、フルーツの中でもさくらんぼが一番単価が高いので制限時間に食べたぶんだけお得ですよ!と聞き、友人と食べたタネの数を競い合いました。(笑)

鈴なりのさくらんぼをちぎっては口に、ちぎっては口に。年甲斐もなくメルヘンな夢の体験を、興奮して家族に話し笑われたことを思い出しました。

須美さん:鳥を鳥の客と表現したのが面白い。

麗子さん:さくらんぼに群がる鳥を客ととらえたところが面白い。

千香子さん:何度も読み返しているうちに、選びました。鳥の客の客とした意味が何か含んでいるように思えて。

泉さん:なんと可愛らしい句でしょう!

 

もう一句可愛らしい句がありました。

  毛虫這う見入る子の顔母の声  晴代

 

能登さん:子と母の反応の対比。面白い。

須美さん:毛虫を見た興味深々の子の顔と悲鳴をあげる母の声に注目した楽しい句。

泉さん: 毛虫を楽しそうに見ている子だが母親はどうも虫嫌いのようだ。

 

 面白いところに着眼されたなと思いました。

虫を嫌う理由として、都市化による虫への知識不足や感染症回避の影響があるようですが、それ以外にも親の顔色を見て嫌悪感を抱くということもあるそうです。要するに母親の反応が、子に多大な影響を与えるのですね。

 

うちの娘らも極端に虫(ちなみにゴキブリ)が苦手なのは、私の影響かもしれません。

我が家に不法侵入する「G」に対して誰も対処できません。やはり私が刷り込んだのでしょうね。  郁子

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする