575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

湯けむりやさよなら会の明け易し  千香子

2024年06月20日 | Weblog

短夜句会いかがでしたでしょうか?

「短夜」は夜が短いこと。「明け易し」は夜が明けるのが早いことに思いを込めた言い方。今回の投句では「明け易し」の方が圧倒的に多かったです。そんな中、見事トップ賞を射止めたのは千香子さんのこの句でした。おめでとうございます!!

湯けむりといういうことで温泉旅行が想像できました。さよなら会は最後の同窓会でしょうか?

竹葉さん:今回で最後の仲良し組の温泉旅行。つい語り明かしちゃった、という景色かな。「ゆけむり」が何故か多くを語ってる感じがします。

亜子さん:◎の句。明易しにぴったりの句。夏の夜明けが近づき淋しいような気持ち。高齢者の集まりの最後の会。温泉かどこかで語り合い、夜明けを惜しむ気持ち。友情は貴重なもの。朝が来るのが惜しい。

須美さん:何のさよなら会でしょうか。温泉でのさよなら会で飲み明かしたのでしょうか。夜が明ければお別れですね。

晴代さん:別れの時間はすぎるのが早く感じますね。

        ★★★

作者の千香子さんのコメントです。

「薫風 が兼題の時、亜子さんが生涯で一番いい 薫風に吹かれたのはどこだろうと考えて作られたという文になるほどと思い、私も明け易かったのはいつだったかと考えました。母の法事の後 湯の山温泉に 泊まり 久しぶりで 会った親族と語り明かしたことが思い出されました。」

友人旅行ではなくお母さまを偲ぶ親族会だったのですね。亡きお母さまのあれやこれや思い出話は尽きなかったことと思います。「さよなら会」とさらっと書かれて、涙よりも笑い話が多かったのでは?お布団の中でおしゃべりしていたらもう夜明けが近い。。。まさに「明け易し」でしたね。

 

明日は早くも夏至。一年で昼が最も長い日です。夜明けも早そうです。                    麗子

 

コメント (2)
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